EPM CloudNetSuite間のシングル・サインオンの構成

SAML 2.0準拠のアイデンティティ・プロバイダ(IdP)に保存されたユーザー・アイデンティティを使用して、Oracle Enterprise Performance Management CloudNetSuiteデプロイメント間のSSOを確立できます。

注:

この項で説明する手順は、ユーザー・アイデンティティを保存するIdPとしてOktaを使用してテストされています。任意のSAML 2.0準拠IdPを使用してSSOを有効にできます。

NetSuiteEPM Cloud間のSSOアクセスは、NetSuiteOktaおよびEPM Cloudアイデンティティ・ドメインのユーザー・ディレクトリにアカウントを持つユーザーのみに許可されます。

クラシックEPM CloudとNetSuiteの間でSSOを構成する段階的な手順は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudのシングル・サインオンの構成のEPM CloudとNetSuite間のシングル・サインオンの構成に関する項を参照してください。

前提条件

  • NetSuiteEPM Cloudのすべてのユーザーを、使用しているSAML 2.0準拠IdPで利用できます。
  • SSOアクセスが必要なEPM Cloudユーザーは、EPM Cloudにサービスを提供するアイデンティティ・ドメインに作成されてプロビジョニングされています。ユーザーの作成とプロビジョニングの詳細は、『Oracle Cloudスタート・ガイド』ユーザーの追加と役割の割当てを参照してください。

    SSOを有効にした後は、すべてのEPM Cloudユーザーが、資格証明の入力を要求されずにNetSuiteに移動できます。このようなユーザーの場合、機能アクセスはNetSuiteの役割と権限によって制御されます。

  • SSOアクセスが必要なユーザーが作成され、NetSuiteにプロビジョニングされています。詳細は、NetSuiteのドキュメントを参照してください。

    SSOを有効にした後は、SAMLシングル・サインオン・アクセス権が割り当てられるNetSuiteの役割を付与されているNetSuiteのユーザーのみが、追加のサインイン・プロセスを繰り返さずにEPM Cloudに移動できます。

    SSO構成プロセスを開始する前に、EPM CloudへのSSOアクセスが必要なすべてのユーザーが、NetSuiteにサインインして操作可能なことを確認してください。

構成ステップ

IdP (Oktaなど)で完了するタスク

注:

IdPのドキュメントを使用して、このステップを完了します。
  • NetSuiteEPM Cloudリソース間のSSOアクセスが必要なユーザーを、組織のIdPのユーザーとして作成してアクティブ化します。
  • NetSuiteをアプリケーションとして追加し、SSOを使用可能なユーザーをプロビジョニングします。
  • EPM Cloudをアプリケーションとして追加し、SSOを使用可能なユーザーをプロビジョニングします。

NetSuiteで完了するタスク

注:

NetSuiteドキュメントを使用して、このステップを完了します。
  • SAML SSOを構成して有効にします。

    Okta固有の手順については、NetSuite用にSAML 2.0を構成する方法を参照してください。

  • SAML SSOの実行をユーザーに許可するSAML役割を作成します。
  • NetSuiteユーザーにSAML役割をプロビジョニングします。
  • IdP (Oktaなど)のメタデータ・ファイルをインポートします。OktaNetSuiteアプリケーションを作成したときに、このファイルも作成しました。

EPM Cloudで完了するタスク

  • EPM CloudでのSSOを有効化します。
  • OCI (Gen 2) EPM Cloudのみ: IDPポリシーを作成し、EPM Cloudアプリケーションをポリシーに割り当てます。
    1. Oracle Cloud Identity ConsoleまたはOracle Cloudコンソール(IAM)にサインインします。
    2. 「セキュリティ」「IdPポリシー」の順にクリックします。
    3. 必要なルールを使用してIdPポリシーを作成し、EPM Cloudをポリシーに割り当てます。
  • EPM Cloud環境をサポートするアイデンティティ・ドメインで、NetSuiteへのSSOアクセスを必要とする各ユーザーのアカウントを作成してプロビジョニングします。

    アイデンティティ・ドメイン管理者はユーザーを個別に作成するか、またはユーザー・データを含むアップロード・ファイルを使用して一度に多くのユーザーを作成することができます。『Oracle Cloudスタート・ガイド』で次のトピックを参照してください。

    EPM Cloudクライアント・コンポーネント(EPM自動化など)を操作する必要のあるユーザーはアイデンティティ・ドメイン資格証明を維持するように構成する必要があります。SSO対応のEPM Cloud環境でのユーザー資格証明の管理を参照してください。

  • SSO構成をテストするには、NetSuiteにアクセスしてからEPM Cloudに移動し、さらにその逆を行います。

トラブルシューティング

Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイドログインの問題の解決