親/兄弟への配賦

「親への配賦」および「兄弟への配賦」宛先オプションは、ソース内のすべてのメンバー選択に対してソースから宛先への関係を作成し、その値の宛先をメンバーの親または兄弟のいずれかにします。メンバーは、特定のメンバー選択またはフィルタの結果(あるいはその両方)に基づいて配賦されます。

これらの宛先オプションにより、この種の関係を表現する際、ソースと宛先の一意の組合せごとに個別のルールを作成する必要がなくなります。「親への配賦」宛先オプションでは、単一のルールで複数のそのような関係を定義できるため、メンテナンスが軽減され、トレース結果がより簡単に理解できるようになります。

ソース内のメンバーを宛先の親または兄弟に配賦するには:

  1. 「宛先」列のディメンションの横にある「ディメンション宛先アクション」アイコンをクリックします。

  2. 「親への配賦」または「兄弟への配賦」を選択します。

親/兄弟への配賦の例

たとえば、広告予算があり、資金をチャネル・カテゴリから顧客グループ、さらには顧客の場所まで配賦する必要があるとします。

配賦の例のサンプルとなる百貨店および製品

この例では次のようになります:

  • 1: 広告はチャネル・カテゴリ[All Department Stores、All Speciality Retailers]に配賦されます

  • 2: チャネル・カテゴリは顧客グループ[All Qmart、All Sporting World、All Mountain Adventures、All B&B Bikes、All Rose Town Bikes、All The Cyclery]に配賦されます

  • 3: 顧客グループは顧客の場所[1000 Qmart、180 Sporting World、130 Mountain Adventures、115 B&B Bikes、175 Rose Town Bikes、75 The Cyclery]に配賦されます

ここで、All Department Storesを選択すると仮定します。結果は、「親への配賦」または「兄弟への配賦」のどちらを選択するかによって異なります。

All Department Storesが選択されているサンプルの百貨店および製品

All Department Stores - 親への配賦

このオプションでは、All Department Storesのソース・レベル0の子孫が次の宛先に配賦されます:

  • All Department Storesのレベル0の子孫

  • (All Department Storesを含む)

All Department Stores - 兄弟への配賦

このオプションでは、All Department Storesのソース・レベル0の子孫が次の宛先に配賦されます:

  • Qmartのレベル0の子孫

  • Sporting Worldのレベル0の子孫

  • Mountain Adventuresのレベル0の子孫

  • (およびAll Department Storesでない)

Note:

この例で、All Department Storesはシャドウ親メンバーです。詳細は、階層配賦でのシャドウ親メンバーの使用を参照してください。

親/兄弟配賦ソースの解決の例

次の配賦情報を考えてみます:

例で使用されるデータ

親または兄弟に配賦する際のプロセスは次のとおりです:

1: ソース・メンバー選択の解決:

  • 明示的なメンバー選択(親またはレベル0)

  • フィルタから返されたメンバー選択の解決

  • ソース選択の結果:

    • フィルタ"All Customers (Customer Generation Total = Cust Gen4 Total)"に一致するAll Customersの子孫

    • 上位レベルのメンバー"Department Stores"

    • レベル0のメンバー"SR300-001"

2: メンバーベースの宛先オプションの適用:

配賦ロジックは次の親(または兄弟)への配賦となります:

  • All Department Stores

  • All Specialty Retailers

  • Department Stores

  • SR300-001