EPM CloudEssbaseについて

ハイブリッド・キューブをサポートするEssbaseバージョン

EPM Enterprise Cloud ServiceおよびEPM Standard Cloud Serviceのサブスクリプションは、ハイブリッド・ブロック・ストレージ・オプション(BSO)キューブをサポートするEssbaseバージョンを使用してデプロイされます。

疎および密ディメンションの親メンバーを動的にするために、ハイブリッドBSOキューブはBSO機能に加えていくつかの集約ストレージ・オプション(ASO)機能をサポートしています。たとえば、すべてのキューブに計算用の動的集計を含めることができます。ハイブリッド・キューブには、データベースとアプリケーション・サイズの縮小、キューブのリフレッシュ・パフォーマンスの向上、データのインポートとエクスポートの高速化、ビジネス・ルールのパフォーマンスの向上、ビジネス・プロセスの日次メンテナンスの高速化など、多くのメリットがあります。最適なパフォーマンスを確保するために、ビジネス・プロセスが次のパラメータのベスト・プラクティスに準拠していない場合は、キューブのリフレッシュ時に警告およびエラー・メッセージが表示されます。

  • ブロック・サイズ

  • ブロック数

  • 密ディメンション数

  • 動的な親に対する子メンバーの最大数

  • 保管の親に対する子メンバーの最大数

  • レベル1以上のディメンションで1つの子メンバーを持つ親

  • 動的計算に設定されていないレベル1以上で、密ディメンションのみにラベルが指定されている

  • 動的相互参照の使用

ベスト・プラクティスに確実に従うために、使用可能なモジュールのこれらのパラメータが適用されます:

  • モジュールに追加できる新しいルールの数

  • 変更できるルールの数

  • モジュールに追加された新しいフォームの数

  • 変更できるフォームの数

EPM Enterprise Cloud ServiceおよびEPM Standard Cloud ServiceFinancial Consolidation and Closeがある場合、BSOキューブのかわりにハイブリッドBSOキューブを使用するために、デフォルトでカスタムPlanning、Workforce以外のPlanningモジュール、およびフリー・フォーム・アプリケーションが作成されます。ただし、ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseデプロイメントからスナップショットをインポートしてフリー・フォーム・アプリケーションを作成する場合、フリー・フォーム・アプリケーションでは標準BSOキューブが使用されます。

注:

Oracle Strategic Workforce Planning Cloudではハイブリッド・キューブが使用されません。

ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseバージョン

EPM Enterprise Cloud ServiceおよびEPM Standard Cloud Serviceの導入より前にアクティブ化された従来のOracle Enterprise Performance Management Cloudサブスクリプションは、ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseバージョンを使用してデプロイされます。これらには、特定のサービス・リクエストに基づいてアップグレードされた次の環境以外の従来の環境が含まれます:

注:

これらのサービスのデフォルトのデプロイメントでは、ハイブリッド・キューブをサポートしていません。ただし、セルフサービス・プロセスを使用して、ハイブリッドBSOキューブをサポートするようにEssbaseをアップグレードできます。

  • Oracle Enterprise Planning and Budgeting Cloudのサブスクリプション

  • Oracle Financial Consolidation and Close Cloudのサブスクリプション

  • Planning and Budgeting Cloud Service Plus Oneオプション・ライセンス

    2019年6月4日より前にEPM Cloudを購入した場合、Planning and Budgeting Cloud Service環境にEnterprise Planning and Budgeting Cloudビジネス・プロセス(財務、戦略モデリング、要因、プロジェクトまたは資本)をデプロイできるライセンス(Planning and Budgeting Cloud Service Plus One Business Processオプション)がある場合があります。

ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードできますか。

次に対する従来のサブスクリプションがハイブリッド対応のEssbaseを使用するようにデプロイされていない場合、Essbaseデプロイメントをアップグレードできます。

  • Oracle Enterprise Planning and Budgeting Cloudのサブスクリプション

  • Oracle Financial Consolidation and Close Cloudのサブスクリプション

  • Planning and Budgeting Cloud Service Plus Oneオプション・ライセンス

Essbaseバージョンのアップグレードは、recreate EPM自動化コマンドを使用するセルフサービス操作です。

ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードする場合、どのような影響がありますか。

ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードする前に、次の要因を考慮する必要があります:
  • アップグレード・プロセスによって既存のアプリケーションが削除されるため、環境をアップグレードした後に、手動でアプリケーションを再作成するかアプリケーション・スナップショットをインポートする必要があります。

