抽出での親の再接続

階層ビューポイントの場合のみ、抽出で親ノードをフィルタで除外すると、「親の再接続」オプションでは、子ノードの親プロパティに対する値が、最も近いフィルタされていない祖先に変更されます。

「親の再接続」オプションは、抽出のビューポイントが階層で、抽出フィルタが作成されている場合のみ使用可能です。抽出オプションの指定を参照してください。

Caution:

「親の再接続」オプションにより、抽出された親値が変更されますが、位置情報(親、祖先、場所、その他の関係レベル・プロパティ)を使用する関係レベル・プロパティ、継承値または派生デフォルト値など、その他の位置情報は再計算されません。親プロパティのみが変更されるため、その他の位置プロパティ(たとえば、レベル)は整合性がなくなる可能性があります。

ノードの次の階層を考えてみます:
ノード階層には、次の表にリストされた関係があります

階層には、次の親関係プロパティがあります:

ノード
  10000
10000 11000
11000 11100
11100 11110
11000 11200
11200 11210
11210 11211

抽出でノード11000および11200をフィルタで除外し、「親の再接続」オプションを有効にしない場合、11000および11200ノードは抽出されませんが、抽出されたノードの親の値は変更されません。したがって、たとえば、ノード11100の親はノード11000のままです。

Table 26-5 親の再接続無効

ノード
  10000
11000 11100
11100 11110
11200 11210
11210 11211

「親の再接続」を有効にすると、抽出されたノードの親プロパティの値は、抽出に含まれる次の最も近い祖先ノードに変更されます。たとえば、ノード11100の親はノード10000になります。

Table 26-6 親の再接続有効

ノード
  10000
10000 11100
11100 11110
10000 11210
11210 11211