概要

Oracle AI Database 26aiについて

Oracle AI Database 26aiは、Oracle AI Databaseの、次の長期サポート・リリースです。人工知能(AI)と開発者の生産性を重視した300以上の新機能が含まれています。AI Vector Searchなどの機能により、新世代のAIモデルを活用してドキュメント、画像、サウンドなどのベクトルを生成し保存し、それらに索引付けし、Oracle AI Databaseの既存の分析機能を活用しながら類似性を迅速に探すことができるようになります。これを、既存の広範な機械学習アルゴリズム・セットと組み合せることで、高度なAI対応アプリケーションを迅速に作成できます。また、Oracle AI Database 26aiでは、より正確にタイミングとリソース・コストが推定されるように、AIを使用して多数の主要なデータベース機能が最適化されています。

開発者に焦点を当てた新しい機能により、JSONまたはリレーショナル開発アプローチ、あるいは両方を交換可能な状態で使用する次世代アプリケーションを簡単に構築できるようになりました。新しいマイクロサービスおよびメッセージング機能は、この主要な設計方法論に関するOracle AI Databaseの広範なサポートに基づいて改善されています。規制要件やパフォーマンス要件のためにデータベースを分散またはシャード化する必要がある場合は、Oracle AI Database 26aiで追加された新しいRAFTプロトコル・サポートにより、それがこれまでより簡単になりました。

Oracle AI Database 26aiでは、SQLとPL/SQLの大幅な改善も含まれており、OLTPまたは分析アプリケーションの新規作成やそれらの既存アプリケーションの改善のために新しいデータ型と言語拡張が導入されています。Oracle AI Databaseは業界で最もセキュアなデータベースとして広く評価されていますが、その上、多数の新機能(SQLファイアウォールなど)により、データベースに対して実行されるSQLを正確に制御できます。

DBAを支援するために、Oracle AI Database 26aiでは、多数の主要な管理タスクがさらに改善されて、それらの複雑さが軽減され、それらのパフォーマンスが改善され、また、タスクの簡略化のための新機能(表領域内の空き領域の再利用など)が導入されています。また、Oracle AI Databaseでは、インフラストラクチャ・レベル(True Cacheなどのテクノロジを使用)とSQLレベルの両方で、新しいパフォーマンス改善が追加されました。それにより、いくつかの文の実行が数倍高速になります。

ノート: サポートが終了した機能については、Oracle AI Databaseの変更点、サポート終了および非推奨を参照してください。