    アプリケーション・スナップショットをインポートする場合、次の「ハイブリッドBSOキューブを使用するために従来のOracle Enterprise Planning and Budgeting CloudまたはPlanning and Budgeting Cloud Plus Oneアプリケーションを変換する手順」の項に記載されている手順に従います。

  • ハイブリッド対応のEssbaseを使用するために環境をアップグレードすると、アプリケーションでハイブリッド・キューブが自動的に使用されるようになるわけではありません。アップグレード後に、アプリケーションでハイブリッド・キューブを有効化する必要があります。

    ハイブリッド・キューブを有効化するには:

    1. ホーム・ページで、「アプリケーション」「概要」の順に選択します。
    2. 「アクション」から、「ハイブリッド・モードの有効化」を選択します。

      EPM Cloudによってアプリケーションが検証され、ハイブリッド・キューブを使用するアプリケーションの要件を満たしていることが確認されます。これらのベスト・プラクティスは、この項の先頭にリストされています。

    3. 検証エラーおよび警告に基づいて、アプリケーションを変更します。データベース・リフレッシュを正常に行うには、エラーを解決する必要があります。エラーが発生すると、データベース・リフレッシュ・プロセスが停止し、アプリケーションがメンテナンス・モードになります。潜在的な問題を特定して修正するには、警告を確認する必要があります。
  • ハイブリッド対応のEssbaseを使用するPlanningアプリケーションでは、「移行」を使用する増分データ・ロードが許可されません。その結果、データの増分インポートの日次メンテナンス・スナップショットを使用できません。データをロードするには、完全なスナップショットをインポートする必要があります。

  • ハイブリッド対応のEssbaseを使用するアプリケーションのスナップショットは、アプリケーションでハイブリッド・キューブの使用が有効化されているかどうかに関係なく、他のハイブリッド対応のEssbase環境にのみ移行できます。

ハイブリッドBSOキューブを使用するために従来のOracle Enterprise Planning and Budgeting CloudまたはPlanning and Budgeting Cloud Plus Oneアプリケーションを変換する手順

従来のOracle Enterprise Planning and Budgeting CloudサブスクリプションまたはPlanning and Budgeting Cloud Service Plus Oneオプション・ライセンスがある場合、Planningアプリケーションを変換してハイブリッドBSOキューブを使用できます。本番アプリケーションの変換を試みる前に、まず、アプリケーションをテスト環境で変換して、適切に機能することを検証する必要があります。

ハイブリッドBSOキューブを使用するために従来のPlanningアプリケーションを変換するには:

  1. テスト環境でPlanningアプリケーションをPlanningモジュールアプリケーションに変換します。

    Planningモジュールの管理標準アプリケーションまたはレポート・アプリケーションのEnterpriseアプリケーションへの変換を参照してください。

  2. データベースをリフレッシュします。プロセスがエラーなしで正常に実行されることを確認します。 Planningの管理アプリケーション・データベースの作成とリフレッシュを参照してください。

  3. 「移行」を使用して、テスト環境でアプリケーションの完全なバックアップ・スナップショットを作成します。環境の最後のメンテナンス後にデータおよびアーティファクトを変更しなかった場合、アーティファクト・スナップショットを環境の完全なバックアップとして使用できます。

    予防対策としてバックアップをローカル・コンピュータにダウンロードします。

  4. EPM自動化を使用して、ハイブリッド対応のEssbaseを使用するように環境をアップグレードします。

    Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作EPM自動化のコマンドを参照してください。

    • EPM自動化セッションを開始し、環境にログインします:

      epmautomate login serviceAdmin Example_pwd https://testexample.oraclecloud.com

    • recreateコマンドを実行して、オプションのEssbaseChangeパラメータの値をUpgradeに設定します。

      epmautomate recreate -f EssbaseChange=Upgrade

  5. オプション: 通常、ステップ3で作成したバックアップ・スナップショットを環境で使用できます。それが存在しない場合は、uploadFile EPM自動化コマンドまたは移行を使用して、バックアップ・スナップショットを環境にアップロードします。

