4.2 クイック・スタート: Neo4jからのグラフ・データのインポートによるSQLプロパティ・グラフの作成

Oracle Graphには、Neo4jグラフ・データをインポートして、Oracle Autonomous AI DatabaseインスタンスまたはオンプレミスのOracle AI DatabaseのいずれかにSQLプロパティ・グラフを作成できるPL/SQLスクリプトが用意されています。

スクリプトはMy Oracle Supportから入手できます。スクリプトのダウンロードについては、MOSノート38578086を参照してください。READMEファイルをクリックして開き、指示に従ってNeo4jグラフ・データをOracle AI Database (クラウドまたはオンプレミス)に移行し、SQLプロパティ・グラフを作成します。

次に、READMEファイルに説明されている、実行する必要がある基本的なステップの概要を示します:

  • 必要な前提条件を満たしていることを確認します。
  • グラフ・メタデータをNeo4jから取得し、CSVファイルにエクスポートします。
  • CSVファイルをOracle AI Databaseにアップロードします(つまり、Autonomous AI Databaseインスタンスのオブジェクト・ストレージおよびオンプレミス・データベースのローカル・ディレクトリを介して)。
  • 移行ツールを実行して、アップロードしたグラフ・メタデータを読み取り、移行スクリプトを環境に生成します。
  • 移行スクリプトを実行して、Neo4jグラフ・データをOracle AI Databaseにインポートし、最後にSQLプロパティ・グラフを作成します。

次の各トピックでは、Neo4jデータをインポートしてSQLプロパティ・グラフを作成するステップについて説明します:

4.2.1 Neo4jのグラフ・データをOracle AI Databaseに移行するための前提条件

オンプレミスかOracle Cloudのどちらかで、Neo4jのグラフ・データをOracle AI Databaseに移行するための前提条件を確認します。

  • MOSノート38578086からNeo4j移行スクリプトをダウンロードします。

    この移行スクリプトは、バージョン5.26.1および2025.05.0のNeo4j Database Community Editionでテストされています。この手順は、Neo4jのバージョンによって若干異なる場合があります。

  • Neo4jインストールに適切なAPOCライブラリ・バージョンをインストールします。
  • ご使用のNeo4jバージョンのAPOCライブラリを有効にします。

    apoc.export.file.enabled=trueが、<neo4j_home_dir/conf/apoc.confファイルに構成されます。

  • Neo4jから移行する予定のグラフについて、次の点に注意してください:
    • 1つ以上のプロパティを持つ頂点のみを移行できます。
    • 頂点およびエッジのラベル名は繰り返せません。これには、大/小文字が区別されるシナリオが含まれます。つまり、ラベルPersonpersonは同じになります。
  • Neo4jからのグラフ・データに改行が含まれていないことを確認してください。
  • グラフ・データをオンプレミス・データベースにインポートするか、Oracle Autonomous AI Databaseにインポートするかのどちらかで、Oracle AI Database 26aiを使用していることを確認してください。

注意:

移行スクリプトを実行すると、ユーザー・スキーマ内の既存のデータが上書きまたは削除される場合があります。したがって、移行を実行するために使用するユーザー・スキーマは空のままにしておくことをお薦めします。

4.2.2 オンプレミスのOracle AI DatabaseへのNeo4jグラフ・データのインポート

このチュートリアルは、Neo4jインスタンスからオンプレミスのOracle AI Databaseにグラフ・データをインポートして、SQLプロパティ・グラフを作成するのに役立ちます。

開始する前に、Neo4jグラフ・データをOracle AI Databaseに移行するための前提条件の説明に従って、すべての前提条件を満たしていることを確認してください。

また、次の例では次のものが使用されています:

  1. SYSユーザーとして、CREATE_LOCALFS_REPO_USERを実行します。
    デフォルトでは、このスクリプトはmigneo4jrepユーザーを作成して、必要な権限を付与します。プロンプトが表示されたら、そのユーザーのパスワードを入力してください。
  2. Neo4jのグラフ・メタデータの収集の説明に従って、Neo4jのグラフ・メタデータを取得します。
  3. SYSユーザーとして、データベースにディレクトリを作成して、そのディレクトリに必要な権限をmigneo4jrepユーザーに付与します。
    CREATE OR REPLACE DIRECTORY metadata_dir AS '/<path_to_dir_in_local_system>';
    GRANT READ, WRITE ON DIRECTORY metadata_dir TO migneo4jrep;

