使用例1: 構成の作成

これらの例では、North_SalesおよびSouth_Salesという名前のプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースを含むDRSolutionという名前のブローカ構成を作成します。

構成を作成してフィジカル・スタンバイ・データベースを1つ追加するには、次のタスクを実行します。

構成の作成(タスク1): DGMGRLの起動

DGMGRLを起動するには、Oracle Data Guardがインストールされているシステム上で、コマンドライン・プロンプトからdgmgrlと入力します。

$ dgmgrl

DGMGRLプロンプトが表示されます。

DGMGRL>

構成の作成(タスク2): プライマリ・データベースへの接続

コマンド(HELPEXITQUIT以外)を実行する前に、まずDGMGRL CONNECTコマンドを使用してプライマリ・データベースに接続します。プライマリ・データベースへの接続に使用するアカウントには、SYSDGまたはSYSDBA権限が必要です。OS認証の使用によるローカル・データベースへの接続は、可能ですが、リモート・ホスト上の構成メンバーへの接続も必要なブローカ操作が失敗することになるためお薦めしません。

ノート:

AS句がCONNECTコマンドで指定されていない場合、接続はSYSDBAとして作成されます。

次の例では、TNS別名north_salesを使用し、SYSユーザーを使用してプライマリ・データベースNorth_Salesに接続します。次の例で示すように、コマンドラインにパスワードが含まれていない場合は、DGMGRLによってパスワードの入力が求められます:

DGMGRL> CONNECT sys@north_sales
Password: password
Connected to "North_Sales"
Connected as SYSDBA.

ノート:

ユーザーとしてのSYSDGは、Oracle AI Database 26aiでは削除されています。ただし、SYSDGロールについては、以前のリリースと同様であり変更はありません。CONNECTコマンドにAS句を指定しなかった場合は、その接続により、最初にAS SYSDGが試行された後、それに失敗するともう一度AS SYSDBAが試行され、それでも失敗した場合はエラーが返されます。

構成の作成(タスク3): 追加するスタンバイおよび遠隔同期インスタンス上での既存のリモートREDO転送先のクリア。

スタンバイ・データベースおよび遠隔同期インスタンス上でリモートREDO転送先をすべてクリアしてからでないと、そのスタンバイ・データベースおよび遠隔同期インスタンスを構成に追加できません。

リモートのREDO転送先がクリアされていない場合、構成を作成しようとすると、次のエラー・メッセージが返されます。

ORA-16698: LOG_ARCHIVE_DEST_n parameter set for object to be added
 
Failed.

LOG_ARCHIVE_DEST_n設定をクリアするには、SQL*PlusコマンドALTER SYSTEM SET LOG_ARCHIVE_DEST_n=" "を使用します。

プライマリ上のリモートREDO転送先(REGISTER属性またはNOREGISTER属性のどちらがあるか)は、そのままでかまいません。

構成の作成(タスク4): ブローカ構成の作成

ブローカ構成は、最初はプライマリ・データベースのみを使用して作成されます。

この例では、プライマリはNorth_Salesと呼ばれます。後のコマンドで、スタンバイ・データベースSouth_Salesを追加します。

ノート:

プライマリ・データベース名とスタンバイ・データベース名では、それぞれのデータベースの一意名が一致する必要があります。これらの一意名は、次のコマンドを使用してDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータからフェッチします。

SQL> SHOW PARAMETER DB_UNIQUE_NAME;

CREATE CONFIGURATIONコマンドを使用して、プライマリ・データベースNorth_Salesを含めてDRSolution構成を作成します。名前North_Salesはプライマリ・データベースのDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータの値であり、north_salesは、構成のメンバーをホストしているすべてのシステム上のプライマリ・データベースの接続識別子に解決されるTNS別名です。

DGMGRL> CREATE CONFIGURATION 'DRSolution' AS
> PRIMARY DATABASE IS 'North_Sales'
> CONNECT IDENTIFIER IS north_sales;
Connected to "North_Sales"
Configuration "DRSolution" created with primary database "North_Sales"

名前North_Salesは、このデータベースのDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータの値です。

構成の作成(タスク5): 構成情報の表示

SHOW CONFIGURATIONコマンドを使用して、構成について現在の状態のサマリーを表示します。

DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;

DGMGRLは次の情報を戻します。

Configuration - DRSolution

  Protection Mode: MaxPerformance
  Members:
  North_Sales - Primary database

Fast-Start Failover:  Disabled

Configuration Status:
DISABLED

構成の作成(タスク6): 構成へのスタンバイ・データベースの追加

DRSolution構成にスタンバイ・データベースを追加するには、 ADD DATABASEコマンドを使用します。

ADD DATABASEコマンドを使用して、プライマリ・データベースNorth_Salesに関連付けられているスタンバイ・データベースSouth_Salesを構成に追加します。名前South_Salesはスタンバイ・データベースのDB_UNIQUE_NAME初期化パラメータの値であり、south_salesは、構成のメンバーをホストしているすべてのシステム上のスタンバイ・データベースの接続識別子に解決されるTNS別名です。

DGMGRL> ADD DATABASE 'South_Sales' AS
> CONNECT IDENTIFIER IS south_sales; 
Database "South_Sales" added

SHOW CONFIGURATIONを使用して、更新された構成状態を表示します:

DGMGRL> SHOW CONFIGURATION;

DGMGRLは次の情報を戻します。

Configuration - DRSolution

  Protection Mode: MaxPerformance
  Members:
  North_Sales - Primary database
    South_Sales - Physical standby database 

Fast-Start Failover:  Disabled

Configuration Status:
DISABLED