1対多および多対1ルールの作成中におけるサブセット・ルールの使用

1対多または多対1ルール・タイプを使用して作業している際、正確に照合するために、すべてのトランザクションのサブセットと金額との照合が必要になる場合があります。これが必要な場合、1対多または多対1ルールに「サブセットあり」チェック・ボックスを使用できます。
「サブセットあり」オプションが選択された新規ルール・タイプ・ダイアログのスクリーンショット

次のソース・システムおよびサブシステムのトランザクションについて考えます。定義されたルール条件では、金額、日付およびGL値が正確に一致する必要があります。

表10-4 ソース・システムのトランザクション

金額 日付 GL値
111 10-13-2023 Shop-1
233 10-13-2023 Shop-1

表10-5 サブシステムのトランザクション

金額 日付 GL値
100 10-13-2023 Shop-1
10 10-13-2023 Shop-1
1 10-13-2023 Shop-1
     
200 10-13-2023 Shop-1
30 10-13-2023 Shop-1
3 10-13-2023 Shop-1

サブセット照合機能を使用する場合、ソース・システムの金額111は、サブスシステムのトランザクションのグループの金額(100 + 10 + 1)と照合する必要があります。同様に、金額233は、グループの金額(200 + 30 + 3)と照合する必要があります。

サブセットの照合機能を使用しない場合、金額と日付、GL文字列が正確に一致するというルール条件では、サブシステムの日付とGL文字列(10-13-2023.、Shop-1)が、ソース・システムの日付とGL文字列と等しいため、サブシステムの6つのトランザクションすべての金額の合計が返されます。そのため、結果は、ソース・システムの金額111とサブシステムの合計(100+10+1+200+30+3) = 344となり、正確な照合にはなりません。同様に、ソース・システムの金額233は、サブシステムの金額344と一致しません。