    ローカル・システムのディレクトリ所有者が、データベースを実行しているユーザーと同じであることを確認してください。

  4. metadata.csvlabels.csvの2つのファイルを、(前述のステップで参照した)ローカル・システム内のディレクトリ・パスにコピーします。
  5. migneo4jrepユーザーとして次のステップを実行して、移行スクリプトを生成します。
    1. LOCALFS_INSTALLER.sqlを実行して、スクリプトの生成に必要なすべてのパッケージおよび表を作成します。
      @\<file_path>\LOCALFS_INSTALLER.sql

      このスクリプトによって、次の出力が生成されます:

      Package MIGRATION_REPOSITORY compiled
      
      
      Package Body MIGRATION_REPOSITORY compiled
      
      Table MD_GRAPH_EDGE_TABLES created.
      Table MD_GRAPH_VERTEX_TABLES created.
      Table MD_GRAPH_VERTEX_TABLES created.
      Table VERTEX_LABELS created.
      Table STAGE_NEO4J_APOC_SCHEMA created.
      
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
      
      Package MIGRATE_NEO4J_COMMON compiled
      
      
      Package Body MIGRATE_NEO4J_COMMON compiled
      
      
      Package MIGRATE_NEO4J_LOCALFS compiled
      
      
      Package Body MIGRATE_NEO4J_LOCALFS compiled
    2. migrate_neo4j_localfs.load_neo4jschema('META_DATA.csv','LABELS.csv')およびmigrate_neo4j_common.prepare_metadata('GRAPH_NAME')関数を実行して、メタデータ・ファイルをデータベース表にロードします。
      exec migrate_neo4j_localfs.load_neo4jschema('META_DATA.csv','LABELS.csv');
      
      Loaded CSV file
      
      Loaded data file into CLOB
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
      exec migrate_neo4j_common.prepare_metadata('GRAPH_NAME');
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
    3. migrate_neo4j_common.convert関数を実行して、頂点およびエッジのパラメータのNeo4jのデータ型を、それと同等のOracle SQLのデータ型に変換します。
      exec migrate_neo4j_common.convert;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      詳細は、Neo4jのデータ型からOracle AI Databaseの型へのマッピングを参照してください。

    4. migrate_neo4j_localfs.GET_ORACLE_DDL_SCRIPTS関数を実行して、グラフ要素(頂点とエッジ)および制約表作成用、およびSQLプロパティ・グラフ作成用のスクリプトを生成します。
      exec migrate_neo4j_localfs.GET_ORACLE_DDL;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      このコマンド実行の最後に、ローカル・システムに指定されたディレクトリ・パスに次のスクリプトが生成されます。

      • OracleGraphEdgeConstraints.sql
      • OracleGraphEdgeTables.sql
      • OracleGraph.sql
      • OracleGraphVertexConstraints.sql
      • OracleGraphVertexTables.sql
    5. migrate_neo4j_localfs.GET_DATAMIGRATION_SCRIPTS関数を実行して、Neo4J Cypherスクリプトを生成し、データをCSV形式でダウンロードします。
      exec migrate_neo4j_localfs.GET_DATAMIGRATION_SCRIPTS;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      このコマンド実行の最後に、ローカル・システムに指定されたディレクトリ・パスに次のスクリプトが生成されます。

      • Neo4jNodeExport.txt
      • Neo4jRelationsExport.txt
    6. migrate_neo4j_cloud.GET_DATAIMPORT_SCRIPTS関数を実行して、CSVファイルをそれぞれの表にロードするSQLスクリプトを作成します。
      exec migrate_neo4j_localfs.GET_DATAIMPORT_SCRIPTS('<username>','<password_for_user>','<pdb>','<import_dir>');
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
      

