分析に未使用列が含まれることはよくあります。不要なのに選択されている列は、パフォーマンスに深刻な影響を与えます。このトピックでは、不要な列をすべて除去することでパフォーマンスを改善する方法を説明します。
未使用列の識別
年
」)を分析に含めると、次のことが原因でパフォーマンスに影響を与えます:
次の図は、地域および年別の顧客数が表示された単純なレポートを示しています。
表示されるレポートは、地域別の顧客数を示したグラフです。「年
」列が除外されていることがわかります。
未使用の「年」列のある論理問合せ
「年」
列は、ビューに表示されていない場合でも、論理問合せの一部としてまだ選択されています。
「年」
列を分析に含めると、次の影響があります:
未使用の「年」列のある物理問合せ
物理問合せを確認すると、パフォーマンスが影響を受けている領域を識別できます。
この例は、顧客数集計ルールのSELECT count distinct
を示しています。一部の状況では、合計の集計ルールのあるレポートが影響を受けることもあります。このシナリオで生成される問合せでも、グルーピング・セットが使用されます。データベース・レベルでは、場合によっては多数の行(数百万)を選択し、「地域」
と同様に「年」
と「地域」
でグループ化する必要があります。これにより、無駄なデータベース・リソースが大量に消費される可能性があります。
未使用列の除去
「年
」列を除去して、生成される論理および物理問合せへの影響を分析します。
パフォーマンスの低いレポートの分析を確認して、最初の例で冗長な未使用列を除去するだけで、パフォーマンスを大幅に向上できます。生成される物理問合せの複雑さは低下し、返されるレコード数も減少するため、必要な処理が削減されます。