通貨バケットの定義

通貨バケット設定オプションでは、会社で設定される通貨バケットの数を決定します。最大で3つの通貨バケットを保持できます(「入力済」、「関数」、「レポート」など)。

通貨バケットは、照合で認証される必要のある各バケット、および照合の準備を容易にするための追加バケットに対して定義します。

たとえば、FUNCTIONAL通貨バケットでの照合が必要とされることが非常に一般的です。自社がこれに該当する場合、機能通貨バケットを有効にします。

ENTEREDまたは「転記済」通貨値で値を入力することで策定者の照合の実行が容易になる場合、このバケットも有効にします。

REPORTING通貨バケットは、通常このバケットに対する認証要件がある場合にのみ有効にします。自社の規則に合せて名前を変更できるようすべてのバケット・ラベルを構成できることに注意してください。

注:

通貨バケットを無効にする必要がある場合、そのバケットを参照するリスト・ビュー(保存済リスト・ビューを含む)を確実に更新して、有効な通貨バケットをかわりに参照するようにします。このとき、新たに有効化されたバケットと同期するために、通貨属性の削除と置換を行う可能性があります。

通貨バケットを定義するには:

  1. ホームから「アプリケーション」をクリックし、「構成」をクリックして「通貨」タブを選択します。
  2. 「通貨バケット」を選択します。
  3. 残高およびトランザクションのデータに対して複数の通貨バケットのラベルを選択します。例:
    • ENTERED - 残高およびトランザクションを発生時の通貨でレポートします。

    • FUNCTIONAL - 残高およびトランザクションを、勘定科目を所有するエンティティに関連付けられた通貨でレポートします。

    • REPORTING - 残高およびトランザクションをシステム全体のレポートに使用される通貨でレポートします。

  4. アプリケーションに表示する通貨バケットを有効化するかどうかを選択します。
  5. USドル(USD)などのデフォルト通貨を選択します。
  6. 「小数点以下の桁数」を確認します
  7. 「すべての通貨による残高属性」を選択して、そのバケットのすべての金額および対応する通貨コードを含む属性を含めます。

    これらの属性は、各属性に複数の金額および通貨がある可能性があるため、ソートやダッシュボード内での使用ができません。Microsoft Excelにエクスポートする場合は追加のフォーマットが必要です。このオプションはすべての通貨バケットに対してデフォルトで選択されています。

  8. 「デフォルトの通貨による残高属性」を選択して、デフォルト通貨のみのそのバケットの照合の単一金額を含む属性を含めます。バケットに複数の通貨がある場合、この属性は指定された通貨レートを使用して単一金額を計算します。これらの属性は単一金額であるため、ソートおよびダッシュボード内での使用ができ、Microsoft Excelにエクスポートする場合に追加のフォーマットは不要です。

「すべての通貨による調整属性」「デフォルトの通貨による調整属性」の両方が選択されている場合、すべての残高属性オプションをフィルタ処理および計算に使用できます。いずれのオプションも選択されていない、または通貨バケットが無効である場合、残高属性はバケットの選択に使用できません。

注:

単一通貨(たとえば、USDのみ)を持つ組織は、通常、アクティブ・バケットに「デフォルトの通貨による残高属性」のみを選択します。複数の通貨または複数のバケット(あるいはその両方)を持つ組織は、通常、すべてのアクティブなバケットに「デフォルトの通貨による残高属性」を選択し、最上位の使用可能なバケット(たとえば、レポート・バケットのみ)に「デフォルトの通貨による残高属性」を選択します。

使用可能なすべての残高属性が常にAccount Reconciliationで作成されます。そのため、「すべての通貨による残高属性」または「デフォルトの通貨による残高属性」(あるいはその両方)を選択するこれらのオプションは、どの属性がユーザーに表示されるかのみに影響します。希望の構成の決定は、オプションの選択および選択解除に問題を及ぼしません。オプションは選択されていないが属性の一部がすでに使用中である場合、それらはこれまでどおりに機能し続けます。ただし、ユーザーは新しいリスト、フィルタまたは計算にそれらを選択できなくなります。