      前のコマンドで、

      • <username>: データベース・ユーザーを指定します。このユーザーにより、生成されたスクリプトが実行され、移行されたグラフが格納されます。
      • <password_for_user>: そのユーザーのパスワードを指定します。
      • <pdb>: データベースのサービス名を指定します。
      • <import_dir>: Neo4jデータを含むCSVファイルを保持するフォルダを指定します。
  6. Neo4jインストールのExportフォルダにあるNeo4jNodeExport.txtおよびNeo4jRelationsExport.txtファイルのテキストをコピーして実行します。
    エクスポートされたグラフ・データは、Neo4jインストール・ディレクトリのimportというサブディレクトリに作成されます。
    ls <neo4j_inst_dir>/import
     Person.csv PERSON_FRIEND_PERSON.csv
  7. 前のステップで生成されたCSVファイルを、(ステップ5.fの)migrate_neo4j_cloud.GET_DATAIMPORT_SCRIPTSで宣言したディレクトリ・パスにコピーします。
  8. 生成されたスクリプトを次の順序で実行して移行を完了します。
    1. OracleGraphVertexTables.sqlを実行します。
      @\<file_path>\OracleGraphVertexTables.sql

      このスクリプトは、グラフの頂点に基づいた名前が付けられた表を作成します。

      Creating Vertex table "PERSON"
      
      Table "PERSON" created.
    2. OracleGraphEdgeTables.sqlを実行します。
      @\<file_path>\OracleGraphEdgeTables.sql

      このスクリプトは、グラフ内のエッジに基づいた名前が付けられた表を作成します。

      Creating Edge Table   "PERSON_FRIEND_PERSON"
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" created.
    3. ./ImportDataScript.shを実行して、前述の表にデータをインポートします。

      このスクリプトによって、次の出力が生成されます:

      SQL*Loader: Release 23.0.0.0.0 - Production on Sun Jul 13 18:24:36 2025
      Version 23.7.0.25.01
      
      Copyright (c) 1982, 2024, Oracle and/or its affiliates.  All rights reserved.
      
      Path used:      Direct
      
      Load completed - logical record count 4.
      
      Table "PERSON":
        4 Rows successfully loaded.
      
      Check the log file:
        Person.log
      for more information about the load.
      
      SQL*Loader: Release 23.0.0.0.0 - Production on Sun Jul 13 18:24:41 2025
      Version 23.7.0.25.01
      
      Copyright (c) 1982, 2024, Oracle and/or its affiliates.  All rights reserved.
      
      Path used:      Direct
      
      Load completed - logical record count 4.
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON":
        4 Rows successfully loaded.
      
      Check the log file:
        PERSON_FRIEND_PERSON.log
      for more information about the load.
    4. OracleGraphVertexConstraints.sqlを実行します。
      @\<file_path>\OracleGraphVertexConstraints.sql

      次に示すように、このスクリプトは頂点表の制約を作成します:

      Creating Unique Constraint on  "PERSON"
      
      Table "PERSON" altered.
    5. OracleGraphEdgeConstraints.sqlを実行します。
      @\<file_path>\OracleGraphEdgeConstraints.sql

      次に示すように、このスクリプトはエッジ表の制約を作成します:

      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Index "SRC_PERSON_FRIEND_PERSON_IDX" created.
      
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Index "PERSON_FRIEND_PERSON_DEST_IDX" created.
    6. 最後に、OracleGraph.sqlを実行してSQLプロパティ・グラフを作成します。
      @\<file_path>\OracleGraph.sql

      必要に応じて、問合せを実行してグラフを検証できます:

      SELECT * FROM GRAPH_TABLE (friends_network
        MATCH
        (a IS person) -[e]-> (b IS person)
        COLUMNS (a.name AS person, e.meeting_date AS met_on, b.name as friend)
      );

      前述の問合せ出力は次のようになります。

      "PERSON"    "MET_ON"	"FRIEND"
      "John"	    01-JAN-00	 "Bob"
      "Mary"	    01-MAY-00	 "Alice"    
      "Bob"	    01-OCT-00	 "Mary"
      "Alice"     01-NOV-00	 "John"
    7. 必要に応じて、migrate_neo4j_common.GENERATE_IDS関数を実行して、頂点およびエッジのIDを自動生成すれば、頂点およびエッジ表への今後の挿入が容易になります。

4.2.3 Oracle Autonomous AI DatabaseへのNeo4jグラフ・データのインポート

このチュートリアルは、Neo4jインスタンスからOracle Autonomous AI Databaseにグラフ・データをインポートして、SQLプロパティ・グラフを作成するのに役立ちます。

