Financial Consolidation and Closeのアプリケーション・オプションの定義

Financial Consolidation and Closeアプリケーションのアプリケーション詳細とディメンション詳細を定義します。

Financial Consolidation and Closeのアプリケーション・オプションを定義するには:

  1. 「設定」タブの「登録」で、「ターゲット・アプリケーション」を選択します。
  2. 「ターゲット・アプリケーション」サマリー・グリッドで、Financial Consolidation and Closeターゲット・アプリケーションを選択します。
  3. 「アプリケーション詳細」でアプリケーションの詳細を定義した後、「アプリケーション・オプション」タブを選択します。
  4. 必要に応じてアプリケーション・オプションを完了します。
  5. 「保存」をクリックします。

表2-10 Financial Consolidation and Closeアプリケーション・オプションと説明

オプション 説明
ロード・タイプ

数値データのみをロードする場合は、デフォルトで「データ」に設定されます。

仕訳ステータス

仕訳ステータスは、仕訳の現在の状態を示します。仕訳ステータスは、仕訳を作成、送信、承認、却下、転記すると変わります。

使用可能なオプション:

  • 作業中 - 仕訳が作成されています。保存はされていますが、完了していない場合があります。たとえば、状況によっては他のライン・アイテムを追加する必要があります。

  • 転記済 - 仕訳の調整がデータベースに転記されました。

仕訳の種類

ロードする仕訳のタイプを選択します。

使用可能なオプション:

  • 自動逆仕訳 - 次の期間に逆仕訳する必要のある調整が含まれている自動逆仕訳をロードします。つまり、借方と貸方を逆仕訳して、次の期間に仕訳を転記します。

  • 通常 - 置換モードで仕訳をロードし、これにより、新しい仕訳データがロードされる前に、仕訳ラベルのデータすべてがクリアされます。

次として仕訳転記

仕訳を転記する方法を選択します:

使用可能なオプション:

  • 仕訳累計 - 仕訳累計仕訳は、介在する年度末間の繰越しを含めて、仕訳の最初のインスタンスから期間から期間へ繰り越します。仕訳累計仕訳と年次累計仕訳の唯一の違いは、各年の最初の期間に、前年の最後の期間の仕訳累計仕訳のデータが逆仕訳されることです。年次累計仕訳の場合、年の最初の期間での逆仕訳はありません。

  • 期別 - ビュー・メンバーFCCS_Periodicを選択し、仕訳が転記されると、行詳細に入力されたデータが要約され、行詳細POVに基づいて連結キューブに転記されます。転記された仕訳のデータは、他の転記された仕訳から書き込まれたデータを上書きしません。

  • 年次累計 - ビュー・メンバーFCCS_YTD_Inputを選択すると、行詳細の借方/貸方フィールドに年次累計額を入力できます。年次累計仕訳には、すべての詳細行の年次累計仕訳が含まれる必要があります。

    年次累計仕訳が転記されると、仕訳間のPOVに対する適切な期間の影響が計算され、転記された期別仕訳からの累計に累計されます。年度の最初の期間、年次累計ビュー・データは期別データと同じです。

    年度の最初の期間、年次累計ビュー・データは期別データと同じです。

    後続の期間では、一意のPOVごとに期別ビュー・メンバーに転記された期別計算済データは、すべての年次累計仕訳から累計された現在の期間の年次累計仕訳から、すべての年次累計仕訳から累計された前期間の年次累計仕訳を差し引いたデータと等しくなります。

ドリル領域の作成

「はい」を選択すると、ドリル領域が作成されます。

ドリル可能領域定義は、一般会計ソース・システムからロードされたデータを定義し、データ管理にドリル可能なデータを指定するために使用されます。

データ・グリッドおよびデータ・フォームでは、領域をロードした後、ドリル可能なセルは、セルの左上隅の薄青のアイコンによって示されます。セルのコンテキスト・メニューに定義済の表示名が表示され、続いて指定されたURLが開かれます。

領域定義ロード・ファイルは、次の情報で構成されています:

  • シナリオ、年、期間、エンティティ、勘定科目

  • 表示名(セル・コンテキスト・メニュー)とURL(ドリル先)

ゼロのロードを使用可能にする 「はい」を選択すると、複数期間ロード中に0値がロードされます。
管理ユーザーに対してデータ・セキュリティを使用可能にする

管理ユーザーがデータをロードする際に、データ検証を有効にします。この場合、データのロード中にデータ入力フォーム内のすべてのデータ検証が実施されます。強化された検証のために、データ・ロードのパフォーマンスは低下します。

「管理ユーザーに対してデータ・セキュリティを使用可能にする」が「いいえ」(デフォルト値)に設定されていると、管理者によるデータ・ロードはアウトライン・ロード・ユーティリティ(OLU)を使用して実行されます。この場合、パフォーマンスは向上しますが、なんらかの理由で無視された行の詳細なエラー・レポートは取得できません。

注:

要員増分ルール(OWP_INCREMENTAL PROCESS DATA WITH SYNCHRONIZE DEFAULTSなど)を実行するときには、ターゲット・オプション「管理ユーザーに対してデータ・セキュリティを使用可能にする」「いいえ」に設定されていることを確認してください。このオプションは、管理者のみが設定できます。

このオプションが「はい」に設定されると、管理者および非管理者のデータ・ロードに対して同じ方法でデータが検証されます。検証には、セキュリティ・チェック、交差検証、読取り専用セル、動的計算セルなどが含まれます。

