mdadmを使用したソフトウェアRAIDデバイスの作成
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mdadmコマンドを実行して、次のようにMD RAIDデバイスを作成します。
sudo mdadm --create md_device --level=RAID_level [options] --raid-devices=Ndevices
- md_device
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RAIDデバイスの名前(
/dev/md0など)。 - RAID_level
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作成するRAIDのレベル番号(RAID-5構成の場合は
5など)。 - --raid-devices=N
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RAID構成の一部になるデバイスの数。
- devices
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RAIDとして構成するデバイス。たとえば、RAID構成用の3つのデバイスの場合は、
/dev/sd[bcd]です。リストするデバイスは、合計して
--raid-devicesに指定した数値になる必要があります。
この例では、
/dev/sdb、/dev/sdcおよびdev/sddからRAID-5デバイス/dev/md1を作成します。sudo mdadm --create /dev/md1 --level=5 --raid-devices=3 /dev/sd[bcd]
前述の例では、3つのデバイスからRAID-5デバイス
/dev/md1を作成しています。 1つのデバイスが、障害が発生したドライブの拡張、再構成または交換用のスペアとして構成される4つのデバイスを使用できます:sudo mdadm --create /dev/md1 --level=5 -raid-devices=3 --spare-devices=1 /dev/sd[bcde]
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(オプション) RAID構成を
/etc/mdadm.confに追加します。sudo mdadm --examine --scan | sudo tee -a /etc/mdadm.conf
構成ファイルに基づいて、mdadmはブート時に配列をアセンブルします。
たとえば、次のエントリは、
/dev/md0および/dev/md1に対応するデバイスおよび配列を定義します。DEVICE /dev/sd[c-g] ARRAY /dev/md0 devices=/dev/sdf,/dev/sdg ARRAY /dev/md1 spares=1 devices=/dev/sdb,/dev/sdc,/dev/sdd,/dev/sde
その他の例は、サンプル構成ファイル
/usr/share/doc/mdadm/mdadm.conf-exampleを参照してください。
MD RAIDデバイスは、任意の物理ストレージ・デバイスと同じ方法で使用されます。 たとえば、RAIDデバイスは、LVM物理ボリューム、ファイル・システム、スワップ・パーティション、自動ストレージ管理(ASM)ディスクまたはRAWデバイスとして構成できます。
MD RAIDデバイスのステータスを確認するには、/proc/mdstatを表示します。
cat /proc/mdstat
Personalities : [raid1] mdo : active raid1 sdg[1] sdf[0]
MD RAIDデバイスに関するサマリー情報または詳細情報を表示するには、--queryまたは--detailオプションをそれぞれmdadmとともに使用します。
詳細は、md(4)、mdadm(8)およびmdadm.conf(5)の各マニュアル・ページを参照してください。