開始する前に、Neo4jグラフ・データをOracle AI Databaseに移行するための前提条件の説明に従って、すべての前提条件を満たしていることを確認してください。

また、次の例では次のものが使用されています:

  1. ADMINユーザーとしてCREATE_CLOUD_REPO_USER.sqlを実行して、必要な権限を持つクラウド・ユーザーを設定します。
    デフォルトでは、このスクリプトはmigneo4jrepユーザーを作成します。プロンプトが表示されたら、そのユーザーのパスワードを入力してください。
  2. Neo4jのグラフ・メタデータの収集の説明に従って、Neo4jのグラフ・メタデータを取得します。
  3. metadata.csvlabels.csvの2つのファイルをOCI (Oracle Cloud Infrastructure)オブジェクト・ストレージ・バケットにアップロードします。両方のファイルを含むオブジェクト・ストレージ内のバケットのURIを書き留めます。
    バケットのURIを取得する方法の詳細は、オブジェクト・ストレージのオブジェクト詳細の取得を参照してください。バケットURIは、「オブジェクトの詳細」ページの「URLパス(URI)」リンクですが、ファイル名の接尾辞は付いていません。次のような形式に従う必要があります:

    https://objectstorage.<region name>.oraclecloud.com/n/<namespace name>/b/<bucket name>/o

  4. Autonomous AI Databasemigneo4jrepユーザーとして接続し、API署名キーとフィンガープリントを使用してOCI資格証明を作成します。
    BEGIN
       DBMS_CLOUD.CREATE_CREDENTIAL (
           credential_name => '<cred_name>',
           user_ocid       => '<user_ocid>',
           tenancy_ocid    => '<tenancy_ocid>',
           private_key     => '<private_key>',
           fingerprint     => '<fingerprint>'
       );
    END;
    /
  5. migneo4jrepユーザーとして次のステップを実行して、移行スクリプトを生成します。
    1. CLOUD_INSTALLER.sqlを実行して、スクリプトの生成に必要なすべてのパッケージおよび表を作成します。
      @\<file_path>\CLOUD_INSTALLER.sql

      このスクリプトによって、次の出力が生成されます:

      Package MIGRATION_REPOSITORY compiled
      
      
      Package Body MIGRATION_REPOSITORY compiled
      
      Table MD_GRAPH_EDGE_TABLES created.
      Table MD_GRAPH_VERTEX_TABLES created.
      Table MD_GRAPH_VERTEX_TABLES created.
      Table VERTEX_LABELS created.
      Table STAGE_NEO4J_APOC_SCHEMA created.
      
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
      
      Package MIGRATE_NEO4J_COMMON compiled
      
      
      Package Body MIGRATE_NEO4J_COMMON compiled
      
      
      Package MIGRATE_NEO4J_CLOUD compiled
      
      
      Package Body MIGRATE_NEO4J_CLOUD compiled
    2. migrate_neo4j_cloud.load_neo4jschemaおよびmigrate_neo4j_common.prepare_metadata関数を実行して、オブジェクト・ストレージ・バケットからメタデータ・ファイルをダウンロードし、データをメタデータ表にロードします。
      exec migrate_neo4j_cloud.load_neo4jschema('META_DATA.csv','LABELS.csv','<OCI_cred_name>',<object_storage_uri>);
      
      Write successful. You have write access.
      Loaded data file into CLOB
      exec migrate_neo4j_common.prepare_metadata('FRIENDS','<OCI_cred_name>', <object_storage_uri>);
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      前述のコード・ブロックで、object_storage_uriはステップ3で取得したもので、OCI_cred_nameはステップ4で作成したものです。'FRIENDS'は、作成するSQLプロパティ・グラフの名前です。

    3. migrate_neo4j_common.convert関数を実行して、頂点およびエッジのパラメータのNeo4jのデータ型を、それと同等のOracle SQLのデータ型に変換します。
      exec migrate_neo4j_common.convert;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      詳細は、Neo4jのデータ型からOracle AI Databaseの型へのマッピングを参照してください。

