2 このリリースでの新機能

Oracle Coherenceの機能、拡張機能および変更を学習します。オラクル社では、ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートを定期的に更新しています。このドキュメントには、発行時点において正確な情報が記載されています。

この章の内容は次のとおりです。

新機能

この項では、リリースで提供されるOracle Coherenceの新機能について説明します。

15c (15.1.1.0.0)での新機能と改良点

  • Jakarta 9.1のサポート - 詳細は、『Oracle Coherenceのインストール』Jakarta EE 9.1の互換性を参照してください。
  • ベクトルの記憶域および検索 - 詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』Coherenceでのベクトルの格納および検索を参照してください。

    Coherence 15.1.1では、Coherenceクラスタ内の密ベクトル埋込みの最適化された記憶域や、これらの埋込みに対してCoherenceアグリゲータを使用して類似性検索をパラレルで実行する機能がサポートされるようになりました。また、ユーザーがHNSWおよびバイナリ量子化ベースのベクトル索引を作成できるようになり、検索パフォーマンスが大幅に向上します。

  • Coherence RAG

    Coherence RAGはコア・ベクトルDBおよびLuceneの索引付け機能に基づいて構築されました。これによって高度なレベルのAPIが追加され、生成AIを使用したエンドツーエンドのRAGソリューションを実装するために、類似検索またはハイブリッド検索の結果をリモートLLMと簡単に統合できます。また、カスタム・ソースを含む複数のドキュメント・ソースのドキュメント・コンテンツの大規模なパラレル取込みとベクトル化、およびローカルやリモートの埋込み、再ランク付けおよびチャット・モデルとのシームレスな統合もサポートされます。

    Coherence RAGを使用すると、数百または数千のCPUコアを利用し、GPU上で実行する場合と同等またはさらに速い速度でベクトル埋込みの作成を実行できます。GPUが使用可能な場合はGPUも利用されます。

  • Lucene全文索引付け

    Coherence 15.1.1では、パーティション化されたLucene全文索引や、それらの索引間のパラレル検索のサポートも追加されています。結果の高度な再ランク付けも行われ、最適な一致がクライアントに確実に返されます。

  • Coherence*Extend for JavaのOpenTelemetryサポート - 詳細は、『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』分散トレースを参照してください。

    Coherence 15.1.1では、リモートのExtendおよびgRPC JavaクライアントにもOpenTelemetryサポートが追加されています。これによって、ユーザーはCoherenceアプリケーション内でリクエストを全面的にトレースできます。つまり、リモート・クライアントから、存在する場合は、最終的にデータの格納に使用される外部データ・ストアまで。または、存在しない場合は、組込みディスク永続性を含むCoherence記憶域レイヤーまで。

重大な変更

Coherenceリリース間で互換性のない変更が発生する可能性があるCoherence 15.1.1.0.0の更新について学習します。

Jakarta EE 9.1の互換性

Coherence 15.1.1.0.0は、Jakarta EE 8からJakarta EE 9.1に移行し、javaxパッケージではなくjakartaパッケージのタイプをインポートしています。この移行の影響の詳細は、『Oracle Coherenceのインストール』Jakarta EE 9.1の互換性を参照してください。

非推奨となった機能

Oracle Coherenceの非推奨となった機能およびサポート対象外となった機能について説明します。

NIOメモリー・マネージャ

15.1.1.0.0ではNIOメモリー・マネージャが削除されました。メモリーマップ・ファイルに情報を格納するNIOバッキング・マップの実装(NIOファイル・マネージャ)は引き続き有効です。

かわりにJournalBinaryStoreクラスを使用します。JournalBinaryStoreクラスは、エラスティック・データ機能でフラッシュ・ジャーナルおよびRAMジャーナルが使用するバイナリ・ストアを実装します。『Oracle Coherenceでのアプリケーションの開発』ジャーナルの概要を参照してください。