デバイスへのパーティション表の手動マッピング
kpartxユーティリティは、パーティション表を含むブロック・デバイスまたはファイルのパーティションをデバイス・ファイルにマップします。 このコマンドは、パーティション表を読み取り、パーティションのデバイス・ファイルを作成し、/dev/mapperにデバイス・ファイルを格納します。 各デバイス・ファイルは、デバイス上またはイメージ・ファイル内のディスク・ボリュームまたはディスク・パーティションを表します。
詳細は、kpartx(8)マニュアル・ページを参照してください。
kpartxを使用したデバイス・マッピングの作成
-aオプションは、デバイス・マッピングを作成します。 次の例では、「パーティションの作成」で作成されたディスク・パーティションをマッピング作成の基礎として使用します。 この例は、パーティション表を表示することから始まります。
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パーティション表を表示します。
sudo fdisk -l /dev/sdb
... Device Boot Start End Sectors Size Id Type /dev/sdb1 2048 3907583 3905536 1.9G 83 Linux /dev/sdb2 3907584 32767999 28860416 13.8G 83 Linux
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パーティションをマップします。
sudo kpartx -av /dev/sdb
add map sdb1 (253:2): 0 3905536 linear 8:16 2048 add map sdb2 (253:3): 0 28860416 linear 8:16 3907584
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/dev/mapperの内容を表示します。ls /dev/mapper
control sdb1 sdb2 vg_main-lv_root vg_main-lv_swap
kpartxを使用したデバイスのパーティション・マッピングのリスト
デバイス内のパーティションをリストするには、-lオプションを使用します。
次の例では、出力の最初の列は/dev/mapper内のデバイス・ファイルを識別します。
sudo kpartx -l /dev/sdb
sdb1 : 0 3905536 /dev/sdb 2048 sdb2 : 0 28860416 /dev/sdb 3907584
kpartxコマンドは、インストール・イメージなどのイメージ・ファイルでも機能します。 たとえば、イメージ・ファイルsystem.imgの場合、次の操作を実行できます。
sudo kpartx -a system.img
sudo kpartx -l system.img
loop0p1 : 0 204800 /dev/loop0 2048 loop0p2 : 0 12288000 /dev/loop0 206848 loop0p3 : 0 4096000 /dev/loop0 212494848 loop0p4 : 0 2 /dev/loop0 16590848
前述のコマンドの出力は、ドライブ・イメージに4つのパーティションが含まれていることを示しています。