3 Fusion Middleware製品テンプレート

WebLogicドメイン・テンプレートと拡張テンプレートは、Fusion Middleware製品の各種インストールに対応したWebLogicドメインを構成するために使用します。製品をインストールすると、製品に関連したテンプレートのみがインストールされます。

これらのほとんどのテンプレートについて、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「テンプレート」画面でテンプレートを選択することで、ドメインの作成または拡張ができます。オフライン・モードでWebLogic Scripting Tool (WLST)を使用し、これらのテンプレートによりドメインを作成または拡張することもできます。「テンプレート・ツール」を参照してください。

この章で説明するOracle JRFテンプレートなどのようなテンプレートは複数のFusion Middleware製品のドメインに適用されます。他のテンプレートは、単一のFusion Middleware製品のドメインに適用されるため、これ以外のFusion Middleware製品インストールには含まれません。

この章の構成は、次のとおりです。

Fusion Middleware製品テンプレートの情報について

それぞれのFusion Middlewareテンプレートには、様々なセクションが含まれています。それぞれのセクションには、テンプレートについての具体的な情報が示されています。

次に、セクションの名前と、そのセクションに示される情報について説明します。

  • テンプレート・タイプ: テンプレートには、ドメインまたは拡張の2つのタイプがあります。

    ドメイン・テンプレートでは、管理サーバー、クラスタ、サーバー、アプリケーション、サービス、セキュリティ・オプションおよびその他のオプションなど、WebLogicドメイン内のリソース一式が定義されます。特定の製品インストールは、1つのドメイン・テンプレートに基づきます。

    拡張テンプレートでは、アプリケーション、ライブラリ、サービスおよびその他のオプションなどのリソースが既存のドメインに追加されます。特定の製品インストールでは、ドメインを完成させるために1つまたは複数の拡張テンプレートが必要な場合があります。

    グループ・テンプレートは、テンプレート依存の集合である特別なXMLファイルです。これによって、複数の依存テンプレートを必要とするテンプレートでそれらの取得処理が簡略化されます。

    構成ウィザードを使用して製品ドメインを作成する場合、インストールする製品用にドメイン・テンプレートおよび拡張テンプレートを同時に選択することができます。

  • カテゴリ: 構成ウィザードの「テンプレート」画面でテンプレートがリストされるカテゴリ。

  • テンプレート名とバージョン: テンプレート(製品)名とテンプレート・バージョンを示します。構成ウィザードの「テンプレート」画面でテンプレートが使用可能な場合、この名前が構成ウィザードにリストされます。

  • テンプレート依存: 特定のセクションで説明されているテンプレートで必要とされるリソースを、指定した順序でドメインに提供する前提条件テンプレートです。テンプレートの依存関係の詳細は、「テンプレートの依存関係」を参照してください

  • テンプレートJARファイルと場所: JARファイル名とOracleホーム・ディレクトリでの場所。WLSTスクリプトを使用して製品ドメインを設定するときにのみ、この情報が必要になります。

  • ドメイン・タイプ: 次のうちの1つです。

    • WebLogicドメインのJavaコンポーネント: これに該当するテンプレートのインストールは、標準WebLogic Serverインストールを使用して作成されたWebLogicドメインでサポートされています。

    • WebLogicドメインのシステム・コンポーネント: OHSやODIなどのシステム・コンポーネントは、スタンドアロン環境にインストールすることも、WebLogic Serverとコロケートすることもできます。このタイプのテンプレートは、システム・コンポーネントがWebLogic Serverとコロケートしている場合にのみ使用できます。

    • スタンドアロン・ドメインのシステム・コンポーネント: このタイプのテンプレートは、システム・コンポーネントがスタンドアロン環境(WebLogic Serverを含んでいないもの)にインストールされている場合にのみ使用できます。

  • 必須スキーマ: テンプレートを選択したドメインで必要とされるスキーマのリスト。これらのスキーマを、RCUを使用してそのドメインに対して作成されたデータベース・リポジトリに含める必要があります。

  • ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ: ドメインにテンプレートを含める場合に、構成ウィザードの「管理対象サーバー」画面で使用可能になるユーザーが拡張可能な管理対象サーバー・グループすべてのリスト。「アプリケーション・サービス・グループ、サーバー・グループおよびアプリケーション・サービス・マッピング」を参照してください。

Oracle Infrastructureのテンプレート

このグループのテンプレートは、多数のFusion Middleware製品のドメインに必要なリソースを追加するために使用します。

ここでは、次のテンプレートを説明します。

ノート:

