これらのルールを使用して、データ・アクションがターゲット・ワークブックのフィルタに与える影響を理解します。
データ・アクションを構成して、あるワークブックから別のワークブックにフィルタを渡します。データ・アクションで変更できるのは、ターゲット・ワークブックのキャンバス・スコープ・フィルタのみです。これには、フィルタ・バーのダッシュボード・フィルタおよび固定解除されたフィルタが含まれます。データ・アクションでは、フィルタ・バーが非表示の場合、フィルタ・バーの固定解除されたフィルタは変更されません。
一致するキャンバス・スコープのユーザー表示フィルタがターゲット・ワークブックに存在する場合、データ・アクション・フィルタ値はそれをオーバーライドできます。データ・アクションからのフィルタ値は、フィルタ・バーの固定されたフィルタまたはビジュアライゼーション・フィルタをオーバーライドできません。
次に、データ・アクションから渡されたフィルタ値がワークブックにどのように影響するかを示します:
- データ・アクションからのフィルタ値はダッシュボード・フィルタ列の選択値を変更します - この状況は、ターゲット・ワークブックが、同じ列を使用するダッシュボード・フィルタを持ち、一致するフィルタ・タイプを持つ場合に発生します。
- データ・アクションからのフィルタ値はフィルタ・バーの固定解除されたフィルタの値を変更します - この状況は、ダッシュボード・フィルタに対する変更が可能でない場合に発生します。Oracle Analyticsはフィルタ・バーのキャンバス・スコープ・フィルタを参照し、受信したフィルタと一致するフィルタがある場合(同じタイプおよび類似の列)、フィルタ・バーがユーザーに表示される場合、および特定の一致フィルタが表示可能かつ対話型である(読取り専用ではない)場合に変更を加えます。
- データ・アクションからのフィルタ値はフィルタ・バーにキャンバス・スコープ(固定解除)フィルタを作成します - この状況は、フィルタ・バーまたは一致するフィルタが非表示または読取り専用である場合に発生します。デフォルトの次により制限動作が維持されます。
次に、データ・アクションから渡されたフィルタ値が、ダッシュボードおよびワークブックの既存のフィルタにどのように影響するかを示します:
- データ・アクションは、フィルタをダッシュボード・フィルタに追加できません。ダッシュボード・フィルタの既存のフィルタの再利用のみ行うことができます。
- データ・アクションは、一致するフィルタがターゲット・キャンバスに存在する場合にのみダッシュボード・フィルタを再利用できます。
- データ・アクションは、ダッシュボード・フィルタの一致するフィルタを優先します。つまり、データ・アクションがダッシュボード・フィルタとフィルタ・バーのどちらの一致するフィルタを再利用するかを選択できる場合、データ・アクションは一致するダッシュボード・フィルタを再利用します。
- 互換性のあるダッシュボード・フィルタがターゲット・キャンバスに存在しない場合、データ・アクションは、フィルタ・バーにキャンバス・スコープ(固定解除)フィルタを作成します。
- データ・アクションによってターゲット・ワークブックにワークブック・スコープ(固定)フィルタが作成されることはありません。この機能を実現するにはフィルタをパラメータにバインドする必要があります。
- データ・アクションはビジュアライゼーション・フィルタを変更できません。これらはデータ・アクションのターゲットではないからです。これには、ダッシュボード・フィルタで選択されたビジュアライゼーション・フィルタが含まれます。これらのフィルタをパラメータにバインドして値を変更する必要があります。
- データ・アクションは式フィルタを再利用せず、かわりに新しいキャンバス・スコープ(固定解除)式フィルタを作成します。