ハイブリッド・キューブをサポートするEssbaseバージョン
EPM Enterprise Cloud ServiceおよびEPM Standard Cloud Serviceのサブスクリプションは、ハイブリッド・ブロック・ストレージ・オプション(BSO)キューブをサポートするOracle Essbaseバージョンを使用してデプロイされます。ハイブリッド・キューブは、Financial Consolidation and Closeと、カスタム・プランニング、Strategic Workforce PlanningおよびSales PlanningなどのPlanningアプリケーション・タイプで使用できます。ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseデプロイメントからスナップショットをインポートしてフリーフォーム・アプリケーションを作成する場合、フリーフォーム・アプリケーションではハイブリッドではないBSOキューブが使用されます。
疎および密ディメンションの親メンバーを動的にするために、ハイブリッドBSOキューブはBSO機能に加えていくつかの集約ストレージ・オプション(ASO)機能をサポートしています。たとえば、すべてのキューブに計算用の動的集計を含めることができます。ハイブリッド・キューブには、データベースとアプリケーション・サイズの縮小、キューブのリフレッシュ・パフォーマンスの向上、データのインポートとエクスポートの高速化、ビジネス・ルールのパフォーマンスの向上、ビジネス・プロセスの日次メンテナンスの高速化など、多くのメリットがあります。最適なパフォーマンスを確保するために、ビジネス・プロセスが次のパラメータのベスト・プラクティスに準拠していない場合は、キューブのリフレッシュ時に警告およびエラー・メッセージが表示されます。
ベスト・プラクティスに確実に従うために、使用可能なモジュールのこれらのパラメータが適用されます:
ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseバージョン
EPM Enterprise Cloud ServiceおよびEPM Standard Cloud Serviceの導入より前にアクティブ化された従来のOracle Enterprise Performance Management Cloudサブスクリプションは、ハイブリッド・キューブをサポートしていないEssbaseバージョンを使用してデプロイされます。これらには、特定のサービス・リクエストに基づいてすでにアップグレードされている環境を除く次の従来の環境が含まれます:
注:
これらのサービスの従来のデプロイメントでは、ハイブリッド・キューブをサポートしていない場合があります。ただし、セルフサービス・プロセスを使用して、ハイブリッドBSOキューブをサポートするようにEssbaseをアップグレードできます。
2019年6月4日より前にEPM Cloudを購入した場合、Planning and Budgeting Cloud Service環境にEnterprise Planning and Budgeting Cloudビジネス・プロセス(財務、戦略モデリング、要因、プロジェクトまたは資本)をデプロイできるライセンス(Planning and Budgeting Cloud Service Plus One Business Processオプション)がある場合があります。
ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードできますか。
次に対する従来のサブスクリプションがハイブリッド対応のEssbaseを使用するようにデプロイされていない場合、Essbaseデプロイメントをアップグレードできます。
ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードする場合、どのような影響がありますか。
ハイブリッド対応のEssbaseが必要になるのは、アプリケーションで3つ以上のカスタム・ディメンションをサポートする拡張ディメンション・オプションを必要とする場合のみです。
ハイブリッド対応のEssbaseは、将来に備えたオプションとしてお薦めします
ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードする前に、次の要因を考慮する必要があります:
ご使用の環境でのハイブリッド対応のEssbaseへのアップグレード
本番環境で変換を試みる前に、まず、テスト環境でハイブリッド対応のEssbaseを有効化して、適切に機能することを検証する必要があります。ハイブリッド対応のEssbaseにアップグレードするには:予防対策としてバックアップをローカル・コンピュータにダウンロードします。
Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作のEPM自動化のコマンドを参照してください。
epmautomate login serviceAdmin Example_pwd https://testexample.oraclecloud.com
EssbaseChange
パラメータの値をUpgrade
に設定します。
epmautomate recreate -f EssbaseChange=Upgrade
スナップショットをインポートしてアプリケーションを作成します。
手順の詳細は、Oracle Enterprise Performance Management Cloud移行の管理の スナップショットからのアーティファクトとアプリケーションのインポートを参照してください。ご使用のPlanning環境でのハイブリッド対応のEssbaseの有効化を参照してください
ご使用のPlanning環境でのハイブリッド対応のEssbaseの有効化
従来のOracle Enterprise Planning and Budgeting CloudサブスクリプションまたはPlanning and Budgeting Cloud Service Plus Oneオプション・ライセンスがある場合、Planningアプリケーションを変換してハイブリッドBSOキューブを使用できます。
Planningモジュールの管理の標準アプリケーションまたはレポート・アプリケーションのEnterpriseアプリケーションへの変換を参照してください。
ハイブリッド対応のEssbaseを使用するPlanningアプリケーションでは、「移行」を使用する増分データ・ロードが許可されません。その結果、データの増分インポートの日次メンテナンス・スナップショットを使用できません。データをロードするには、完全なスナップショットをインポートする必要があります。
EPM Cloudによってアプリケーションが検証され、ハイブリッド・キューブを使用するアプリケーションの要件を満たしていることが確認されます。これらのベスト・プラクティスは、この項の先頭にリストされています。
アプリケーションでハイブリッドBSOキューブが有効化されているかどうかはどのようにして確認できますか。
アプリケーションの「概要」タブに、ハイブリッド・キューブを使用するように設定されているかどうかが示されます。ホーム・ページで、「アプリケーション」、「概要」の順に選択してこのタブを開くことができます。
一般的なガイドラインとして、EPM Enterprise Cloud Serviceで作成するFinancial Consolidation and Close、カスタムPlanning、Planningモジュールおよびフリーフォーム・アプリケーションでは、ハイブリッドBSOキューブが使用されます。さらに、EPM Standard Cloud Serviceで作成するFinancial Consolidation and CloseおよびPlanningモジュール・アプリケーションで、ハイブリッドBSOキューブがデフォルトで使用されます。これらのアプリケーションの一部のキューブでは、必要なコンテンツまたはOracleによる提供コンテンツとして、引き続きASOキューブが使用される場合があります。