Oracle Data Pumpファイルとしてのディレクトリへのデータのエクスポート
問合せを指定することで、データをOracle Data Pumpダンプ・ファイルとしてディレクトリにエクスポートできます。
このエクスポート・メソッドでは、DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
プロシージャを使用して、ダンプ・ファイルとしてディレクトリにエクスポートするデータを選択する問合せを指定します。
DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
を使用したデータのエクスポートに関するノート:
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指定されたディレクトリが存在し、
ADMIN
ユーザーとしてログインしているか、またはディレクトリへのWRITE
アクセス権を持っている必要があります。 -
このプロシージャは、ファイルを上書きしません。
file_uri_list
にダンプ・ファイルが存在する場合、DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
は次のようなエラーを報告します:ORA-31641: unable to create dump file "/u02/exports/123.dmp" ORA-27038: created file already exists
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DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
はディレクトリを作成しません。 -
ディレクトリ名は、二重引用符で囲むと大文字と小文字が区別されます。
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DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
で生成されるダンプ・ファイルの数は、プロシージャの実行時に決定されます。 生成されるダンプ・ファイルの数は、file_uri_list
パラメータで指定するファイル名の数、インスタンスで使用可能なECPUの数、サービス・レベルおよびデータ・サイズによって異なります。たとえば、2つのECPU Autonomous Databaseインスタンスまたは
low
サービスを使用する場合、複数のファイル名を指定した場合でも、単一のダンプ・ファイルはパラレル化なしでエクスポートされます。medium
またはhigh
サービスで8つのECPU Autonomous Databaseインスタンスを使用する場合、複数のファイル名を指定すると、ジョブをパラレルに実行でき、複数のダンプ・ファイルがエクスポートされます。 -
指定する
query
パラメータ値は、必要に応じて、結合または副問合せを含む問合せなどの拡張問合せにすることができます。 -
DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
で作成したダンプ・ファイルは、Oracle Data Pumpimpdp
を使用してインポートできません。 データベースに応じて、次のようにこれらのファイルを使用できます:-
Autonomous Databaseでは、
format
パラメータtype
を値'datapump
'でサポートするDBMS_CLOUD
プロシージャとともにダンプ・ファイルを使用できます。DBMS_CLOUD.COPY_DATA
を使用してダンプ・ファイルをインポートするか、DBMS_CLOUD.CREATE_EXTERNAL_TABLE
をコールして外部表を作成できます。 -
Oracle Database 19cオンプレミスなどの他のOracle Databaseでは、
ORACLE_DATAPUMP
アクセス・ドライバを使用して、DBMS_CLOUD.EXPORT_DATA
プロシージャで作成されたダンプ・ファイルをインポートできます。 詳細については、「ORACLE_DATAPUMPアクセス・ドライバを使用したデータのアンロードおよびロード」を参照してください。
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親トピック: ディレクトリへのデータのエクスポート