    4. migrate_neo4j_cloud.GET_ORACLE_DDL_SCRIPTS関数を実行して、グラフ要素(頂点とエッジ)および制約表作成用、およびSQLプロパティ・グラフ作成用のスクリプトを生成します。
      exec migrate_neo4j_cloud.GET_ORACLE_DDL;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      このコマンド実行の最後に、次のスクリプトがオブジェクト・ストレージ・バケットのORACLE_IMPORT_FILESフォルダに生成されます。

      • OracleGraph.sql
      • OracleGraphEdgeConstraints.sql
      • OracleGraphEdgeTables.sql
      • OracleGraphVertexConstraints.sql
      • OracleGraphVertexTables.sql
    5. migrate_neo4j_cloud.GET_DATAMIGRATION_SCRIPTS関数を実行して、Neo4J Cypherスクリプトを生成し、データをCSV形式でダウンロードします。
      exec migrate_neo4j_cloud.GET_DATAMIGRATION_SCRIPTS;
      
      PL/SQL procedure successfully completed.

      このコマンド実行の最後に、次のスクリプトがオブジェクト・ストレージ・バケットのORACLE_EXPORT_FILESフォルダに生成されます。

      • Neo4jNodeExport.txt
      • Neo4jRelationsExport.txt
    6. migrate_neo4j_cloud.GET_DATAIMPORT_SCRIPTS関数を実行して、CSVファイルをそれぞれの表にロードするSQLスクリプトを作成します。
      exec migrate_neo4j_cloud.GET_DATAIMPORT_SCRIPTS();
      
      PL/SQL procedure successfully completed.
      
    CSVファイルをAutonomous AI Databaseの表にインポートする次のスクリプトが、オブジェクト・ストレージ・バケットのORACLE_IMPORT_FILESフォルダにあります。
    • OracleGraphVertexImport.sql
    • OracleGraphEdgeImport.sql
  6. 生成されたスクリプトをオブジェクト・ストレージからダウンロードし、それらを次の順序でAutonomous AI Databaseインスタンスで実行して移行を完了します。任意のツールを使用してスクリプトを実行できます。
    1. ORACLE_IMPORT_FILESフォルダからOracleGraphVertexTables.sqlをダウンロードして実行します。
      @<path_to_files>/ORACLE_IMPORT_FILES_OracleGraphVertexTables.sql

      前述のスクリプトは、グラフの頂点表を作成します。

      Creating Vertex table "PERSON"
      
      Table "PERSON" created.
    2. ORACLE_IMPORT_FILESフォルダからOracleGraphEdgeTables.sqlをダウンロードして実行します。
      @/neo4j_scripts/import/ORACLE_IMPORT_FILES_OracleGraphEdgeTables.sql

      前述のスクリプトは、グラフのエッジ表を作成します。

      Creating Edge Table   "PERSON_FRIEND_PERSON"
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" created.
    3. ORACLE_IMPORT_FILESフォルダからOracleGraphVertexConstraints.sqlをダウンロードして実行します。
      @/<path_to_files>/ORACLE_IMPORT_FILES_OracleGraphVertexConstraints.sql

      前述のスクリプトは、頂点表の制約を作成します。

      Creating Unique Constraint on  "PERSON"
      
      Table "PERSON" altered.
    4. ORACLE_IMPORT_FILESフォルダからOracleGraphEdgeConstraints.sqlをダウンロードして実行します。
      @/neo4j_scripts/import/ORACLE_IMPORT_FILES_OracleGraphEdgeConstraints.sql

      前述のスクリプトは、エッジ表の制約を作成します。

      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Index "SRC_PERSON_FRIEND_PERSON_IDX" created.
      
      
      Table "PERSON_FRIEND_PERSON" altered.
      
