Oracle Databaseリリース間の互換性および相互運用性

Oracle Databaseのリリースの違いによって発生する可能性のある互換性と相互運用性の問題を理解および回避する方法について学習します。

Oracle Databaseのリリースには相違点があり、これによって互換性と相互運用性の問題が生じる可能性があります。これらの違いは、一般的なデータベース管理と既存のアプリケーションの両方に影響する可能性があります。

Oracle AI DatabaseのCOMPATIBLE設定の動的更新

Oracle AI Database 26ai以降では、インスタンスを再起動しなくても、現在のOracle AI Databaseインスタンス内のすべてのセッションについてCOMPATIBLE設定を変更できます。

より上位のリリース更新(RU)で使用可能なOracle AI Databaseの新しい機能を有効にする場合、インメモリー・プロセスのCOMPATIBLE設定を変更できるようになり、データベース・インスタンスを再起動する必要がなくなりました。このオプションは、新しいRUに更新できるOracle AI Database 26ai以降のリリースでのみ使用できます。RUで使用可能な新機能を使用するには、COMPATIBLE設定を値major-release.release-updateに更新します。

この機能には、次の制限が適用されます:

  • このオプションは、Oracle AI Database 26aiデータベースでのみ使用でき、Oracle AI Database 26ai内のより上位のRUに移行する場合にのみ使用できます。

    インスタンスを再起動しなくてもインメモリーのCOMPATIBLE設定を変更できるのは、ALTER DATABASE SET DOWNGRADE COMPATIBILITYを使用した場合のみです。ALTER SYSTEMでは実行できません。

  • プライマリおよび複数のスタンバイがある場合は、まずスタンバイでコマンドを発行し、次にプライマリでコマンドを発行する必要があります。
  • コマンドが中断された場合は、COMPATIBLEを変更するコマンドを再度発行できます。
  • コマンドをプライマリ・データベースで発行する場合は、CDB$ROOTがオープンされているインスタンスで発行する必要があります。
  • 複数のセッションが同じコマンドを同時に発行した場合、それらのうちの1つのみが成功します。

ノート:

RUで使用可能な新機能を使用するには、COMPATIBLE設定を値major-release.release-updateに更新します。