6 システム・ロギング
systemdには、仕訳と呼ばれる独自のロギング・システムがあります。 仕訳は、systemd-journaldサービス・ユニットによって処理されます。 別のシステム・ロギング・サービスを実行することは可能ですが、systemd仕訳は、システム上のアクティビティを監査およびレビューするために使用できる完全なシステム・ロギング・サービスを提供するため、必要ありません。
systemd仕訳は、ログ・データをバイナリ形式で格納するため、従来のテキストベースのロギング・システムより効率的です。 この仕訳は、メッセージの重要性をマークするための標準のsyslog重要度コードまたは優先順位、およびRFC 5424で定義されているメッセージを生成するサブシステムおよびサービスを示すsyslog機能に準拠しています。 詳細は、systemd-journald.service(8)マニュアル・ページを参照してください。
仕訳構成は、/etc/systemd/journald.confファイルを編集して制御します。 仕訳構成を更新するための優先される方法は、systemdドロップ・イン構成を使用して変更を行うことです。 ドロップ・イン構成ファイルの作成例は、「永続仕訳ストレージの追加」を参照してください。 構成オプションの詳細は、journald.conf(5)マニュアル・ページも参照してください。
journalctlを使用して、システム・ログを表示および管理します。journalctlは、systemd仕訳からのログ・メッセージの問合せおよび表示に使用するユーティリティです。 詳細は、「ログ・メッセージの表示およびフィルタリング」を参照してください。 journalctlを使用して、特定の仕訳ランタイム動作を管理することもできます。 たとえば、--disk-usageオプションを使用すると、仕訳が使用しているディスク容量を表示できます。 --rotateオプションを使用して、ログのローテーションを強制したり、--vacuum-sizeまたは --vacuum-timeは、ローテーションされた仕訳ファイルに格納されるデータの量を制限します。 詳細は、journalctl(1)マニュアル・ページを参照してください。