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インストールのブート・オプション

このリストでは、インストールの続行方法をさらに細かく制御する、一般的に使用されるブート・オプションをいくつか示します。 インストール・プロセスを開始する前に、インストール・メニューでこれらのオプションを指定します。

ブート・オプションの詳細は、次のリソースを参照してください:

インストール・ソース

inst.repo=cdrom[:device]

ソフトウェアのインストールに必要なものすべてが含まれている場所としてCDまたはDVDドライブを指定します。

deviceを指定しないかぎり、インストール・プログラムによって、システムのすべてのCDまたはDVDドライブが検索されます。

ネットワークへのアクセスが必要であるにもかかわらず、ネットワーク・ブート・オプションを指定しなかった場合、インストール・プログラムによって、使用可能なすべてのネットワーク・デバイスに対して、DHCPが有効化されます。

inst.repo=ftp://user : password@FTP_server/path

ソフトウェアのインストールに必要なものすべてが含まれている場所としてFTPサーバーを指定します。

ネットワークへのアクセスが必要であるにもかかわらず、ネットワーク・ブート・オプションを指定しなかった場合、インストール・プログラムによって、使用可能なすべてのネットワーク・デバイスに対して、DHCPが有効化されます。

inst.repo=hd:device:path

ソフトウェアのインストールに必要なものすべてが含まれている場所としてローカル・ディスクを指定します。

deviceは、デバイス名(sdb2)、ラベル(LABEL=label)またはUUID (UUID=uuid)で指定できます。

inst.repo=[http:|https:]//HTTP_server/path

ソフトウェアのインストールに必要なものすべてが含まれている場所としてWebサーバーを指定します。 システムからインターネットにアクセスできる場合は、インストールするOracle Linuxリリースのために、Oracle Linux yumサーバーのBaseOSリポジトリを使用できます。 たとえば: https://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL10/baseos/latest/x86_64

inst.repo=nfs:[options:]NFS_server:path

ソフトウェアのインストールに必要なものすべてが含まれている場所としてNFS共有を指定します。

optionsを使用して、NFSマウント・オプションのカンマ区切りリストを指定します。

NFS共有にはISOイメージのパスまたはディレクトリを指定できます。

inst.stage2=[installation_source]

インストーラのランタイム・イメージをフェッチする場所を指定します。パッケージは無視されます。 このオプションを指定しない場合、かわりにinst.repoが使用されます。 installation_sourceに指定されたパスは、inst.repoに使用されるプロトコルおよびパス・オプションのいずれかと一致させることができます。

installation_sourceに指定されたディレクトリ・パスには、ランタイム・イメージの場所を指定する有効な.treeinfoファイルが含まれている必要があります。 .treeinfoファイルがソースに存在しない場合、インストーラは指定されたソースのデフォルトのロケーションとしてLiveOS/squashfs.imgを使用します。

重要:

UEKネットワーク・インストールでランタイム・イメージを指定する場合は、インストール・リポジトリにもUEK ISOを使用します。 標準のOracle Linux ISOイメージをインストール・リポジトリとして使用し、同時にランタイム・イメージにOracle Linux UEK Boot ISOを指定しないでください。

インストール・タイプ

inst.graphical

グラフィカルベースのインストールを指定します。 これはデフォルトです。

inst.text

インストール用に制限されたテキストベースのユーザー・インタフェースを指定します。

inst.disklabel

優先ディスク・ラベル・タイプを指定します。 デフォルトはmbr (MBR)です。 ブート・ローダーのインストール時にGUIDパーティション表を使用するGPTディスク・ラベルの場合は、gptを指定します。 GPTディスク・ラベルは、2 TiBより小さいディスクを持つBIOSベースのシステムでのみ使用します。

Kickstartインストール

inst.ks=cdrom[:device]/path

CDまたはDVDドライブ上のKickstartファイルを指定します。

inst.ks=ftp://user : password@FTP_server/path

FTPサーバー上のKickstartファイルを指定します。

inst.ks=hd:device:path

ローカル・ディスク上のKickstartファイルを指定します。

deviceは、デバイス名(sdb2)、ラベル(LABEL=label)またはUUID (UUID=uuid)で指定できます。

inst.ks=[http:|https:]//HTTP_server/path

Webサーバー上のKickstartファイルを指定します。

inst.ks=nfs:[options:]NFS_server:path

NFS共有上のKickstartファイルを指定します。

optionsを使用して、NFSマウント・オプションのカンマ区切りリストを指定します。

その他のブート・オプション

inst.keymap=layout

インストール用のキーボード・レイアウトを指定します。

inst.lang=language

インストール用の言語を指定します。

ネットワーク構成

ip=[interface:]dhcp|dhcp6|auto6|ibft

ネットワーク自動構成方法を指定します。 interfaceが指定されていない場合、すべてのインタフェースが構成されます。 ibftでは、システムBIOSまたはファームウェアのiSCSI Boot Firmware Table (iBFT)で指定されたインタフェースのMACアドレスを使用します。

ip=ip::gateway:netmask:hostname:interface:none

interfaceには静的IP構成を指定します。 [2509:f0d0:1001::0004]のように、IPv6アドレスを大カッコで囲みます。

nameserver=IP

インストール中に使用するDNSサーバーのIPアドレスを指定します。 複数のnameserverオプションを使用できます。

bootdev=interface

プライマリ・ネットワーク・インタフェースを指定します。 複数のipオプションを使用する場合に必要です。

inst.dhcpclass

ベンダー・クラス識別子をDHCPに指定します。

リモート・インストール

inst.vnc

VNCサーバーを起動して、リモートのグラフィカル・ベースのインストールを指定します。

VNCクライアントは、vncviewer server:portなどのコマンドを使用して接続できます。サーバーは、インストールされるシステムのIPアドレスです。

ベース環境としてグラフィカル・デスクトップ環境を選択した場合でも、インストール後、システムはテキスト・モードで起動されます。

inst.vncconnect=client[:port]

VNCクライアントと、VNCサーバー(vncviewer -listen)からの接続をリスニングするオプションのポートを指定します。 デフォルト・ポートは5900です。

inst.vncpassword=password

VNCを使用したクライアント接続のパスワードを指定します。