2.1.12 ストレージ・サーバーのSQL問合せ統計の監視

Oracle Exadata System Softwareリリース25.2.0では、Exadata Storage Server SQL統計ユーティリティ(cellsqlstat)が導入されており、各ストレージ・サーバーの問合せレベルの統計がリアルタイムで提供されます。

cellsqlstatユーティリティを使用すると、管理者は問合せレベルのストレージ・サーバーのリソース使用率をより適切に監視して把握することができ、次のような様々な統計について詳細に理解する上での手がかりとなります:

  • CPUおよびメモリーの消費量

  • ストレージ索引および列キャッシュに関連するI/Oの節約

  • フラッシュ・キャッシュおよびXRMemキャッシュ・ヒット

  • スキャンされたバイト数およびスキャン率

  • パススルーのバイト数および率

cellsqlstatユーティリティは、上位SQL文に関するパフォーマンス統計のスナップショットを定期的に提供し、管理者が次のことを実行できるようにします:

  • 各ストレージ・サーバーでの問合せワークロードをすばやく集約する。

  • リソースの多い問合せを迅速に特定し、そのリソース使用率を把握する。

  • パフォーマンスのボトルネックおよび"ノイジー・ネイバー"の問題を特定する。

ストレージ管理者は、cellsqlstatをオンデマンドで実行して、リアルタイムにSQLパフォーマンスを把握できます。また、Exawatcherでは、ログ・ファイルにcellsqlstat出力が含まれます。