メンバー・マッピングの作成

メンバー・マッピングは、ソース値に基づいて、ターゲット・ディメンショナリティへのソース・ディメンショナリティの変換方法を指定する際に使用します。データ・ロード時にメンバー・マッピングが参照されることにより、データ管理は、ターゲット・アプリケーションにロードされるデータをディメンション化する方法を決定できます。単一ディメンション内のソース・メンバーとターゲット・ディメンション・メンバー間の関係が定義されます。メンバー・マッピングは、ターゲット・ディメンションごとに作成する必要があります。

5つのタイプのメンバー・マッピングがあります。

  • 明示 - ソース値との完全一致がターゲット値に置き換えられます。

  • 範囲 - ソース値の範囲が1つのターゲット値に置き換えられます。

  • 含む - 非シーケンシャルなソース値のリストを1つのターゲット値にマッピングできます。

  • マルチ・ディメンション — 複数のソース列値に基づいてメンバー・マッピングを定義できます。

  • 類似 - ソース値内の文字列との一致がターゲット値に置き換えられます。

次の表は、メンバー・マッピングの例です。現金-101、現金-102および現金-103は、1つのEPMメンバー(現金)にマップされています。

表4-11 セグメント・メンバーをEPMメンバーにマップする方法

セグメント/チャートフィールド・メンバー EPMメンバー
現金-101 現金
現金-102 現金
現金-103 現金
費用-1 費用
費用-2 費用

ソース値には、特殊文字を使用できます。「類似」マッピングのソース値式での特殊文字の使用およびターゲット値式での特殊文字の使用を参照してください。

注:

マルチディメンショナル・マッピングのターゲット値は、明示的なメンバー名である必要があります。ワイルドカードまたは特殊文字はサポートされません

メンバー・マッピングを定義するには:

  1. 「ワークフロー」タブの「データ・ロード」で、「データ・ロード・マッピング」を選択します。
  2. 「データ・ロード・マッピング」で、「ロケーション」を選択します。
  3. 「ディメンション」を選択します。
  4. 「明示」タブ、「範囲」タブ、「マルチ・ディメンション」タブまたは「類似」タブのいずれかを選択して、マッピングのタイプを選択します。

    「タイプ」オプション:

    • 明示 - ソース値との完全一致がターゲット値に置き換えられます。たとえば、ソース値「ABC」がターゲット値「123」に置き換えられます。「明示」方式を使用したマッピングの作成を参照してください。

    • 範囲 - ソース値の範囲が1つのターゲット値に置き換えられます。たとえば、「001」から「010」までの範囲が1つの値「999」に置き換えられます。「範囲」方式を使用したマッピングの作成を参照してください。

    • 含む - 「含む」マッピングでは、非シーケンシャルなソース値のリストを1つのターゲット値にマッピングできます。この場合、複数の値が1つのルール内で1つの値にマッピングされ、明示マップでは必要な複数のルールを作成する必要がなくなります。たとえば、ソース勘定科目1503、1510および1515をターゲット勘定科目15000010にマッピングできます。

    • マルチ・ディメンション - 指定された複数のソース値の組合せに対してターゲット値が割り当てられます。

      たとえば、ソース値の組合せがエンティティ-001、002 部署-ABC、XYZ 勘定科目-1222、1333の場合、勘定科目ディメンションに割り当てられるターゲット値は1200です。

    • 類似 - ソース値内の文字列との一致がターゲット値に置き換えられます。たとえば、ソース値「Department」がターゲット値「Cost CenterA」に置き換えられます。「類似」方式を使用したマッピングの作成を参照してください。

    変換用のソース値を処理する場合、特定のソース値に複数のマッピングが適用される場合があります。優先度の順位は、「明示」、「範囲」、「含む」「マルチ・ディメンション」、「類似」の順です。「範囲」タイプと「類似」タイプ間ではマッピングが重複する場合があります。

    マッピング・タイプ内の優先度は、ルール名により決定されます。ルールは、マッピング・タイプ内のルール名のアルファベット順に処理されます。「数字」も順序付けに使用できます。たとえば、十単位または百単位で採番する場合は、既存のルールの間に新しいルールを挿入できます。たとえば、ルールに10、20、30の番号が付いている場合は、25から開始するルールを追加します。そうすると、他のルールの名前を変更する必要がありません。

    注:

    バッチ・スクリプトを使用する場合、特殊文字を含む名前、およびスペースを使用しないでください。コマンドラインから実行する場合、一部の文字は問題を発生させる可能性があります。