6.2.9.1 chtemplate

既存のテンプレートの属性を変更します。

用途

chtemplateコマンドは、既存のExascaleファイル・テンプレートの属性を変更します。

構文

chtemplate { --file-type file-type | --name template-name } 
           [ --vault vault | --cluster ] 
           [ --content-type content-type ] 
           [ --media-type media-type ] 
           [ --redundancy redundancy ]

コマンド・オプション

次のchtemplateコマンド・オプションを1つ以上指定して、操作の対象となるテンプレートを識別します:
  • --file-type: 指定されたファイル・タイプに関連付けられたテンプレートを変更します。

  • --name: 指定された名前のユーザー定義テンプレートを変更します。

  • --vault: 指定されたボールトに関連付けられたテンプレートを変更します。

  • --cluster: クラスタに関連付けられたテンプレートを変更します。

テンプレートに関連付けられる次のファイル・ストレージ属性を1つ以上指定します:

  • --media-type: ファイルの格納に使用される物理メディア・タイプを指定します。Exascaleでは、この属性を使用して、指定されたメディア・タイプを使用するストレージ・プールにファイルを配置します。使用可能な値は、次のとおりです:

    • HC: 高パフォーマンスのExadataストレージ・サーバー上のハード・ディスク・ドライブ(HDD)を使用する、大容量ストレージを識別します。

    • EF: 低レイテンシで高スループットのフラッシュ・デバイスを使用するExtreme Flashストレージを識別します。

  • --redundancy: 保持されるデータ・コピーの数を指定します。現在、使用可能な値は次のとおりです:

    • high: ファイル・データの3つミラー・コピーを示します。

  • --content-type: ファイルの内容のタイプを指定します。Exascaleは内部的にこの属性を使用して、障害発生時の可用性が最大限になるように、ファイル・エクステントを物理的に分離されたデバイスに配置します。使用可能な値は、次のとおりです:

    • DATA: 主にユーザー・データに関連付けられます。

    • RECO: 主に、バックアップおよびリカバリ操作で使用されるデータ用です。

例6-112 ユーザー定義のクラスタ全体のテンプレートの変更

この例では、T1という名前のユーザー定義テンプレートに対してコンテンツ・タイプがDATAに設定されます。--vault--clusterも指定されていないため、テンプレートはクラスタに関連付けられ、ESCLIセッションの現在の作業ディレクトリはルート・ディレクトリです。

@> chtemplate --name T1 --content-type DATA

例6-113 ユーザー定義のボールト固有のテンプレートの変更

この例では、T2という名前のユーザー定義テンプレートに対してメディア・タイプがHCに設定され、冗長性がhighに設定されます。--vault--clusterも指定されていないため、テンプレートはvault2という名前のボールトに関連付けられ、ESCLIセッションの現在の作業ディレクトリはvault2内にあります。

@vault2> chtemplate --name T2 --media-type HC --redundancy high

例6-114 ユーザー定義のボールト固有のテンプレートの変更

この例では、vault2という名前のボールトに関連付けられたT3というユーザー定義テンプレートに対して、メディア・タイプ、コンテンツ・タイプおよび冗長性がすべて設定されます。

@> chtemplate --name T3 --vault vault2 --content-type DATA --media-type HC --redundancy high

例6-115 ユーザー定義のクラスタ全体のテンプレートの変更

この例では、T4という名前のクラスタ全体のユーザー定義テンプレートに対して、メディア・タイプ、コンテンツ・タイプおよび冗長性がすべて設定されます。--clusterオプションは、ESCLIセッションの現在の作業ディレクトリがvault2内にあるという事実をオーバーライドします。

@vault2> chtemplate --name T4 --cluster --content-type DATA --media-type HC --redundancy high

例6-116 特定のボールトおよびファイル・タイプのテンプレートの変更

この例では、DATAFILEファイル・タイプおよびvault2という名前のボールトに関連付けられたテンプレートを変更します。

@> chtemplate --file-type DATAFILE --vault vault2 --content-type DATA --media-type HC --redundancy high

例6-117 特定のファイル・タイプのクラスタ全体のテンプレートの変更

この例では、DATAFILEファイル・タイプに関連付けられたクラスタ全体のテンプレートを変更します。

@> chtemplate --file-type DATAFILE --cluster --content-type DATA --media-type HC --redundancy high