また、拒否または無視された行の詳細なエラー・リストを使用でき、追加のPlanning権限は必要ありません。ただし、管理者の場合であってもパフォーマンスが低下することがあります。

サマリーからのドリルを有効にします

「はい」を選択すると、Planningデータ・フォームまたはレポートでサマリー・メンバーからドリルダウンし、数字を構成する詳細ソース・データを表示できます。

このオプションを有効にし、「ドリル領域の作成」オプションを「はい」に設定した状態でデータをロードすると、「ドリル」アイコンがサマリー・レベルで有効になります。1つのディメンションに対して、ドリルできる下位メンバーの数は1000に制限されています。

注:

シナリオ・ディメンション、年ディメンションおよび期間ディメンションでは、サマリー・レベルのドリルダウンは使用できません。これらのディメンションでは、リーフ・メンバーに対してドリル・スルーを実行する必要があります。

サマリー・ドリルは、ローカル・サービス・インスタンスでのみ使用可能です。異なるサービス・インスタンス間またはハイブリッド・デプロイメントでは使用できません。

増減

階層およびシステム計算を介して使用される、自動化されたキャッシュ・フロー・レポート・ディメンションを示す増減ディメンションを指定します。

デフォルトでは、システムは増減ディメンションのメンバーを使用して様々なタイプのキャッシュ・フロー・データおよびFXからCTAの計算を保持します。

増減がない場合は、FCCS_No Movementとして指定します。そうでない場合は、必要な増減メンバーを選択します。

増減ディメンション・メンバーの例:

  • FCCS_No Movement

  • FCCS_Movements

  • FCCS_OpeningBalance

  • FCCS_ClosingBalance

複数GAAP

ローカルGAAPとIFRSの両方、または他のGAAPでの財務諸表のレポートに使用する複数GAAPディメンションを指定します。

このディメンションは、ローカルGAAPデータ入力と他のGAAP調整を追跡します。

データ・ソース

データ・ソース・ディメンションを指定します。

デフォルト値は、"FCCS_Managed Source"です。

データ・ファイルのパージ

Essbaseへのファイルベースのデータ・ロードが正常に終了したときに、データ・ファイルをアプリケーションのoutboxディレクトリから削除するかどうかを指定します。「はい」を選択するとファイルが削除され、「いいえ」を選択するとファイルが保存されます。

メンバー名にはカンマを使用できます

メンバー名にカンマが含まれており、次のいずれかのサービスにデータをロードしている場合は、このオプションを「はい」に設定してデータをロードします。

  • Planningモジュール
  • Planning
  • Financial Consolidation and Close
  • Tax Reporting
ワークフロー

データ・ワークフロー・メソッドを選択します。

使用可能なオプション:

  • 完全 — データはTDATASEG_T表で処理されてから、TDATASEG表にコピーされます。

    4つのワークベンチ・プロセス(インポート、検証、エクスポートおよび確認)がすべてサポートされており、データはワークベンチに表示できます。

    ドリルダウンがサポートされています。

    「完全」ワークフロー・モードがデフォルト・モードです。

  • 完全、アーカイブなし — データはTDATASEG_T表で処理されてから、TDATASEG表にコピーされます。

    4つのワークベンチ・プロセスがすべてサポートされています(インポート、検証、エクスポートおよび確認)。データはワークベンチに表示できますが、表示できるのはインポート・ステップが完了した後のみです。データはワークフロー・プロセスの終了時にTDATASEGから削除されます。

    ドリルダウンはサポートされていません。

  • 単純 — データはTDATASEG_Tで処理された後、TDATASEG_T表から直接エクスポートされます。

    すべてのデータ・ロードに、インポートとエクスポート両方のステップが含まれます。

    データは検証されず、マップされていないデータはロード失敗の原因となります。

    マップはTDATAMAPSEGにアーカイブされません。

    データはワークベンチに表示できません。

    ドリルダウンはサポートされていません。

Smart Viewからのビューのドリル

Oracle Smart View for Officeのドリルスルー・レポートでカスタマイズされた属性ディメンション・メンバー名を表示するときに、ワークベンチから列のカスタム・ビューを指定します。

注:

Smart Viewにドリルするときに、データ統合ではドリルのランディング・ページで最後に使用されたビューが使用されます。最後に使用されたビューが見つからない場合は、データ統合では、この設定のデフォルトのビュー選択が使用されます

カスタム・ビューは、データ統合のワークベンチ・オプションで作成および定義します。カスタム・ビューが定義され、Smart Viewからのビューのドリル・フィールドで指定されている場合、Smart Viewでドリルスルー・セルをクリックして「新規シートとして開く」を選択すると、ワークベンチで定義されているビューに基づいてドリルスルー・レポートが開きます。

アプリケーション・オプション・ページでビューが定義されていない場合は、デフォルト・ビューが使用されます。つまり、属性ディメンションではカスタマイズされたメンバー名がSmart Viewに表示されません。

詳細は、ワークベンチのカスタム・ビューの定義を参照してください

デフォルトのインポート・モード

データ管理でデータ・ロード・ルールを実行するときまたはデータ統合で統合を実行するときのデフォルトのインポート・モードを設定します。

使用可能なオプション:

  • 追加

  • 置換

デフォルトのエクスポート・モード

データ管理でデータ・ロード・ルールを実行するときまたはデータ統合で統合を実行するときのデフォルトのエクスポート・モードを設定します。

使用可能なオプション:

  • 累計(データの追加)

  • 置換

  • データのマージ(データの保管)

  • 減算