クローニング時のEssbaseバージョンの処理

ソース環境とターゲット環境のOracle Essbaseバージョンが一致していない場合は、クローニング・プロセスによって、ターゲット環境のEssbaseバージョンが、ソース環境のバージョンと一致するようにアップグレードされます。ただし、ターゲット環境のEssbaseバージョンがソースのバージョンと一致するようにダウングレードされることはありません。たとえば、ソースがハイブリッド対応のEssbaseを備えたEPM Enterprise Cloud Service環境で、ターゲットが非ハイブリッドのEssbaseを備えたレガシーOracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management環境の場合、クローン・プロセスはターゲット環境がハイブリッド対応のEssbaseを使用するようにアップグレードします。

レガシー環境をクローニングする場合は、次のシナリオで説明するように、クローニング・プロセスによりEssbaseバージョンが処理されます:

  • シナリオ1 - ハイブリッド・キューブをサポートしないEssbaseバージョンを使用するソース・レガシー環境を、ハイブリッド・キューブをサポートするEssbaseバージョンを使用するターゲット・レガシー環境にクローニングします。このシナリオでは、ターゲット環境のEssbaseは、ソース環境のバージョンと一致するようにダウングレードされます。
  • シナリオ2: ハイブリッド・キューブをサポートするEssbaseバージョンを使用するソース・レガシー環境を、ハイブリッド・キューブをサポートしないEssbaseバージョンを使用するターゲット・レガシー環境にクローニングします。このシナリオでは、ターゲット環境のEssbaseは、ソース環境のバージョンと一致するようにアップグレードされます。
  • シナリオ3: ハイブリッド・キューブをサポートしないEssbaseバージョンを使用するソース・レガシー環境を、ハイブリッド・キューブをサポートするEssbaseバージョンをデフォルトで使用するターゲットEPM Standard Cloud Service環境またはEPM Enterprise Cloud Service環境にクローニングします。このシナリオでは、ターゲット環境のEssbaseは、ソース環境のバージョンと一致するようにダウングレードされません。

管理者用スタート・ガイドEPM Standard Cloud ServiceおよびEPM Enterprise Cloud Serviceのスナップショットの移行パスを参照してください。