視点の操作

デフォルト設定

メンバー選択を作成していない場合またはPOVディメンションのオプションを設定していない場合は、レポート編集モードに切り替えると、そのディメンションは「デフォルト」に設定されます。

レポートをプレビューする場合は、セキュリティ・アクセス権があるディメンションの任意のメンバーをデータ・ソースで選択できます。より簡便に選択できるように、最近選択したメンバーが表示されます。

複数のメンバーの選択

編集モードでは、レポート参照者が選択するメンバーのリストを定義するために、ディメンションに複数のメンバーを選択したり、関数(たとえば、合計エンティティの子)を使用することもできます。

また、「提案のみ表示」を設定し、参照者がメンバー選択リストからのみ選択するように制限できます。このメンバーのリストはプレビュー・モードでプレビューできます。

POVディメンションに複数のメンバーを選択した場合は、ディメンションを「すべての選択の印刷」に設定できます。レポートをPDFモードでプレビューすると、各メンバー選択は異なるページにレンダリングされます。

注:

レポートでは、リレーショナル・メタデータ・キャッシュが利用され、検索や算式バー先行入力などのメンバー問合せおよびメンバー選択操作が迅速になります。キャッシュが生成され、セッション中にレポートが初めてアクセスされたときに、各レポート・デザイナおよびエンドユーザー用に移入されます。キャッシュは、ユーザーの現在のセッション中は有効なままであり、レポートが使用およびアクセスされているCloud EPMビジネス・プロセス(たとえば、Narrative Reporting、Planningなど)からユーザーがサインアウトするとクリアされます。

レポート・ユーザーのアクティブ・セッション中にキューブのディメンションおよびメンバーが更新された場合、ディメンションおよびメンバーの変更を反映してメタデータ・キャッシュが更新されることはありません。メタデータ・キャッシュをリフレッシュして加えられた変更を反映するには、ユーザーは、サインアウトしてからCloud EPMビジネス・プロセスにサインインし直す必要があります。

ヒント:

POVディメンションで複数のメンバーが選択されていて、「すべての選択の印刷」が有効である場合、レポートのPDFプレビューには、POVメンバーごとに個別のページが表示されますが、メンバー名はレポートのPDF出力に表示されません。メンバー名を表示するには、MemberNameまたはMemberAliasテキスト関数を使用する必要があります。出力可能なページ・メンバーの表示を参照してください。

ユーザー選択のロックまたは制限

POVディメンションのメンバーを定義する場合は、レポート参照者が選択できる対象を制御します。「提案のみ表示」を使用して、レポート参照者が他のメンバーを選択できないように選択肢をロックするか、定義したメンバー以外のメンバーを参照者が選択できるようにします。

また、各ディメンションに単一のメンバーを選択した場合は、レポート参照者にPOVが表示されないようにできます。

POVへの複数のグリッドからのディメンションの組込み

レポートに同じデータ・ソースを使用する複数のグリッドがある場合は、レポートをプレビューすると、POVディメンションはPOVバーに組み込まれます。たとえば、Scenarioディメンションが1つ目のグリッドの列と2つ目のグリッドのPOVにある場合、Scenarioディメンションは引き続きグローバルPOVに表示されます。一方、その選択肢は2つ目のグリッドにのみ影響します。

注:

共有ディメンションをグローバルPOVに組み込んだ場合は、「提案のみ表示」を有効にする必要があります。

レポートに異なるデータ・ソースを使用する複数のグリッドがある場合は、レポートをプレビューすると、POVディメンションはPOVバーに組み込まれます。データ・ソースが同じディメンション名を共有する場合は、1つのディメンションのみが表示され、2つのデータ・ソースに共通するメンバーのみがリストされます。

注:

POVの各データ・ソースで共通ディメンションのメンバーをリストする場合は、1つまたは両方のディメンションをローカルPOVに移動します。