1 Oracle Analyticsのデータ・ソースの概要

データ・ソースについて

クラウド・データベース、オンプレミス・データベースなどの多くのタイプのデータ・ソースと、Dropbox、Google Drive、Amazon Hiveなどのよく使用されている多くのアプリケーションに接続できます。

Oracle Analyticsでアクセスするデータ・ソースごとに接続を作成します。接続したら、データをビジュアル化して、インサイトを作成できます。

データ・ソースは任意の表構造です。ファイルをロードする、または結果を返すサービスに問合せを送信すると、データ・ソース値を確認できます。

データ・ソースには次のものを含めることができます。

  • 一致列 - 別のソースの一致列で見つかった値が含まれています。これは、このソースともう1つのソース(顧客IDや製品IDなど)を関連付けます。
  • 属性列 - 個別に必要であるか、集計されないテキスト、日付または数字が含まれています(年、カテゴリ国、タイプ、名前など)。
  • メジャー列 - 集計する必要がある値が含まれています(収益や運転距離など)。

データ・ソースの内容に応じて、1つのデータ・ソースのみを分析することも、複数のデータ・ソースを一緒に分析することもできます。複数のソースを一緒に使用する場合は、少なくとも1つの一致列が各ソースに存在する必要があります。一致の要件は次のとおりです。

  • ソースに共通の値(顧客IDや製品IDなど)が含まれています。
  • 一致は同じデータ型(数値と数値、日付と日付、テキストとテキストなど)である必要があります。

ワークブックを保存する場合、そのワークブックと使用される外部ソースの間で権限が同期されます。他のユーザーとワークブックを共有する場合、外部ソースもその同じユーザーと共有されます。

アップロード(データセットとして)したデータは、Oracle Cloudに安全に格納されます。

データ・ソースとサブジェクト領域

データ・ソースとサブジェクト領域を組み合せて、データを調査および分析できます。

サブジェクト領域は、属性を追加することでディメンションを拡張するか、またはメジャーおよびオプション属性を追加することでファクトを拡張します。データ・ソースに階層を定義することはできません。

サブジェクト領域は、属性をディメンション(階層を含む場合が多い)、およびディメンション属性に対して分析可能な一連のメジャー(複雑な計算を含む場合が多く、現在の四半期や昨年の同時期の四半期に関する顧客セグメント別の純収入のメジャーなどがある)に編成します。

Excelファイルなどのソースのデータを使用する場合、サブジェクト領域にとって新規の情報が追加されます。たとえば、郵便地域の人口統計情報または顧客の信用リスク情報を購入し、データ・ウェアハウスまたは既存のサブジェクト領域に追加する前に、このデータを分析で使用する場合などです。

ソースをスタンドアロンとして使用することは、ソースのデータがサブジェクト領域に関係なく使用されることを意味します。これは単一のファイルか、一緒に使用される複数のファイルとなり、どちらの場合もサブジェクト領域は関与しません。

データ・ソースからサブジェクト領域に属性を追加することによってディメンションを拡張できます。

  • 一致項目は1つのディメンションに対してのみ作成できます。

  • 一致列内の一連の値は、データ・ソース内で一意です。たとえば、データ・ソースの郵便番号が一致する場合、ソースの郵便番号は一意です。

  • 一致項目は1つの列または複合列にあります。1つの列の一致の例は、製品キーと製品キーの一致です。複合列の場合の例は、会社と会社、ビジネス・ユニットとビジネス・ユニットの一致です。

  • その他の列はすべて、属性である必要があります。

データ・ソースからサブジェクト領域へのメジャーを追加できます。

  • 一致項目は1つ以上のディメンションの間で作成します。

  • 一致列内の一連の値は、データ・ソース内で必ずしも一意である必要はありません。たとえば、データ・ソースが、日付、顧客および製品が一致する売上のセットの場合、同じ日に1人の顧客に対して複数の製品の売上を設定できます。

  • 一致項目は1つの列または複合列にあります。1つの列の一致の例は、製品キーと製品キーの一致です。複合列の例は、別々の列の市と州によって、顧客住所の複合City_Stateが作成される場合です。

メジャーを追加するデータ・ソースには属性を含めることができます。これらの属性は外部メジャーに対して使用でき、ビジュアライゼーションでキュレートされるメジャーに対しては使用できません。たとえば、新規事業の売上高を含むソースを追加する場合、これらの新規事業の売上は既存の時間ディメンションと一致させることのみ可能です。データには、この新規事業で販売された製品に関する情報が含まれている場合があります。既存事業の売上を新規事業の売上とともに時間別に表示することはできますが、新規事業の製品別に既存事業の売上を表示したり、既存事業の製品別に新規事業の売上を表示することはできません。新規事業の売上を時間別および新規事業の製品別に表示することはできます。

データ・ソースとメジャー列

メジャー列があるデータ・ソースとメジャー列がないデータ・ソースを操作できます。

  • メジャーを持つ表を、メジャーまたはディメンション、あるいはその両方を持つ他の表と一致させることができます。

  • 表をメジャーを持つ他の表と一致させる場合、それらが同じ粒度である必要はありません。たとえば、毎日の売上表を四半期別の売上表と一致させることができます。

メジャーがない表は、ディメンションとして処理されます。

  • 一致は、単一列または複合列の間で実行できます。単一列の一致は、別の表内の製品キーと一致する1つの表内の製品キーの間の一致である場合があります。複合列の一致は、1つの表内の会社およびビジネス・ユニットと他の表内の会社およびビジネス・ユニットとの間の一致である場合があります。

  • その他の列はすべて、属性である必要があります。

ディメンション表は、他のディメンションと一致させるか、またはメジャーを持つ表と一致させることができます。たとえば、両方のディメンションに一意の顧客キー列と人口統計キー列がある場合、顧客属性を持つ表を人口統計属性を持つ表と一致させることができます。