この項で説明するテンプレートは、提供されたままの状態で使用する必要があります。テンプレートを変更すると、ドメインで問題が発生する可能性があります。そうすることにより、使用するドメインで問題が発生する可能性があります。

Oracle JRFテンプレート

Oracle Java Required Files (JRF)テンプレートでは、WebLogic Serverのインストールに含まれないコンポーネントが構成されます。これらのコンポーネントにより、Oracleビジネス・アプリケーションおよびアプリケーション・フレームワークに共通の機能が提供されます。JRFテンプレートに依存するアプリケーションおよびフレームワークの例として、SOA SuiteおよびWebCenterがあります。

JRFテンプレートは、Oracle ADFおよび他のコア・コンポーネントを使用して開発されたアプリケーションを含むドメインを構成するため、独立で使用されることもあります。

次の表には、このテンプレートの主な情報が記載されています。

表3-1 Oracle JRFテンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ

テンプレート名とバージョン

Oracle JRF - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

  • Oracle JRF Base - 15.1.1.0.0

  • JRFドメイン用WebLogicテンプレート - 15.1.1.0.0

  • Oracle Click History - 15.1.1.0.0

  • WebLogic Coherence Cluster Extension - 15.1.1.0.0

  • Oracle WSM Agent - 15.1.1.0.0

  • Oracle ADF and MDS Extensions for JRF - 15.1.1.0.0

  • Oracle OPSS Metadata for JRF - 15.1.1.0.0

  • Oracle User Messaging Service Client Extensions for JRF - 15.1.1.0.0

  • Common Infrastructure Engineering Runtime - 15.1.1.0.0

  • Oracle JRF WebServices Core - 15.1.1.0.0

  • Oracle State Management Memory Provider - 15.1.1.0.0

  • Oracle WSM Policy Attachment - 15.1.1.0.0

  • AuthProviders - 15.1.1.0.0

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/oracle_common/common/templates/wls/oracle.jrf_template.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

必須スキーマ

  • 監査サービス追加

  • 監査サービス

  • 監査サービス・ビューア

  • Oracle Platform Security Services

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

JRF-MAN-SVR

Oracle制限付きJRFテンプレート

Oracle制限付きJRFテンプレートにより、Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを実行してWebLogic Serverリソースを管理できるドメインを作成できます。クロス・コンポーネント・ワイヤリングはサポートしていません。制限付きJRFモードのすべてのコンポーネントのランタイムは、OPSSファイル永続性を使用してデータソース接続なしで実現します。OPSS管理は制限付きJRFモードで無効です。制限付きOPSSテンプレートは、ファイル永続性のドメインに自動的に適用されます。

このテンプレートを使用してドメインを作成する場合:

  • ドメインを完全なJRFドメインに移行できません。

  • ADFアプリケーションおよびSOA、WebCenterなどのOracle Fusion Middleware製品はドメインでサポートされていません。

表3-2 Oracle制限付きJRFテンプレート

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle Fusion Middlewareインフラストラクチャ

テンプレート名とバージョン

Oracle Restricted JRF - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

  • Oracle JRF Based - 15.1.1.0.0

  • JRFドメイン用WebLogicテンプレート - 15.1.1.0.0

  • Oracle Click History - 15.1.1.0.0

  • WebLogic Coherence Cluster Extension - 15.1.1.0.0

  • 制限付きJRF用Oracle WSM Agent - 15.1.1.0.0

  • Oracle ADF and MDS Extensions for JRF - 15.1.1.0.0

  • 制限付きJRF用Oracle OPSS Metadata - 15.1.1.0.0

  • Oracle User Messaging Service Client Extension - 15.1.1.0.0

  • Common Infrastructure Engineering Restricted Runtime - 15.1.1.0.0

  • Oracle JRF WebServices Core - 15.1.1.0.0

  • Oracle State Management Memory Provider - 15.1.1.0.0

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/oracle_common/common/templates/wls/oracle.jrf_restricted_template.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

必須スキーマ

なし

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Oracle JRF SOAP/JMS Web Servicesテンプレート

このテンプレートはJRF SOAP/JMS WebサービスのJMSキューを作成します。

表3-3 Oracle JRF Asynchronous Web Servicesテンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle

テンプレート名とバージョン

Oracle JRF SOAP/JMS Web Services - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

Oracle JRF - 15.1.1.0.0

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/oracle_common/common/templates/wls/oracle.jrf.ws.soapjms_template.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

必須スキーマ

なし

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Oracle ADF Development Mode Logging

