多くの顧客は、データ・ウェアハウス・アプリケーションでパフォーマンスの問題を経験しています。Oracle Analyticsによって生成されるSQL問合せは、分析するには複雑なことがあります。このトピックは、Oracle Analyticsによって生成されたSQL問合せから発生する可能性のあるパフォーマンスの問題を分析および最小化する方法のガイドラインを提供します。
このトピックは、ネットワーク、ブラウザまたはレポート表示の問題が原因であるパフォーマンスの問題は対象としていません。
Oracle Analyticsの問合せログの分析(ログ・レベル3が必要)
このログを見つける方法または内容を理解する方法の詳細は、問合せログの収集および分析を参照してください。
物理SQL問合せの分析
SELECT
句に含まれておらず、フィルタ(結合条件ではなく実際のフィルタ)が適用されていない表を探します。REPORT_AGGREGATE
、count(distinct)...
)、選択ステップ、レポートの副問合せ、集合演算子(UNION
)、合計、小計、複数のビューなどを確認します。実行計画の分析
データ・モデルの確認および改善によるデータ読取り量の削減
たとえば、ユーザーが主に現在の年、四半期または月からデータを選択する場合、ファクトを2つの表(現在とアーカイブ)に分割できます。Oracleデータベースでは、パーティション化も使用できます。
データ読取りの量は、単に各表の行数に依存するわけではありません。表の容量はその列の数とサイズにも依存します。たとえば、500の列がある大規模な表を2つの表に分割して、1つの表には最も頻繁に使用される50の列を含め、もう1つの表にはほとんど使用されない残りの450の列を含めることができます。
Oracle Analyticsの多くのパフォーマンス問題は、最適ではないSQL問合せが生成される不適切な設計に由来します。設計を変更することで、Oracle Analyticsによって生成されるSQL問合せを改善できます。これは、レポートのパフォーマンスだけでなく、データベースで使用されるリソースの量にも非常に大きな影響を与える可能性があります。