HtmlViewServiceサービス
HtmlViewServiceサービスを使用して、Oracle Analytics HTMLの結果をサード・パーティの動的Webページ(Active Server Pages (ASP)、JavaServer Pages (JSP)など)やポータル・フレームワークに埋め込みます。
この埋込みプロセスにより、Oracle AnalyticsのWebサービス・コンテンツとサード・パーティのWebページのコンテンツがマージされます。
| メソッド名 | 説明 |
|---|---|
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結果をHTMLページに追加します。 |
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サーバー・ページ・オブジェクトとそれに関連付けられたすべてのデータを破棄します。 |
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<BODY>セクションに含めるHTMLを取得します。 |
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<HEAD>セクションに含めるHTMLを取得します。 |
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1つの分析のみを含むページのHTMLを取得します。 |
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特定の結果セットを表示するHTMLを取得します。 |
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通信を受信するブリッジURLを指定します。Oracle Analytics Webサービス・サーバーとユーザーがアクセスしているプレゼンテーション・サービスが異なるマシン上にある場合や、アプリケーション開発環境で結果を変更する場合に役立つことがあります。 |
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新しいページ・オブジェクトを作成し、そのIDを戻します。 |
HtmlViewServiceのメソッドは、サード・パーティのWebページに挿入できるHTMLコード部分を抽出します。
| HTMLコード部分 | 適切なページ位置 |
|---|---|
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ヘッダー |
HTMLページの<HEAD>セクションに挿入します。このコードには、共通のJavaScriptファイルとスタイルシートへのリンクが含まれます。 |
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レポート・オブジェクト |
<BODY>セクションの任意の位置に挿入できます。 |
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共通ボディ |
<BODY>タグのすべての分析リンクの後に挿入します。このコードには、ドリルダウン・リンクの実装に使用する非表示のHTML要素が含まれます。 |
HTMLコード部分には、戻される分析オブジェクトごとに、ブラウザがWebページをロードする際に自動的に追跡するコールバック・リンクが含まれます。コード部分には、分析のすべてのユーザー・インタフェース定義は含まれません。Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービスにより分析が構築されている間は、サード・パーティのWebページに埋め込まれたOracle Analytics Webサービスの「検索中...」のイメージが表示されます。
分析が円滑に推移するように、Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービスでは、サード・パーティのWebページの構築時に内部論理ページ・オブジェクト内の情報を管理することにより、サード・パーティのWebページに追加されたOracle Analyticsの分析を追跡します。HtmlViewServiceサービスのメソッドは、そのIDにより明示的に内部論理ページを参照します。
HtmlViewServiceブリッジおよびコールバックURLについて
アクティブなドリルダウン・リンクを持つ分析を埋め込むため、HtmlViewServiceサービスでは、埋め込まれた分析からOracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーへのコールバック・リクエストをWebブラウザが発行できます。
リクエストを直接Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーにルーティングすることも可能ですが、多くの場合、当初サード・パーティのページを処理していたOracle Analyticsインスタンスを介してリクエストをルーティングすることをお薦めします。また、Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービスとサード・パーティのWebサーバーが同じDomain Name Service (DNS)ドメインに属していない状況では、クロスドメイン・スクリプトに対するブラウザのセキュリティ制約に関連するJavaScriptエラーが生じる場合があります。
このような問題を回避するには、setBridge()メソッドを使用して、サード・パーティのWebサーバーを指すようにコールバックURLを変更します。リクエストをOracle Analyticsプレゼンテーション・サービスにルーティングしなおすためにサード・パーティのWebサーバーによって実行されるWebコンポーネントは提供されていません。この機能は、サード・パーティのアプリケーションで実行する必要があります。setBridge()メソッドに関する詳細は、「setBridge()メソッド」を参照してください。
addReportToPage()メソッド
addReportToPage()メソッドを使用して、結果をHTMLページに追加します。
シグネチャ
void addReportToPage(String pageID, String reportID, ReportRef report, String reportViewName, ReportParams reportParams, ReportHTMLOptions options, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String pageID |
startPage()メソッドにより戻された文字列ページIDを指定します。「startPage()メソッド」を参照してください。 |
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String reportID |
ページに追加する結果を含む分析を識別する文字列を指定します。これは、後続のメソッドの起動時にこの分析を参照する際に使用されます。たとえば、Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーで生成される、対応するユーザー・インタフェース要素は、同じIDを参照します。 |
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ReportRef report |
ReportRef構造体で提供される分析定義を指定します。 |
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String reportViewName |
表示するビューを指定します。このパラメータがnullの場合、分析のデフォルトのビューが使用されます。ビュー名は、分析XML定義でビューの識別に使用するビュー名と一致している必要があります。 |
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ReportParams reportParams |
オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。この情報は、ReportParams共通構造体で提供されます。 |
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ReportHTMLOptions options |
オプション。実行後に分析に適用する表示オプションを指定します。これはReportHTMLOptions構造体で提供されます。「QueryResults構造体」を参照してください。 |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
endPage()メソッド
endPage()メソッドを使用して、Oracle Analyticsプレゼンテーション・サービスのサーバー・ページ・オブジェクトとそれに関連付けられたすべてのデータを破棄します。
シグネチャ
void endpage(String pageID, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String pageID |
ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます。「startPage()メソッド」を参照してください。 |
|
String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
getCommonBodyHTML()メソッド
getCommonBodyHTML()メソッドを使用して、<BODY>セクションに含めるHTMLを取得します。
シグネチャ
