7.5 LOBFILEおよびセカンダリ・データ・ファイル(SDF)

ラージ・オブジェクト(LOB)データは、非常に長いデータであるため、LOBFILEからロードすると有効です。

LOBFILEでは、LOBデータのインスタンスがフィールド(事前にサイズが決まっているフィールド、デリミタ付きフィールド、LENGTH-VALUEフィールド)内に収まっているとみなされます。ただし、そうしたフィールドはレコードに編成されません(LOBFILEにはレコードの概念が存在しません)。そのため、レコードを扱うことによって発生する処理のオーバーヘッドを回避できます。このようなデータの編成方法は、LOBのロードにとって理想的です。

たとえば、従業員の名前、IDおよび履歴を格納する表があるとします。この表をロードする場合、従業員名および従業員IDをメイン・データ・ファイルから読み込み、非常に長い従業員の履歴をLOBFILEから読み込むことができます。

また、簡単にXMLデータをロードするためにLOBFILEを使用することもできます。XML列を使用して、構造化データおよび半構造化データのモデルを保持できます。そのようなデータは、非常に長いデータです。

セカンダリ・データ・ファイル(SDF)とプライマリ・データ・ファイルの概念は類似しています。プライマリ・データ・ファイルと同様に、SDFは、レコードおよびフィールドで構成されたレコードの集まりです。SDFは必要に応じて制御ファイルに指定します。SDFをデータ・ソースとして命名できるのは、collection_fld_specのみです。

SDFの指定にはSDFパラメータを使用します。SDFパラメータの値は、ファイル指定文字列を使用して入力することも、1つ以上のファイル指定文字列が含まれているデータ・フィールドにマップされたFILLERフィールドを使用して入力することもできます。