行、列またはセルの参照の引数

行、列またはセルの引数の構文は、次のとおりです。

注:

検証エラーが発生するのは、次のような場合です。列レベルの式に行参照が含まれていたり、行レベルの式に列参照が含まれている場合です。

FunctionName(GridName.GridElement[segment(range)])

表10-1 引数のコンポーネント

引数 摘要
GridName

(オプション)グリッドの名前。

たとえば、Difference (grid1.row[5], grid2.row[5])は、grid1とgrid2の2つの行の差異を返します。

GridNameを指定しなかった場合のデフォルトは、式が入力されている現在のグリッドになります。

GridNameにスペースが含まれる場合(例: Income Statement)、これを式に使用する際には、引用符で囲む必要があります(例: "Income Statement")。

同じレポート内の別のグリッド行または列を参照するには、行または列参照の前にグリッド名を置きます。たとえば、グリッド1の式行では、"Grid 2".[1]によってグリッド2の行1を参照できます。

GridElement

(オプション) rowcolcolumnまたはcellのいずれかのキーワード。

たとえば、Max(row[1], row[2], row[3])は、3つの行の最大値を返します。(rowおよびcolumnまたはcolのキーワードはオプションです。)

行と列のセグメントIDを指定する必要があります。たとえば、cell[2, A]は、行2と列Aが交差するセルを参照します。

キーワードcellはオプションです。たとえば、[5,B]は、行5と列Bが交差するセルを参照します。セル参照には、[row, col]構文または[col, row]構文を使用できます。

ノート:

  • キーワードcellはオプションです。たとえば、[5,B]は、行5と列Bが交差するセルを参照します。セル参照には、[row, col]構文または[col, row]構文を使用できます。

  • キーワードrowおよびcolumnもオプションです。たとえば、[5]は行5を参照し、[C]は列Cを参照します

GridElementを指定する場合、文字は列を表し、数字は行を表します。例: Max ([1,A], [2,A], [3,A])

segment

(必須)グリッドの行、列またはセルの参照番号。たとえば、[2]は行セグメント2を示します。セグメントは大カッコ[ ]で囲みます。

range

(オプション)指定したセグメントから拡張された行、列またはセル。rangeを指定すると、指定した範囲のみを使用して式が計算されます。たとえば、row[2(3:5)]は拡張されたセグメント2の3行目から5行目のみが使用されます。

rangeを指定しなかった場合は、拡張されたすべてのセルが使用されます。

ノート:

セグメントの拡張が1行または1列のみの場合は、range引数を使用しないでください。