自動インサイトと対話して、関心のあるものに焦点を合せる

自動インサイトにより、コンテンツの作成者は、AIアルゴリズムを直接調整し、特定のタイプのインサイトまたはデータセットの特定の列のみに焦点を当てることができます。

自動インサイトのユーザー設定

「インサイト」ペインの右上にある「インサイト設定」をクリックします。ダイアログが表示され、2種類の設定が提供されます。
  • インサイト・タイプの選択

    「自動インサイト設定」ペインの上部に、自動インサイトで生成できるインサイトのタイプをリストする10個のアイコンのセットが表示されます。これらの各タイプは、データセットに対して実行する特定のタイプの分析を表します。様々なアイコンをクリックしてから「適用」をクリックすることで、インサイトのタイプを選択または選択解除します。自動インサイトは、新規実行時にこの選択を考慮し、選択したタイプのインサイトのみを検索します。デフォルトでは、可能なすべてのタイプが選択されています。
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    一部のインサイトは、特定の列がデータセット内に存在する場合にのみ表示されます。すべてのアイコンを選択した場合でも、データセット(または選択した列)に必要な列タイプが含まれないためそれらが表示されない可能性があります。たとえば、時間関連のインサイトは、選択項目に時間列が存在する場合にのみ表示されます。別の例として、ヒートマップは定義内に少なくとも2つのディメンションを必要とするため、1つのディメンションしか存在しない場合はヒートマップが表示されません。

  • 自動インサイトに含める列をデータセットから選択
    デフォルトでは、自動インサイトは、データセットのどの列が最も貴重なインサイトを提供するかを自動的に識別します。この最初の列選択プロセスは内部アルゴリズムに基づきますが、最初の列選択をオーバーライドし、かわりに自動インサイトで使用する特定の列を選択できます。自動インサイトのビジュアライゼーション・ランキング・アルゴリズムは、任意のデータセットから一度に最大11種類の列を使用できます。
    • メジャー - 自動インサイトを実行するたびに、最大3種類のメジャーを使用できます。メトリック列が選択されていない場合、自動インサイトはデータセット内のインサイト・カウント・レコードに焦点を当てます。
    • 一般化計算 - この設定は、自動インサイトが行カウンタ・メトリックも計算して(レコード数のカウント)、それに関するインサイトを見つけることを示します。行数のカウントに関するインサイトに関心がない場合は、そのオプションを選択解除します。
    • 時間属性 - 自動インサイトを実行する際には、一度に1つの時間属性のみサポートされます。データ内の1つの日付型列を選択します。時間ディメンションを選択していない場合、自動インサイトは時間関連のインサイト・タイプを表示しません。
    • サイズが小の属性 - これらは、カーディナリティの低い属性列です。つまり、少数の個別値(たとえば、10個未満の個別値)を保持する列です。これらの属性は、高レベルの集計インサイトおよび分析を表すのに役立ちます。1回の自動インサイトの実行で、これらの属性を一度に5つまで選択できます。
    • サイズが中の属性 - これらは、中程度の数の個別値(たとえば、最大200個の個別値)を保持する属性列です。これらの列は、散布図やボックスプロットでデータを表すのに役立ちます。1回の自動インサイトの実行で、これらの属性を一度に2つまで選択できます。
    • 除外列 - これらの列は、自動インサイト・ビジュアライゼーション・タイプと親和性がないものとして識別されます。たとえば、行IDなどのカーディナリティが非常に高い列や、空値の比率が非常に高い列などです。これらの列をビジュアライゼーションで直接表現する場合は、簡単に判読できるインサイトを抽出できない可能性があります。特定の集計ルール(countまたはcount distinct)も、列を除外する理由になる場合があります。

    列設定を調べ、ビジネス・ケースにとって有意義な列選択を構築し、「適用」をクリックします。インサイト・ランキング人工知能エンジンが実行され、興味深い値を示す可能性が高い順に並べられた一連のインサイトが素早く返されます。自動インサイト・アルゴリズムに含める列を多数選択するほど、これらすべての列に関するインサイトを一度に表示できる可能性が低くなります。アルゴリズムの関心の確度に基づいて、上位の有意義なインサイトのみがパネルに表示されます。設定で多くの列を選択した場合、それらすべてが選択されたインサイトの一部になる可能性は低くなります。反対に、少数の列しか選択しない場合は、それらの列に特化したインサイトがパネルに表示される可能性が高くなります。

    特定のデータセットに対して行った選択は、次にデータセットを開いたときにシステム・メモリーに残っているため、同じオブジェクトをもう一度選択する必要はありません。

カスタム計算とその他の列制限

ワークブックのカスタム計算は、自動インサイト選択の選択肢として表示されません。特定のカスタム式で自動インサイトを実行するには、データ準備レベルで式を作成する必要があります。つまり、Oracle Analyticsでデータセット定義を編集し、計算された列をそこに追加します。これらのカスタム計算オブジェクトは、データセット内の他の列と同じように自動インサイトのスコアリングに含められます。

countまたはcount distinct集計ルールのあるメトリックや、Oracle Analyticsのジオメトリ・データ型の列など、一部の列タイプは自動インサイトでまだサポートされていません。