  6. バックアップ・スナップショットをインポートしてアプリケーションを作成します。

  7. ハイブリッドを有効化します。

    1. ホーム・ページで、「アプリケーション」「概要」の順に選択します。
    2. 「アクション」から、「ハイブリッド・モードの有効化」を選択します。

      EPM Cloudによってアプリケーションが検証され、ハイブリッド・キューブを使用するアプリケーションの要件を満たしていることが確認されます。これらのベスト・プラクティスは、この項の先頭にリストされています。

    3. 検証エラーおよび警告に基づいて、アプリケーションを変更します。データベース・リフレッシュを正常に行うには、エラーを解決する必要があります。エラーが発生すると、データベース・リフレッシュ・プロセスが停止し、アプリケーションがメンテナンス・モードになります。潜在的な問題を特定して修正するには、警告を確認する必要があります。
    4. オプション: ハイブリッドBSO機能を最大限に活用するには、アプリケーションを再設計して合理化します。アプリケーションを合理化する手順には、適切な場合に、一部の疎ディメンションの親メンバーを動的にして、ルールから中間ロールアップを削除することが含まれます。さらに、ハイブリッド対応のEssbaseで予期したとおりに機能するように、既存のメンバー式の構文を変更する必要がある場合があります。アプリケーションをテストして、特定のアプリケーションに対して機能する疎ディメンションと動的な親メンバーの正しい組合せを決定します。
  8. アプリケーションをテストして、設計どおりに機能することを確認します。
  9. 前の手順を繰り返して、アプリケーションを本番環境で変換します。

従来のOracle Financial Consolidation and Close Cloud環境に対するハイブリッド対応のEssbaseの有効化

従来のOracle Financial Consolidation and Close Cloud環境については、アプリケーションで3つ以上のカスタム・ディメンションをサポートする拡張ディメンション・オプションが必要な場合のみ、ハイブリッド対応のEssbaseが必要です。本番環境で変換を試みる前に、まず、テスト環境でハイブリッド対応のEssbaseを有効化して、適切に機能することを検証する必要があります。

ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードするには:

  1. 「移行」を使用して、テスト環境でアプリケーションの完全なバックアップ・スナップショットを作成します。環境の最後のメンテナンス後にデータおよびアーティファクトを変更しなかった場合、アーティファクト・スナップショットを環境の完全なバックアップとして使用できます。

    予防対策としてバックアップをローカル・コンピュータにダウンロードします。

  2. EPM自動化を使用して、ハイブリッド対応のEssbaseを使用するように環境をアップグレードします。

    Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作EPM自動化のコマンドを参照してください。

    • EPM自動化セッションを開始し、環境にログインします:

      epmautomate login serviceAdmin Example_pwd https://testexample. oraclecloud.com

    • recreateコマンドを実行して、オプションのEssbaseChangeパラメータの値をUpgradeに設定します。

      epmautomate recreate -f EssbaseChange=Upgrade

  3. オプション: 通常、ステップ1で作成したバックアップ・スナップショットを環境で使用できます。それが存在しない場合は、uploadFile EPM自動化コマンドまたは移行を使用して、バックアップ・スナップショット(ステップ1を参照)を環境にアップロードします。

  4. スナップショットをインポートしてアプリケーションを作成します。

    手順の詳細は、 Oracle Enterprise Performance Management Cloud移行の管理スナップショットからのアーティファクトとアプリケーションのインポートを参照してください。
  5. 拡張ディメンション・オプションを有効化します。

アプリケーションでハイブリッドBSOキューブが有効化されているかどうかはどのようにして確認できますか。

アプリケーションの「概要」タブに、ハイブリッド・キューブを使用するように設定されているかどうかが示されます。ホーム・ページで、「アプリケーション」「概要」の順に選択してこのタブを開くことができます。

一般的なガイドラインとして、EPM Enterprise Cloud Serviceで作成するFinancial Consolidation and Close、カスタムPlanning、Planningモジュールおよびフリー・フォーム・アプリケーションで、ハイブリッドBSOキューブが使用されます。さらに、EPM Standard Cloud Serviceで作成するFinancial Consolidation and CloseおよびPlanningモジュール・アプリケーションで、ハイブリッドBSOキューブがデフォルトで使用されます。これらのアプリケーションの一部のキューブでは、必要なコンテンツまたはOracleによる提供コンテンツとして、引き続きASOキューブが使用される場合があります。
ハイブリッド・キューブが有効化されていることを示すアプリケーション概要