ノート・エントリの許可プロパティの設定

セルの書式設定または条件付き書式設定を使用すると、ノート・セグメント内の特定のセルについて、「ノート入力の許可」書式設定プロパティからノート・エントリを制限または許可できます。「ノート入力の許可」のデフォルト設定は「いいえ」です。

Note:

このステップはオプションであり、特定のノート・セルについてノート・エントリを制限する場合にのみ必要となります。

例:

  • ノート列セグメントでは、ユーザーが合計行メンバーに差異コメントを入力しないようにする必要があります。

    セルの書式設定を使用すると、合計行メンバーとノート列の交差に対するノート・エントリを無効にできます。

  • 差異パーセントのメンバー選択に関連付けられているノート列セグメントでは、条件付き書式設定を使用して、差異パーセント10%を超えるか-10%未満の行でのみノート・エントリを有効にできます。

セルの書式設定でノート・エントリの許可プロパティを設定し、ノート・エントリで特定のノート・セルを無効にするには:

  1. ノート列またはノート行で、1つ以上のセルを選択します。

  2. グリッド・プロパティで、セルのプロパティをクリックします。

  3. セルのプロパティで、「ノート入力の許可」「いいえ」に設定します。


    ノート・エントリの許可プロパティを「いいえ」に設定
  4. HTMLでレポートをプレビューする場合、以前選択したノート・セルには、「編集」アイコン編集ボタンが表示されません。


    HTML形式でのレポートのプレビュー

    詳細は、グリッド・セルの書式設定を参照してください。

条件付き書式設定でノート・エントリの許可プロパティを設定し、特定のノート・セルでノート・エントリを有効または無効にするには:

  1. ノート列またはノート行で、1つ以上のセルを選択します。
  2. グリッド・プロパティで、条件付きセルのプロパティをクリックします。
  3. 「書式/テキスト」をクリックしてから、「追加」ボタンをクリックします。
  4. 「名前」フィールドで、条件付き書式のわかりやすい名前を入力します。名前はグリッドで一意である必要があります。

    Note:

    • 「適用先」フィールドには何も入力する必要はありません。「適用先」フィールドには、条件を作成した後に、ステップ1で指定したグリッドの領域がリストされます。

    • 「適用先」フィールドの値を変更して、条件の適用先になるグリッドの領域を変更できます。

  5. 式ビルダーで「属性」をクリックし、テストする属性を選択します。

    たとえば、現在のセル値やメンバー名をテストできます。「属性」を選択すると、使用可能なパラメータが反映されて修飾子および「演算子」フィールドが変更されます。

  6. 該当する場合は、修飾子を指定します。たとえば、タイプとして「メンバー名」を選択した場合は、修飾子としてテストするメンバーの名前を入力します。
  7. 演算子を選択します。
    • 数値条件(データ値)の場合は、数値演算子(次と等しい、次と等しくない、次より大きい、次より小さい、など)を使用します。

    • テキスト条件(例: メンバー名)の場合は、テキスト演算子(次で始まる、次で終わる、など)を使用します。

  8. テストする条件となる右側の修飾子を選択または入力します。
    • 数値修飾子の場合は、デリミタおよびマイナス記号(-)を使用できます。その他のプリフィクスおよびサフィクスはすべて無視されます。

    • テキスト修飾子(メンバー名など)の場合は、テストするテキスト文字列を手動で入力します。

    Note:

    メンバー・セレクタは式ビルダーで使用できません。

  9. オプション: 追加の式条件行を挿入するには、「追加」ボタンをクリックします。
    • ANDまたはORを使用して、条件を組み合せたり区別します。たとえば、100以上AND 1000以下のデータ値をテストする条件を作成できます。

    • 式条件行を削除するには、「除去」ボタンをクリックします。

  10. 右パネルの「書式」タブで、必要に応じて、「ノート入力の許可」「いいえ」または「はい」に設定します。
  11. 「OK」をクリックして、条件を保存します。「条件付きプロパティ」パネルに、条件が表示されます。

    例: ノート・セルD1を選択すると、このユース・ケースでは負の差異の場合にのみコメントが必要となるため、すべての正の差異についてノート・エントリを無効にする条件付き書式が作成されます。


    条件付きセルの書式設定

    条件により、列Cの差異金額がゼロを超え、かつ「ノート入力の許可」=「いいえ」であることがテストされます。


    「ノート入力の許可」を「いいえ」に設定

    レポート・プレビューでは、負の差異行にのみ、ノート・エントリのアイコンが表示されます。


    レポート・プレビュー

    詳細は、条件の作成を参照してください。