アプリケーション役割について

アプリケーション役割を使用すると、サービス管理者は、事前定義済役割によってユーザーに付与される機能を超えてそのユーザーのアクセス権をカスタマイズできます。サービス管理者またはパワー・ユーザーの役割を持つユーザーがEnterprise Profitability and Cost Managementのほとんどの機能領域にアクセスできる一方で、ユーザーまたは参照者の事前定義済役割を持つユーザーは、その事前定義済役割によって提供される一連のアクセス権限が大幅に制限されています。アプリケーション役割により、これらのユーザーは、事前定義済役割によってデフォルトでは付与されない機能にアクセスできるようになります。

たとえば、ルール・バランシング・レポートを実行できる必要があるものの、ルールを編集する機能は必要としないユーザーがいるとします。そのユーザーに対してパワー・ユーザーの役割(ルール・バランシングに対するアクセス権を付与するのみでなく、ルールを編集することも可能にする)を付与するかわりに、参照者の役割(ルールを編集するためのアクセス権を含まない)を付与した後、「ルール・バランシングの実行」アプリケーション役割を付与できます。

Note:

アプリケーション役割では、ユーザーのアクセス権を拡張することのみが可能です。アプリケーション役割を割り当てることで、事前定義済役割によって付与されるいずれかの権限を制限することはできません。

Enterprise Profitability and Cost Managementの使用可能なアプリケーション役割のリストは、Oracle Enterprise Performance Management Cloudアクセス制御の管理アプリケーション役割を参照してください。

Note:

一部のアプリケーション役割は、すでに1つ以上の事前定義済役割に含まれています。詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudアクセス制御の管理事前定義済役割マッピングを参照してください。追加のアプリケーション役割を事前定義済役割に割り当てることはできません。