      
      Index "PERSON_FRIEND_PERSON_DEST_IDX" created.
    5. Neo4jインストールのORACLE_EXPORT_FILESフォルダにあるNeo4jNodeExport.txtおよびNeo4jRelationsExport.txtファイルのテキストをコピーして実行します。
      エクスポートされたグラフ・データ(頂点およびエッジ)は、Neo4jインストール・ディレクトリ内のimportというサブディレクトリのそれぞれのCSVファイルに作成されます。
      ls <neo4j_inst_dir>/import
       Person.csv PERSON_FRIEND_PERSON.csv
    6. エクスポートされたグラフ・データを含むCSVファイルをオブジェクト・ストレージ・バケットのORACLE_EXPORT_FILESフォルダにアップロードします。
    7. オブジェクト・ストレージのORACLE_IMPORT_FILESフォルダからOracleGraphVertexImport.sqlおよびOracleGraphEdgeImport.sqlファイルをダウンロードし、任意のツールを使用してAutonomous AI Databaseインスタンスでこれらのスクリプトを実行します。
      これらのスクリプトは、(ステップ6.aおよび6.bで作成した)Autonomous AI Databaseインスタンスの表のデータをインポートします。実行時間はグラフのサイズによって異なります。
    8. 最後に、OracleGraph.sqlを実行してSQLプロパティ・グラフを作成します。
      @<path_to_files>/ORACLE_IMPORT_FILES_OracleGraph.sql

      必要に応じて、問合せを実行してグラフを検証できます:

      SELECT * FROM GRAPH_TABLE (friends
        MATCH
        (a IS person) -[e]-> (b IS person)
        COLUMNS (a.name AS person, e.meeting_date AS met_on, b.name as friend)
      );

      前述の問合せ出力は次のようになります。

      "PERSON"    "MET_ON"	"FRIEND"
      "John"	    01-JAN-00	 "Bob"
      "Alice"     01-NOV-00	 "John"
      "Bob"	    01-OCT-00	 "Mary"
      "Mary"	    01-MAY-00	 "Alice"
    9. 必要に応じて、migrate_neo4j_common.GENERATE_IDS関数を実行して、頂点およびエッジのIDを自動生成すれば、頂点およびエッジ表への今後の挿入が容易になります。

4.2.4 Neo4jのグラフ・メタデータの収集

この項では、Neo4jのグラフ・メタデータを取得する方法について説明します。

  1. Neo4jで次のコマンドを実行して、Neo4jグラフ・メタデータを取得します。
    CALL apoc.meta.data()

    グラフ・サイズによっては、apoc.meta.data関数のサンプリング・サイズを増やす必要がある場合があります。

  2. 出力をCSVファイルmetadata.csvとしてエクスポートします。
  3. Neo4jで次のコマンドを実行して、頂点ラベルを取得します。
    MATCH (n)
    WHERE size(labels(n)) > 1
    WITH distinct labels(n) AS labelCombination
    UNWIND [labelCombination] AS labels
    RETURN labels

    次の点に注意してください:

    • 単一のラベルの頂点がグラフに含まれている場合、前述のコマンドを実行しても行は返されません。
    • 複数のラベルの付いた頂点がグラフに含まれている場合、前述のコマンドですべての頂点ラベルが返されます。この場合、ラベルの1つがスーパークラスであると推察されるため、それによってデータの重複を回避しています。
  4. 出力をCSVファイルlabels.csvとしてエクスポートします。

4.2.5 Neo4jのデータ型からOracle AI Databaseの型へのマッピング

Neo4jのデータ型とOracle AI Databaseの型のマッピングについて学習します。

表4-1 Neo4jのデータ型からOracle AI Databaseの型へのマッピング

Neo4jのデータ型 Oracle AI Databaseのデータ型 最大長/精度(該当する場合)
BOOLEAN BOOLEAN N/A
TIMEZONED TIME TIMESTAMP WITH TIME ZONE N/A
LOCAL TIMELOCAL_TIMELOCALTIME TIMESTAMP N/A
ZONED DATETIMEDATE-TIMEDATETIMEDATE_TIME TIMESTAMP WITH TIME ZONE N/A
LOCAL DATETIME LOCAL DATE TIME LOCALDATETIMELOCAL_DATE_TIME TIMESTAMP N/A
DATE DATE N/A
POINT JSON N/A
その他の未指定の型 CLOB N/A
STRING (MAX_STRING_SIZE初期化パラメータがEXTENDEDに設定されている場合) VARCHAR2 32767
STRINGVARCHAR VARCHAR2 4000
LISTMAPARRAY VARCHAR2 4000
FLOAT FLOAT 53
DURATION VARCHAR2 50
INTINTEGERSIGNED INTEGER NUMBER 10