ソース値およびターゲット値の式には、1つ以上の特殊文字を指定できます。特殊文字は、「類似」マッピングでのみサポートされています。
アスタリスク(*)
アスタリスク(*)は、ソース値を表します。アスタリスク(*)には、1文字以上の接頭辞または接尾辞を追加でき、その接頭辞または接尾辞でソース値がフィルタ処理されます。ワイルド・カードは、ソース内に存在するものは何でも取得し、それをターゲット列に、通常は接頭辞を追加して入れます。
疑問符(?)
疑問符(?)は、ソース値から1文字を削除します。1つ以上の疑問符(?)を式で使用できます。また、疑問符と他の式を組み合せて使用することもできますたとえば、A??は、Aで始まり、その後に2文字が続くメンバーを検索し、そのメンバーを選択するか、2文字を取り除きます。
<1>、<2>、<3>、<4>、<5>
連結された値を含む行を処理し、対応する値を抽出します。ソース・メンバーでは、区切り文字としてアンダースコア(_)記号を使用する必要があります。
注:
<1>、<2>、<3>、<4>、<5>は疑問符(?)とは併用できますが、アスタリスク(*)とは併用できません。
<空白>
空白文字(スペース)を含む行のみを処理します。
ソース・メンバーが' 'である式のみが<BLANK>として読み込まれます。この場合、一重引用符が単一のスペース文字を囲みます。ソースにNULLがあり、,,
のように、または" "
で囲まれるスペースとして表示される場合は、NULLは<BLANK>として解釈されません。'<space char>式のみ解釈されます。
注:
<BLANK>表記はソースとターゲットの両方の式で使用できます。ターゲット式で使用する場合は、ターゲットに空白が書き込まれます。
表4-12 特殊文字を使用した式の例
使用する特殊文字 | マッピング・タイプ | ソース値 | ターゲット値 | 結果 | ノート |
---|---|---|---|---|---|
* |
データのロード | * | 1000 |
|
この例では、データ管理ですべての行が処理され、ソース値がデフォルト値1000で上書きされます。この式では、 |
* |
データのロード | * | * |
|
この例では、データ管理ですべての行が処理され、ソース値は同じ値に置き換わります。 |
* |
ストリップ | * | A* |
|
すべてのソース・メンバーを処理し、前に「A」を追加します。 |
* |
ストリップ | *_DUP | * |
|
「_DUP」で終わるソース値のみを処理して、それを除去します。 |
? |
ストリップ | ?* | * |
|
この結果、1文字以上のソース値のみが処理されます。 最初の文字を取り除きます。 |
? |
ストリップ | *???? | * |
|
この結果、4文字以上のソース値のみが処理されます。 末尾の4文字を取り除きます。 |
<1>, <2>, <3>, <4>, <5> |
データのロード | <1> | * |
|
|
<1>, <2>, <3>, <4>, <5> |
データのロード | <2> | * |
|
|
<1>, <2>, <3>, <4>, <5> |
データのロード | <3> | * |
|
|
<1>, <2>, <3>, <4>, <5> |
ストリップ | ?<1> | * |
|
|
<BLANK> |
データのロード | <BLANK> | [None] |
|
一重引用符は説明用です。 |