抽出オプションの指定

抽出インスペクタの「オプション」タブでは、ファイルやデータのフォーマットなど、抽出ファイルを作成するためのオプションを指定できます。

抽出オプションを指定するには:

  1. 抽出インスペクタの「オプション」タブで、「編集」をクリックします。
  2. オプション: フィルタ・パラメータを定義します。
    • ノード・フィルタ: 「式の定義」 式の定義をクリックして式ビルダーを開き、抽出するノードを選択するための式を定義します。式はブール値を返す必要があり、フィルタ式がtrueのノードのみ抽出に含まれます。式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください

      注:

      世代抽出の場合、ノード・フィルタは祖先に適用されません。
    • 祖先フィルタ(世代抽出のみ): 「式の定義」 式の定義をクリックして式ビルダーを開き、抽出する祖先ノードをフィルタするための式を定義します。フィルタ式がtrueの祖先ノードのみが抽出に含まれます。これによって世代抽出のレベルを少なくして、階層のレベルが多すぎる場合に少ない深さでバランスがとれるようにすることができます。式を使用したカスタム・ビジネス・ロジックの定義を参照してください

      オプション: 「X」をクリックしてノードまたは祖先式フィルタを除去します。

    • フィルタ・ロジック(増分抽出のみ): フィルタ・ロジックを包含フィルタ(つまり、フィルタに一致するノードのみを抽出に含める)または除外フィルタ(フィルタに一致するノードを抽出から除外する)のどちらとして使用するかを選択します。
    • 親の再接続: 抽出で親を再接続するかどうかを選択します。抽出での親の再接続を参照してください。

      注:

      世代抽出の場合、「親の再接続」は常に有効になっており、変更できません。

    • 暗黙共有ノードの除外(階層ビューポイントからの抽出でのみ使用可能): 階層内の異なる場所にある同じ親の下ですでに処理されたノードを除外するかどうかを選択します。共有ノードの理解を参照してください。

      ヒント:

      祖先、継承値または位置指定ロジックを使用するデフォルトの派生値などの位置情報を抽出している場合は、暗黙共有ノードの除外の回避が必要になることがあります。

  3. ファイル・フォーマット・オプションを定義します:

    表26-3 ファイル・フォーマット・オプション

    フィールド 説明
    区切り文字 テキスト文字列を区切る文字。値を選択するか、または「その他」を選択して区切り文字を入力します。区切り文字として複数の文字を入力できます。 カンマ
    改行スタイル 次の行に進む文字

    CR+LF (Windows)

    CRのみ(Mac)

    LFのみ(Linux)

    引用符列 引用符文字が必要な列:
    • なし
    • すべての列
    • 値ごとに必要に応じて: (デフォルト)次のような特殊文字を含む列に引用符文字を追加します:
      • 区切り文字
      • 引用符文字
      • 改行文字

    注:

    引用オプションは、カスタム・ヘッダーおよびフッターに適用されません。
    なし
    引用符文字 引用符列を示すのに使用される文字 一重引用符
    Nullキーワード ファイル内のnull値を置き換えるキーワード 空白
    定義済の空文字列キーワード ファイル内の定義済の空の値を置き換えるキーワード データなし
    ピボット区切り文字 文字列データ型のプロパティの場合のみ、ピボットする文字列を区切る文字。値を選択するか、または「その他」を選択して区切り文字を入力します。区切り文字として複数の文字を入力できます。 カンマ
    列ヘッダー・レコードを含める ファイルの始まりにヘッダー・レコードを含めるインジケータ 選択済
    カスタム・ヘッダーを含める 選択してカスタム・ヘッダー・レコードを含めます

    選択した場合は、含めるカスタム・ヘッダーを入力します。カスタム・ヘッダーには代替パラメータを挿入できます。後続のカスタム・ヘッダーおよびフッターでの代替パラメータの使用を参照してください。

    生成された列ヘッダー・レコードも使用している場合は、生成された列ヘッダーの前または後にカスタム・ヘッダーを配置するかどうかを指定します。

    BOF (ファイルの始まりインジケータ)
    カスタム・フッターを含める 選択してカスタム・フッター・レコードを含めます

    選択した場合は、含めるカスタム・フッターを入力します。カスタム・フッターには代替パラメータを挿入できます。後続のカスタム・ヘッダーおよびフッターでの代替パラメータの使用を参照してください。

