環境へのデータ・ファイルのアップロードおよびデータ・ロード・ルールの実行

これらのスクリプトを使用して、ファイルを環境にアップロードした後、データ・ルールを実行して、データをファイルからアプリケーションにインポートします。

前提条件

データ管理内の定義:
- データ・ロード・ルール定義VisionActualデータ・ルールによって入力ファイルのファイル・パスが指定されないことを前提としています。
- 期間定義Mar-15からJun-15まで
データが格納されている、適切にフォーマットされたデータ・ファイル(GLActual.dat)。

データをインポートしてデータ・ロード・ルールを実行するには、コマンドを実行して次のステップを完了します。

環境にサインインします。
Mar-15からJun-15までの期間のデータが含まれているファイルGLActual.datをデータ管理のフォルダinbox/Visionにアップロードします。
データ・ロード・ルールVisionActual、開始期間Mar-15、終了期間Jun-15、インポート・モードREPLACEを使用して、GLActual.datからデータ管理にデータをインポートします。
STORE_DATAオプションを指定してデータをエクスポートし、データ管理のステージング表のデータと既存のアプリケーション・データをマージします。
サインアウトします。

Windowsのサンプル・スクリプト

次のスクリプトをコピーして、runDataLoadRule.ps1を作成します。それをローカル・ディレクトリに保存します。

$inputproperties = ConvertFrom-StringData(Get-Content ./input.properties -raw)
$username="$($inputproperties.username)"
$passwordfile="$($inputproperties.passwordfile)"
$serviceURL="$($inputproperties.serviceURL)"
$dataFile="$($inputproperties.dataFile)"
$dataRuleName="$($inputproperties.dataRuleName)"
$startPeriod="$($inputproperties.startPeriod)"
$endPeriod="$($inputproperties.endPeriod)"
$importMode="$($inputproperties.importMode)"
$exportMode="$($inputproperties.exportMode)"

epmautomate login ${username} ${passwordfile} ${serviceURL}
epmautomate uploadfile ${datafile} ${dataFileUploadLocation}
epmautomate rundatarule ${dataRuleName} ${startPeriod} ${endPeriod} ${importMode} ${exportMode} ${dataFileUploadLocation}/${dataFile}
epmautomate logout

Linux/UNIXのサンプル・スクリプト

次のスクリプトをコピーして、runDataLoadRule.shを作成します。それをローカル・ディレクトリに保存します。

#!/bin/bash
. ./input.properties
export JAVA_HOME=${javahome}
${epmautomatescript} login "${username}" "${passwordfile}" "${serviceURL}"
${epmautomatescript} uploadfile "${datafile}" "${dataFileUploadLocation}"
${epmautomatescript} rundatarule "${dataRuleName}" "${startPeriod}" "${endPeriod}" "${importMode}" "${exportMode}" "${dataFileUploadLocation}/${dataFile}"
${epmautomatescript} logout

input.propertiesファイルの作成

次のいずれかをコピーし、環境の情報で更新することにより、input.propertiesファイルを作成します。runDataLoadRule.ps1またはrunDataLoadRule.shが格納されているディレクトリにファイルを保存します。

Windows

username=serviceAdmin
passwordfile=./password.epw
serviceURL=https://example.oraclecloud.com
dataFile=GLActual.dat
dataFileUploadLocation=UPLOAD_LOCATION
dataRuleName=RULE_NAME
startPeriod=START_PERIOD
endPeriod=END_PERIOD
importMode=IMPORT_MODE
exportMode=EXPORT_MODE

Linux/UNIX

javahome=JAVA_HOME
epmautomatescript=EPM_AUTOMATE_LOCATION
username=exampleAdmin
passwordfile=examplePassword.epw
serviceURL=exampleURLdataFile=GLActual.dat
dataFileUploadLocation=UPLOAD_LOCATION
dataRuleName=RULE_NAME
startPeriod=START_PERIOD
endPeriod=END_PERIOD
importMode=IMPORT_MODE
exportMode=EXPORT_MODE

表3-21 input.propertiesのパラメータ

パラメータ	説明
`javahome`	`JAVA_HOME`の場所。Linux/UNIXの場合のみ。
`epmautomatescript`	EPM自動化の実行可能ファイル(`epmautomate.sh`)の絶対パス。Linux/UNIXの場合のみ。
`username`	アイデンティティ・ドメイン管理者の役割も保持するサービス管理者のユーザー名。
`password`	サービス管理者のパスワードまたは暗号化されたパスワード・ファイルの名前と場所。
`serviceURL`	スナップショットを生成する環境のURL。
`dataFile`	データ・ルールを使用してインポートされるデータが格納されているファイル。
`dataFileUploadLocation`	データ・ファイルのアップロード先の場所。
`dataRuleName`	データ統合に定義されたデータ・ロード・ルールの名前。
`startPeriod`	データがロードされる最初の期間。この期間名は、データ統合の期間マッピングに定義されている必要があります。
`endPeriod`	複数期間データ・ロードの場合の、データがロードされる最後の期間。単一期間ロードの場合は、開始期間と同じ期間を使用します。この期間名は、データ統合の期間マッピングに定義されている必要があります。
`importMode`	データをデータ統合にインポートするモード。`APPEND`、`REPLACE`または`RECALCULATE`を使用します。ステージング表へのデータ・インポートをスキップするには、`NONE`を使用します。
`exportMode`	データをアプリケーションにエクスポートするモード。データ統合を使用します。`STORE_DATA`、`ADD_DATA`、`SUBTRACT_DATA`または`REPLACE_DATA`を使用します。データ統合からアプリケーションへのデータ・エクスポートをスキップするには、`NONE`を使用します。注: Financial Consolidation and Closeでは、`MERGE`および`NONE`モードのみをサポートしています。

スクリプトの実行

前述の項のスクリプトをコピーして、runDataLoadRule.ps1またはrunDataLoadRule.shを作成します。
input.propertiesファイルを作成して、runDataLoadRuleスクリプトが配置されているディレクトリに保存します。このファイルのコンテンツは、オペレーティング・システムによって異なります。input.propertiesファイルの作成を参照してください。
このディレクトリの書込み権限があることを確認してください。Windowsの場合、スクリプトを実行できるよう、「管理者として実行」オプションを使用してPowerShellを開始する必要があります。
スクリプトを起動します。
- Windows PowerShell: runDataLoadRule.ps1を実行します。
- Linux/UNIX: ./runDataLoadRule.shを実行します。