EPMセンター・オブ・エクセレンスのビジネス上の利点と価値提案

このガイドでは、Cloud EPMを導入するための概略的な標準化されたアプローチについて説明します。

組織はそれぞれが異なり、各利害関係者には独自の目標と働き方があります。最適なアプローチは、クラウドの成熟度と、組織が集中化されているか分散化されているかによって異なります。たとえば、EPM (Hyperionなど)のオンプレミス・ソリューションから最初のOracle Cloud EPM実装に移行する企業もあります。また、組織内の一部ですでにCloud EPMを使用している企業もあります。

EPM CoEを持つことのビジネス上の利点と価値提案をCoEの様々な利害関係者ごとに分類したものを次に示します。

表1-1 CoEのビジネス上の利点

利害関係者 利点と価値提案
エグゼクティブ
  • EPM CoEは、変革を促進し、変更管理をサポートし、最大の投資利益率を確保するためのツールです
  • インフラストラクチャなどのコスト削減
  • 説明責任と正確性の向上(どの数値が正しいかという議論が不要になります)
  • 市場とビジネスの動向を見極められる
  • ボタンを押すのみで企業レポートが作成されます
  • 先行指標と遅行指標を特定し、ある領域の変化が別の領域にどのように影響するかを確認できます
  • より複雑なシナリオを実行できます
  • 戦略的および非戦略的ビジネス・メトリックを分析できます
  • 営業、サプライ・チェーン、人事などの業務部門と財務の間のコラボレーションを改善し、プランとプランニング仮定の整合性を確保
財務プランニングおよび分析グループ - KPIはビジネス・ユニットとLOB間で相互に関連しています
  • データ収集などの価値の低い作業に費やす時間が削減され、ビジネス・ユニットや事業部門との連携に割く時間が増加します
  • 財務の役割を記録係から影響力のあるビジネス・パートナに変革します
  • 組織にとって重要なKPIと、自分が責任を負うKPIを全員が理解します
  • プランと予測の効率および正確性の向上
  • 手動プロセスを自動化することで従業員に付加価値を生み出す余裕が生まれます
  • プロセスの制御の実現と効率化。例: 様々なグループの報告およびプロセス改善方法の調査
コントローラ
  • 特にタスク・マネージャを使用してエンドツーエンドの統合と決算アクティビティを一元化し、ナビゲーション・フローに情報を埋め込んで新規ユーザーのオンボーディングを支援できる場合、ガバナンスと制御が強化されます
  • 継続的なイノベーション
  • 異常の特定の迅速化に役立つビジュアライゼーションの改善など、プロセス効率を改善するためのベスト・プラクティス機能
  • サイクルごとの決算に要する日数の短縮
  • 取締役会レベルのレポートを明確化および標準化するための説明の活用に役立つなどの、効率性と標準化
  • スキルの集中化
  • 連結、勘定科目照合、プロセス・モニタリング、ワークフローのタスクなど、手動作業を削減し、エラーを減らすための決算プロセスに関連するタスクの自動化
  • 時間の節約
  • 内部利害関係者により良いサービスを提供可能
  • 決算プロセスを合理化し、合併と買収(M&A)などの主要なイニシアチブをサポートする俊敏性を高めます。
業務
  • 売上と収益の予測精度の向上
  • 新しいオファリングを迅速に実装し、既存のモデルを進化させ、優先順位決定可能
  • 標準化
  • 財務とのコラボレーションの強化
営業役員
  • 予測精度の向上
  • 既存のモデルの進化と優先順位の決定
  • 標準化
ITおよび共有サービス・センター
  • 俊敏性
  • コストの管理
  • サイロの削減
  • プロジェクトで古いモデルを常に強化できます。開発組織との連絡を絶やさず、機能強化を把握することが重要です
  • 既存の共有サービス・センターを活用して、生産性と経費管理に引き続き重点を置き、EPM CoEをサポート
プロジェクト所有者
  • プロセスの効率化(たとえば、プロセスのレビューの推進や自動化の機会の特定による)
  • ビジネス・プロセス全体にわたる標準化と一貫性
  • コスト削減(たとえば、インフラストラクチャについては複数のプロジェクトがテスト環境やトレーニング環境を交互に使用できることによるもの)
  • 関連付けられたEPM戦略への整合性の確保

Oracle Consultingサービスや認定EPMパートナなどの実装者と協力している場合、EPM CoEを作りEPMへの投資を最大限に活用するための取組みの支援を受けることもできます。(認定資格についてさらに学ぶ。)

たとえば、Oracle Consultingには役立つリソースが用意されています。

価値提案と追加のリソース

Oracle Cloud EPMを実装するその他の利点については、結果を紹介するOracle@OracleおよびOracle Playbookによる次のストーリを参照してください:


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