4 共有データ・ブロックを使用したファイルのコピー
cpコマンドを--reflinkオプションとともに使用して、XFSファイル・システム内にファイルの軽量コピーを作成します。
mkfs.xfsコマンドを使用してフォーマットする場合、Oracle Linuxではデフォルトで再リンク機能が有効になっていることに注意してください。
--reflinkオプションは、コピー・オン・ライト・メカニズムを利用してディスク領域を節約し、ほぼ瞬時にコピー操作を実行します。 XFSファイル・システムは、ファイルのデータの完全なコピーを作成したり、ファイルのiノードを指すリンクを作成するのではなく、既存のファイルと同じディスク・ブロックを共有する新しいiノードを作成します。 結果のファイルは元のファイルのコピーであるように見えますが、元のデータ・ブロックは複製されません。 --reflinkオプションを使用してコピーしたあとにいずれかのファイルに書き込む場合、ファイルシステムは、書き込まれる前にブロックのコピーを作成し、ほかのファイルの内容を保持します。
reflink機能の動作の詳細については、https://blogs.oracle.com/linux/xfs-data-block-sharing-reflinkを参照してください。
fooという名前のファイルの軽量コピーをbarという名前のファイルに作成するには、次を実行します:
cp --reflink foo bar結果のファイルbarは、余分なディスク領域を使用せず、元のファイルfooのサイズに関係なく、即時に作成されます。 ディスク領域は、各ファイルの書込み先として使用されます。