6.2.12.16 mkvolume

ボリュームを作成したり、ボリューム・スナップショットをクローニングします。

用途

mkvolumeコマンドを使用すると、新しいExascaleボリュームの作成、ボリューム・スナップショットのクローニング、または既存のボリュームの直接クローニングを行うことができます。

構文

新しいボリュームを作成するには:

mkvolume size --vault vault 
         [ --attributes attribute=value[,attribute=value]... ]

ボリューム・スナップショットをクローニングするには:

mkvolume --attributes volumeSnapshot=parent-snapshot-ID[,name=clone-name][,iopsProvisioned=integer-value][,iopsInherited={true|false}]

既存のボリュームを直接クローニングするには:

mkvolume --attributes volumeSource=parent-volume-ID[,name=clone-name][,iopsProvisioned=integer-value][,iopsInherited={true|false}]

ノート:

既存のボリュームを直接クローニングするには、Oracle Exadata System Softwareリリース25.1.0以降を使用する必要があります。

コマンド・オプション

mkvolumeコマンドのオプションは、次のとおりです:

  • size: ボリュームのサイズを指定します。sizeは、接尾辞KKBMMBGGBTTBを使用して指定できます。接尾辞は、大/小文字が区別されません。

    ノート:

    ボリュームを使用してOracle ACFSをサポートする場合は、ACFSに512 MBの最小ボリューム・サイズが必要であることに注意してください。
  • --vault: ボリュームを作成するボールトを指定します。

  • --attributes: オプションで、ボリュームの属性を指定します。

    設定可能なボリューム属性の詳細を表示するには、describe mkvolumeコマンドを使用します。「リソースと属性の説明」も参照してください。

使用上のノート

次の使用上のノートは、mkvolumeコマンドを使用してボリュームをクローニングする場合にのみ適用されます。

  • ボリューム・スナップショットをクローニングする場合、volumeSnapshot=parent-snapshot-IDはクローニングするボリューム・スナップショットを識別します。

  • 既存のボリュームを直接クローニングする場合、volumeSource=parent-volume-IDはクローニングするボリュームを識別します。

  • ボリュームを直接またはボリューム・スナップショットを使用してクローニングする場合、必要に応じて次の属性設定を指定できます。追加のコマンド・オプションや属性設定は不要であり、許可されません。

    • name=clone-name: オプションで、ボリューム・クローンの名前を指定します。これにより、後で識別しやすくなります。指定しない場合、システム生成の名前が割り当てられます。

    • iopsProvisioned=integer-value: オプションで、ボリューム・クローン用にプロビジョニングされるI/O帯域幅を指定します。I/O帯域幅は、1秒当たりのI/O数(IOPS)で表されます。

    • iopsInherited={true|false}: オプションで、ボリューム・クローンが、プロビジョニングされた(継承されていない) I/O帯域幅を保持するボリューム階層内の最も近い祖先からI/O帯域幅を継承するかどうかを指定します。

  • ボリュームを直接またはボリューム・スナップショットを使用してクローニングする場合、iopsProvisioned属性設定とiopsInherited属性設定の関係を次に示します:

    • iopsProvisionedを指定せず、iopsInheritedfalseに設定されていない(iopsInheritedが未指定またはiopsInherited=true)場合、次のようになります:

      • ボリューム・クローンは、最も近い祖先からI/O帯域幅を継承します。

      • ボリューム・クローンの設定は、iopsInherited=trueです。

    • iopsProvisionedを指定せず、iopsInherited=falseの場合、次のようになります:

      • ボリューム・クローンには、無制限のiopsProvisionedがプロビジョニングされます。

      • ボリューム・クローンの設定は、iopsInherited=falseです。

    • iopsProvisionedの値を指定し、iopsInheritedtrueに設定されていない(iopsInheritedが未指定またはiopsInherited=false)場合、次のようになります:

      • ボリューム・クローンは、指定されたiopsProvisioned値によって制御されます。

      • ボリューム・クローンの設定は、iopsInherited=falseです。

    • iopsProvisionedの値およびiopsInherited=trueを指定すると、エラーが発生します。これは無効な組合せです。

例6-176 ボリュームの作成

この例では、サイズが100MBで、my-volumesという名前のボールトに配置されるボリュームを作成します。

@> mkvolume 100m --vault my-volumes

例6-177 属性設定を使用したボリュームの作成

この例では、サイズが200MBで、my-volumesという名前のボールトに配置されるボリュームを作成します。この例には、次の特定の属性設定も含まれています:

  • ボリューム名はvol2に設定されます。

  • ボリュームは1000 IOPS (IO/秒)でプロビジョニングされます。

@> mkvolume 200m --vault my-volumes --attributes name=vol2,iopsProvisioned=1000