    EOF (ファイルの終わりインジケータ)
  4. データ・フォーマット・オプションを定義します:

    表26-4 データ・フォーマット・オプション

    フィールド 説明
    負数の符号 負の値を示す文字 カッコ
    3桁ごとの区切り文字 数値を3桁ごとに区切る文字 カンマ
    小数点 数値の小数を区切る文字

    注:

    両方の区切り文字に同じ文字は使用できません。一方の区切り文字に選択した文字は、もう一方の区切り文字のドロップダウン・メニューから除去されます。

    ドット
    ブール値

    抽出するのがブール・プロパティの実際の値か、表示される値か、または指定した値かを指定します。

    注:

    「指定済」を選択した場合は、TrueおよびFalseを表す値を入力します。いずれかのオプションに空白値を入力できます。

    指定済

    • Trueの値を指定: IC_INTERCOMPANY_YES
    • Falseの値を指定:
    許容値プロパティ

    抽出するのが許容値プロパティの実際の値か、または表示される値かを指定します。

    表示
    タイム・ゾーン

    抽出のタイムゾーン

    UTC
    日付フォーマット

    ドロップダウン・メニューから日付フォーマットを選択するか、または「指定済」を選択して日付フォーマットを入力します。

    注:

    日付と時刻のフォーマット用記号を参照してください。
    MM/dd/yyyy
    時間フォーマット

    ドロップダウン・メニューから時間フォーマットを選択するか、または「指定済」を選択して時間フォーマットを入力します。

    注:

    「日付/時間の例」フィールドには、選択または指定する日付と時間のフォーマットが表示されます。

    HH:mm:ss
  5. 「保存」をクリックします。

注:

「タイム・ゾーン」「日付フォーマット」および「時間フォーマット」は、抽出レベルで保存されます。これは、実行するユーザーのロケールに関係なく、抽出の時間ゾーンおよびフォーマットが常に同じであることを意味します。

カスタム・ヘッダーおよびフッターでの代替パラメータの使用

カスタム・ヘッダーおよびフッターには代替パラメータを入力できます。抽出を実行すると、パラメータの値が抽出に挿入されます。たとえば、カスタム・フッターに<%Date%>を入力し、抽出を実行すると、抽出が実行された日付がフッターに挿入されます。

ヒント:

代替パラメータでは大文字と小文字が区別されません。

次の代替パラメータを使用できます:

  • <%Date%>: タイム・ゾーンとフォーマットの抽出設定に基づいて、抽出が実行された日付を返します。タイム・ゾーンが設定されていない場合は、UTCが使用されます。
  • <%Time%>: タイム・ゾーンとフォーマットの抽出設定に基づいて、抽出が実行された時刻を返します。タイム・ゾーンが設定されていない場合は、UTCが使用されます。
  • <%Timestamp%>: タイム・ゾーンとフォーマットの抽出設定に基づいて、抽出が実行された日付と時刻の組合せを返します。
  • <%Username%>: 抽出を実行するユーザー名を返します。
  • <%UserFirstName%>: 抽出を実行するユーザーの名を返します。
  • <%UserLastName%>: 抽出を実行するユーザーの姓を返します。
  • <%UserEmail%>: 抽出を実行するユーザーの電子メール・アドレスを返します。
  • <%ExtractName%>: 抽出の名前を返します。
  • <%FileName%>: 抽出ファイルの名前を返します。
  • <%RecordCount%>: 抽出されたレコード数を返します。このカウントでは、ヘッダー行とフッター行はレコード数から除外されますが、最後に使用されたレコード数と一致するようにピボットされた行は含まれます。

    注:

    このパラメータはカスタム・フッター行でのみ使用できます。カスタム・ヘッダーにレコード数を挿入することはできません。
  • <%AppVersion%>: Oracle Enterprise Data Management Cloudのリリース番号を返します(例: "Oracle EDM Cloudリリース22.09")。