Autonomous Databaseで高速収集の使用
高速収集の目的は、集計に重要な値が含まれている多くの情報データを生成するが必ずしもすべてのACID保証が必要なわけではないアプリケーションをサポートすることです。 Internet of Things (IoT)の多くのアプリケーションには、センサー・データ、スマート・メーター・データ、さらにはトラフィック・カメラなどの高速な「ファイア・アンド・フォーゲット:自動追尾機能」タイプのワークロードがあります。 これらのアプリケーションでは、データは、収集され、その後の分析のために大量にデータベースに書き込まれる場合があります。
高速収集は通常のOracle Databaseトランザクション処理とは大きく異なり、データはログに記録され、データベースへの書込み後は失われません(つまり、コミットされます)。 最大限の収集処理能力を実現するために、通常のOracleトランザクション・メカニズムは無視されます。すべてのデータが実際にデータベースに書き込まれているかどうかは、そのアプリケーションで確認する必要があります。 データがデータベースに書き込まれたかどうかを確認するために呼び出すことができる、特別なAPIが追加されました。
高速収集およびこの機能の使用に関連するステップの詳細は、「データベース・パフォーマンス・チューニング・ガイド」の「高速収集の使用」を参照してください。
また、Autonomous Databaseで高速収集を使用するには、次が必要です:
- オプティマイザによるヒントの使用の有効化:
Autonomous Databaseで高速収集を使用するには、必要に応じて、セッションまたはシステム・レベルで
optimizer_ignore_hints
パラメータをFALSE
に設定してオプティマイザでヒントを使用できるようにする必要があります。Autonomous Databaseワークロード・タイプによっては、デフォルトで
optimizer_ignore_hints
がシステム・レベルでFALSE
に設定される場合があります。 詳細については、「Autonomous Databaseでのオプティマイザ統計の管理」を参照してください。 - 高速収集のための表の作成:
「高速収集表の前提条件」には、高速収集の対象となる表の制限が含まれています(指定された特性を持つ表は高速収集を使用できません)。
親トピック: パフォーマンスの監視と管理