このトピックでは、ワークブックのデータセットを処理するために必要な知識について説明します。
ワークブックは複数のデータセットを使用できます。
データセットを置換したときに、Oracle Analyticsでは、置換したデータセットの列を置換データセットに再度マップする方法を提示します。これらの提示されたマッピングを受け入れことも、更新することもできます。
ワークブックからデータセットを除去できます。これを行うと、すべてのデータセットの列がワークブックのビジュアライゼーション、フィルタおよび計算から除去されます。
ワークブック・エディタの「データ」ページを使用して、データセット・エディタまたは変換エディタに移動し、ワークブックのデータセットを表示または変更できます。
注:
データセットは複数のワークブックおよびデータ・フローで使用できます。データセットを変更すると、そのデータセットを使用するすべてのワークブックおよびデータ・フローが影響を受けます。データセット・エディタについておよびデータのエンリッチおよび変換を参照してください。
このトピックでは、ブレンド、およびワークブックのデータセットをブレンドする方法について説明します。
ワークブックに複数のデータセットを追加すると、Oracle Analyticsでは追加したデータセット間の列の照合が試みられます。この照合はブレンドと呼ばれます。
たとえば、データセットAに、データセットBの属性を拡張する新しいディメンションが含まれる場合があります。あるいは、データセットBに、データセットAにすでに存在するメジャーとともに使用可能な新しいファクトが含まれている場合があります。
ブレンドでは共通の名前を共有し、既存のデータセットの属性と互換性のあるデータ型を持つ外部ディメンションと自動的に照合されます。
ブレンドされていないデータセットは、ワークブックの「データ」ペインの線で分割されます。
ブレンドされていないデータセットがワークブックに含まれる場合、データ要素とビジュアライゼーションの間に制限が存在します。たとえば、ブレンドされていない2つのデータセットがワークブックに含まれている場合は、一方のデータセットのフィルタ、ビジュアライゼーションまたは計算に、もう一方のデータセットのデータ要素を含めることはできません。
ブレンドの関係はワークブックではなく、表に格納されます。したがって、追加または除去した一致をブレンドすると、同じ表を使用する他のデータセットに影響を及ぼします。
Oracle EssbaseまたはOracle EPM Cloud接続を使用するデータセットはブレンドできません。
ワークブックには、様々な接続およびスキーマから複数の表を含むデータセットが含まれている可能性があります。データセットに複数の表が含まれる場合、表に結合が含まれます。データセット表の結合の理解を参照してください。ワークブックでは、複数の表と結合を含むデータセットをブレンドできます。たとえば、ワークブックにクロス・ファクト分析を含める場合、複数の表を含むデータセットを追加およびブレンドできます。
データセットに表示されるはずのデータ行が欠落することがあり、この場合、データ・ブレンドに使用するデータセットを指定する必要があります。
データ行の欠落は、ワークブックに属性および値が混在する2つのデータセットからのデータが含まれており、1つのソースに一致した値が存在しているがもう1つのソースには存在していない場合に発生することがあります。
次の画像に示すように、行が若干異なる2つのデータセット(Source AおよびSource B)があるとします。Source AにはIN-8が含まれておらず、Source BにはIN-7が含まれていないことに注意してください。
Source Aに対して「すべての行」データ・ブレンド・オプションを選択し、Source Bに対して「一致した行」データ・ブレンド・オプションを選択した場合、次の結果が表示されます。IN-7はSource Bに存在しないため、結果にはnullのRepとnullのBonusが含まれます。
Source Aに対して「一致した行」データ・ブレンド・オプションを選択し、Source Bに対して「すべての行」データ・ブレンド・オプションを選択した場合、次の結果が表示されます。IN-8はSource Aに存在しないため、結果にはnullのDateとnullのRevenueが含まれます。
Source Aのビジュアライゼーションには属性としてDateが含まれ、Source Bには属性としてRepが含まれ、一致する列はInv#です。ディメンション・ルールのもとでは、一致列も使用しないかぎり、他方の表からこれらの属性をメジャーとともに使用することはできません。
属性とメジャーの両方を含む表のブレンドの設定が2つあります。これらは、ビジュアライゼーションで使用されている列に基づいて、各ビジュアライゼーション内で個別に設定されます。設定は「すべての行」および「一致した行」であり、ビジュアル化するデータを返すときにシステムで使用されるソース行を表します。
システムは、次のルールに従ってデータ・ブレンドを自動的に割り当てます。
ワークブックに複数のデータセットが含まれている場合、あるデータセットのデータを別のデータセットのデータとブレンドできます。
ワークブックに複数のデータセットを追加すると、追加されたデータとの一致の検出が試みられます。共通の名前を共有し、既存のデータセットの属性と互換性のあるデータ型を持つ外部ディメンションが自動的に照合されます。ブレンドの関係はワークブックではなく、表に格納されます。したがって、追加または除去した一致をブレンドすると、同じ表を使用する他のデータセットに影響を及ぼします。
ブレンドについてを参照してください。
注:
データセットは、様々な接続およびスキーマから表を含めることができます。これらのデータセットは、データセット・エディタで定義される結合を使用します。ワークブックでブレンドを削減または削除するために、可能な場合、複数の表を含むデータセットを作成し、結合を使用することをお薦めします。接続からのデータセットの作成を参照してください。ビジュアライゼーションのプロパティを変更して、ワークブックのデータ・ブレンド設定をオーバーライドできます。