String getCommonBodyHTML(String pageID, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String pageID |
ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます。「startPage()メソッド」を参照してください。 |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
getHeadersHTML()メソッド
getHeadersHTML()メソッドを使用して、<HEAD>セクションに含めるHTMLを取得します。
シグネチャ
String getHeadersHTML(String pageID, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
|
String pageID |
ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます。「startPage()メソッド」を参照してください。 |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
getHtmlforPageWithOneReport()メソッド
getHtmlforPageWithOneReport()メソッドを使用して、1つの分析のみを含むページのHTMLを取得します。1つの分析のみを含むページには、<BODY>セクションおよび<HEAD>セクションはありません。
シグネチャ
String getHtmlForPageWithOneReport(String reportID, ReportRef report, String reportViewName, ReportParams reportParams, ReportHTMLOptions reportOptions, StartPageParams pageParams, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String pageReportID |
getHtmlForPageWithOneReport()メソッドによって戻された分析IDを指定します。 「addReportToPage()メソッド」を参照してください。 |
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ReportRef report |
ReportRef構造体で提供される分析定義を指定します。 |
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String reportViewName |
表示するビューを指定します。このパラメータがnullの場合、分析のデフォルトのビューが使用されます。ビュー名は、分析XML定義でビューの識別に使用するビュー名と一致している必要があります。 |
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ReportParams reportParams |
オプション。実行前に分析に適用するフィルタまたは変数を指定します。この情報は、ReportParams共通構造体で提供されます。 |
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ReportHTMLOptions reportOptions |
オプション。実行後に分析に適用する表示オプションを指定します。これはReportHTMLOptions構造体で提供されます。「QueryResults構造体」を参照してください。 |
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StartPageParams pageParams |
ページを開始する際に使用するオプションを指定します。これはStartPageParams構造体で提供されます。「StartPageParams構造体」を参照してください。 |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
getHTMLForReport()メソッド
getHTMLForReport()メソッドを使用して、特定の分析の結果を表示するHTMLの抜粋を取得します。このメソッドを起動する前に、addReportToPageメソッドを使用してHTMLページに結果を追加してください。
シグネチャ
String getHTMLForReport(String pageID, String pageReportID, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String pageID |
ページ・オブジェクトのIDを指定します。このIDはstartPage()メソッドにより戻されます。「startPage()メソッド」を参照してください。 |
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String pageReportID |
addReportToPage()メソッドによって戻された分析IDを指定します。 「addReportToPage()メソッド」を参照してください。 |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
setBridge()メソッド
setBridge()メソッドを使用して、通信を受信するブリッジURLを指定します。ブリッジURLを指定すると、Oracle Analytics Webサービス・サーバーとユーザーのWebサーバーが異なるマシンにある場合や、アプリケーション開発環境で結果を変更する場合に役立つことがあります。
setBridge()メソッドをコールすると、クライアント・ブラウザからOracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーへのすべてのリクエストは、ブリッジURLに送信され、そこからOracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーに転送されます。
シグネチャ
setBridge(String bridge, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
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String bridge |
ブリッジURLを指定します。たとえば、次のようにします。 http://myserver/myapplication/sawbridge |
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String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |
使用方法
クライアント・ブラウザが、Javaサーブレット、Active Server Pages (ASP)ページ、Common Gateway Interface (CGI)、Internet Server application programming interface (ISAPI)、または同等のアプリケーションの形式で、ブリッジURLにハンドラを提供していることを確認する必要があります。
また、次のタスクも実行する必要があります。
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リクエスト文字列のRedirectURL引数にあるリクエストされたOracle Analytics Webサービス・リソースのパスをデコードします。「コールバックURLを置換する方法」を参照してください。
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その他すべてのリクエスト引数を、すべてのヘッダーとリクエスト・ボディとともに、ブリッジURLに転送します。
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レスポンスをOracle Analyticsプレゼンテーション・サービス・サーバーからレスポンス・ストリームにコピーします。
コールバックURLを置換する方法
新しいコールバックURLは、ブリッジURLに基づき、RedirectURL引数が追加されたものです。RedirectURL引数の値は、標準のURLエンコーディング・ルールを使用してエンコードされたURLの元の値である必要があります。
通常、Oracle Analytics Webサービスでは、内部的にコールバック・リンクの相対URLが使用されます。たとえば、元のコールバック・リンクがsaw.dll?Goであり、ブリッジURLが次のとおりだとします。
http://myserver/myapplication/sawbridge
この場合、新しいコールバックURLは次のようになります。
http://myserver/myapplication/sawbridge?RedirectURL=saw.dll%3fGo
startPage()メソッド
startPage()メソッドを使用してページ・オブジェクトを作成し、そのIDを戻します。
シグネチャ
String startPage(StartPageParams options, String sessionID);
| 引数 | 説明 |
|---|---|
|
StartPageParams options |
ページを開始する際に使用するオプションを指定します。これはStartPageParams構造体で提供されます。「StartPageParams構造体」を参照してください。 |
|
String sessionID |
セッションIDを指定します。これは通常ログオン・メソッドにより戻されます。SOAPクライアント・エンジンがHTTP Cookieを処理できる場合、セッションIDは省略するか、nullに設定することができます。 |