照合コンプライアンスでのグループ属性について

グループ属性は、1つ以上のメンバー属性で構成されるユーザー定義属性です。

グループ属性は、メンバー属性のセットに対して複数の値を格納できます。グループ属性の1つのメンバー属性を、キー・メンバー属性として割り当てる必要があります。

グループ属性の例は、親勘定科目、親の説明および部門のメンバー属性がある親勘定科目です。複数の親勘定科目の詳細は、このグループ属性に格納されます。各メンバー属性のデータは、値として参照されます。グループ属性に格納されているデータは、次の表に表示されているようにすることができます。

Table 4-2 グループ属性の例 - 親勘定科目

親勘定科目 親の説明 部門
P10000 現金総取引 1100
P12000 固定売掛金 1200
P14000 資産勘定科目 1400
P20000 買掛金 2000
P30000 資本 1000

Note:

照合コンプライアンスで定義されたグループ属性は、トランザクション照合で定義されたものとは異なります。トランザクション照合では、照合コンプライアンスのグループ属性を使用できず、その逆も同様です。

グループ属性を使用するメリット

  • 一度定義して、複数のオブジェクト内で使用します
  • 複数のオブジェクトで使用される属性の値の不一致を阻止します
    • いずれかのメンバーの値に変更がある場合、更新する必要があるのはグループ属性のその値のみです。この変更は、グループ属性のキー値を参照するアプリケーション内のすべてのオブジェクトで表示できます。
    • 照合またはトランザクションでグループ属性のキー・メンバーを選択すると、すべてのメンバー属性の値を自動的に取得します。
  • アプリケーションでの複数の関連属性の設定に関係する労力が削減されます

    通常、グループ属性メンバーのサブセットは、フォーマット、照合またはトランザクションに含まれます。そのため、照合で店舗ID、店舗マネージャおよび店舗電子メールを使用し、トランザクションで店舗ID、店舗の場所および電話番号を使用する場合があります。グループ属性が使用される場合、これらの属性のすべてを個別に設定する必要はありません。かわりに、店舗ID (キー属性)を選択すると、他の属性メンバーの値は移入されます。

照合コンプライアンス・グループ属性を使用できる場所

オブジェクトで照合コンプライアンス・グループ属性を使用するとき、一部またはすべてのメンバー属性を使用できます。たとえば、照合リストの「列の選択」で、店舗名および店舗の場所のメンバー属性のみを含めることができます。

照合コンプライアンスに定義されたグループ属性は、次の場所で使用できます:

  • フォーマット
  • 「照合」カード
    • 検索
    • 列の選択
    • フィルタ
  • 「トランザクション照合」カード
    • 検索
    • 列の選択
    • フィルタ
  • ビュー
    • リスト・ビュー - 列の選択
    • ピボット・ビュー – 「レイアウト」タブの属性として
    • チャート・ビュー – 「レイアウト」タブの属性として
  • ダッシュボード - 「照合」、「トランザクション」、「アラート」、「詳細残高」および「プロファイル」オブジェクト・タイプ用