Oracle JDeveloperがインストールされている場合は、このテンプレートが含まれています。これは、Oracle ADFに開発モード・ロギングを提供します。oracle.jboの詳細ロギングが公開されます。

次の表には、このテンプレートの主な情報が記載されています。

表3-4 Oracle ADF Development Mode Loggingテンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle

テンプレート名とバージョン

Oracle ADF Development Mode Logging - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

なし

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/jdeveloper/common/templates/jdeveloper/adf.fine.logging.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

必須スキーマ

なし

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Oracle OPSS RESTサービス・アプリケーション・テンプレート

このテンプレートは、Oracle OPPS Restサービス・アプリケーションをドメインに追加します。

次の表には、このテンプレートの主な情報が記載されています。

表3-5 Oracle OPSS RESTサービス・アプリケーション・テンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

テンプレート名とバージョン

Oracle OPSS RESTサービス・アプリケーション・テンプレート - 15.1.1.0.0

カテゴリ

未分類

テンプレート依存

なし

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/oracle_common/common/templates/wls/opss-rest-service-template.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Coherence Cluster Extensionテンプレート

このテンプレートは、WebLogicドメインにデフォルトのCoherenceクラスタdefaultCoherenceClusterを追加し、クラスタのリスニング・ポートを8088に設定します。

次の表に、このテンプレートの詳細を示します。

表3-6 WebLogic Coherence Cluster Extensionテンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張テンプレート

カテゴリ

Oracle WebLogic ServerおよびCoherence

テンプレート名とバージョン

WebLogic Coherence Cluster Extension - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

基本WebLogic Serverドメイン

テンプレートJARファイルと場所

WL_HOME/common/templates/wls/wls_coherence_template.jar

ドメイン・タイプ

WebLogicドメイン内のJavaコンポーネント

必須スキーマ

なし

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Oracle HTTP Serverテンプレート

Oracle HTTP Server (OHS)ドメイン・テンプレートは、基本WebLogic ServerドメインにOHSリソースとサービスを追加するために使用する拡張テンプレートです。OHSは、Oracle Fusion MiddlewareのWebサーバー・コンポーネントです。

Oracle HTTP Server (OHS)ドメイン・テンプレートは、Oracle WebLogic Serverのリスナー機能と、静的ページ、動的ページおよびWeb上のアプリケーションのホスティングのためのフレームワークを提供します。使用する特定のOHSテンプレートは、コロケートまたはスタンドアロン環境のどちらでOHSを実装しているかによって異なります。

この項では、次に示すOHSテンプレートについて説明します。

Oracle HTTP Server(スタンドアロン)

OHSの実装をFMWドメインのフロントエンドに配置せず、FMWコントロールで提供される管理機能を必要としない場合、またはOHSをDMZ内で運用して、ノード・マネージャで使用される管理ポートを開かない場合は、Oracle HTTP Server(スタンドアロン)ドメイン・テンプレートを使用します。

表3-7 Oracle HTTP Server(スタンドアロン)ドメイン・テンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle HTTP Server

テンプレート名とバージョン

Oracle HTTP Server (スタンドアロン) - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

なし

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/ohs/common/templates/wls/ohs_standalone_ template.jar

ドメイン・タイプ

スタンドアロン・ドメイン内のシステム・コンポーネント

必須スキーマ

なし

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし

Oracle HTTP Server制限付きJRFテンプレート

Oracle HTTP Server制限付きJRFテンプレートは、OHSリソースおよびサービスをOracle制限付きJRFテンプレートを使用して作成されたWebLogicドメインに追加します。

このテンプレートとともに使用できるのはOracle制限付きJRFテンプレートのみです。「Oracle制限付きJRFテンプレート」を参照してください。このテンプレートをOracle JRFテンプレートとともに使用することはできません。

次の表には、このテンプレートの詳細が記載されています。

表3-8 Oracle HTTP Server制限付きJRFテンプレートの詳細

テンプレートの詳細 情報

テンプレート・タイプ

拡張

カテゴリ

Oracle HTTP Server

テンプレート名とバージョン

Oracle HTTP Server (制限付きJRF) - 15.1.1.0.0

テンプレート依存

Oracle Enterprise Manager Plugin for WEBTIER-Restricted JRF - 15.1.1.0.0

テンプレートJARファイルと場所

ORACLE_HOME/ohs/common/templates/wls/ohs_jrf_restricted_template.jar

ドメイン・タイプ

スタンドアロン・ドメイン内のシステム・コンポーネント

ユーザーが展開可能な管理対象サーバー・グループ

なし