Oracle Automatic Storage Management。

Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、垂直方向に統合されたファイル・システムおよびボリューム・マネージャを直接Oracle AI Databaseカーネル内に提供します。

この設計には、次のようないくつかの利点があります。

  • データベース・ストレージのプロビジョニングに必要な作業量を大幅に削減

  • より高いレベルの可用性

  • 特殊なストレージ製品のコスト、インストールおよびメンテナンスを排除

  • データベース・アプリケーションの固有の機能

最適なパフォーマンスを実現するため、Oracle ASMは、ファイルをすべての使用可能なストレージ間で分散させます。また、データ損失から保護するために、Oracle ASMは、SAME(Stripe and Mirror Everything)の概念を拡大して、ディスク全体のレベルではなくデータベース・ファイル・レベルでのミラー化が可能となるように、SAMEにより柔軟性を持たせます。

さらに重要なことに、Oracle ASMは、ミラー化の設定、ディスクの追加および削除プロセスを簡素化します。数百または数千にもなりうる(大規模なデータ・ウェアハウスの場合)多数のファイルを管理するかわりに、データベース管理者は、Oracle ASMを使用してディスク・グループと呼ばれるさらに大きなオブジェクトを作成および管理します。ディスク・グループは、論理ユニットとして管理されるディスク・セットを識別します。ファイルの名前付け、および基礎となるデータベース・ファイルの配置を自動化することにより、データベース管理者の時間を節約でき、標準的なベスト・プラクティスの適用を保証できます。

Oracle ASMネイティブ・ミラー化メカニズム(2方向または3方向)がストレージ障害から保護します。Oracle ASMミラー化を使用して、障害グループを使用する場合により高いレベルのデータ保護を実現できます。障害グループとは、障害が許容される、共通のリソース(ディスク・コントローラまたはディスク・アレイ全体)を共有するディスク・セットのことです。Oracle ASMの障害グループを定義することで、データの冗長コピーが個別の障害グループにインテリジェントに配置されます。これにより、ストレージのサブシステム内のいずれかのコンポーネントで障害が発生した場合でも、このデータを使用でき、また、透過的に保護されるようになります。

Oracle ASMを使用すると、次のことが可能です。:

  • ドライブおよびストレージ・アレイ間でのミラー化とストライプ化

  • 障害が発生したドライブから残りのドライブへの自動再ミラー化

  • データベースがオンラインのまま、ディスクの追加または削除時に格納されたデータの自動リバランスが可能

  • Oracle Advanced Cluster File System (Oracle ACFS)を使用したOracleデータベース・ファイルおよびデータベース以外のファイルのサポート。

  • データベース・ストレージ管理の操作の簡素化が可能

  • Oracle Cluster Registry(OCR)および投票ディスクの管理

  • インスタンスのローカル・ディスク上の優先読取り機能による、拡張クラスタのパフォーマンスの向上

  • 大規模データベースのサポート

  • Oracle ASMローリング・アップグレードのサポート

  • ミラー・ディスクを使用したロジカル・データ破損の検出および修復のためのOracle ASMディスクのスクラブ・プロセスを使用した可用性と信頼性の向上

  • チューニングおよびセキュリティのきめ細かな粒度のサポート

  • ミラーのいずれかに適切なコピーが存在する場合、Oracle ASMの高速ミラー再同期およびブロック破損自動修復の機能を使用した、一時的なディスク障害発生後の高速修復を提供

  • Oracle ACFSのネットワーク経由でのリモート・サイトへのレプリケーションを可能にすることにより、ファイル・システムの障害時リカバリ機能を提供

  • Oracle Flex ASMを使用して、サービス中のクライアントに影響を与えることなく、Oracle ASMインスタンスのパッチを適用します。接続されている現在のOracle ASMインスタンスが計画メンテナンスでオフラインになっている間、データベース・インスタンスは、別の場所からOracle ASMメタデータにアクセスするように指定できます。

  • Oracle ASMディスク再同期化およびリバランス操作の速度と状態の監視および管理

  • Oracle ASM再同期化の指数制限を使用して再同期化の並列度を制御することにより、複数のディスクを同時にオンラインにし、パフォーマンスをより適切に管理します。セルまたはディスクの障害、および再同期を実行中のインスタンスのエラーの後の高速リカバリ。再同期化を最初から始めるかわりに中断または停止した時点から再開することができるディスク再同期チェックポイントを使用することでこれが可能です。

  • Oracle Flex ASMを使用したデータベース・インスタンスの別のOracle ASMインスタンスへの自動的な接続計画外停止によりOracle ASMインスタンスに障害が発生した場合、ローカル・データベース・インスタンスは必要なメタデータおよびデータに引き続きアクセスできます。

  • フレックス・ディスクグループを使用して、同じディスクグループを使用する複数のデータベースでの高可用性のメリットに優先順位をつけます。主なHAの利点には、ファイル・エクステントの冗長性、指数制限のリバランス、優先順位のリバランスなどがあります。フレックス・ディスクグループを使用して、データベースごとに前述の機能の異なる値を設定できます。その結果、1つのディスクグループ内の複数のデータベースで優先順位を付けることができます。

  • フレックス・ディスクグループを使用して、1つのディスクグループを共有する複数のデータベースにquoto_groupsを実装し、領域管理と保護に利用できます。

  • フレックス・ディスクグループを使用して、ASM分割ミラー機能でポイント・イン・タイム・データベース・クローンを作成します。

  • ストレッチ・クラスタで優先読取りを使用し、読取りを1つのサイトに関連付けてパフォーマンスを改善します。