特定のフォーマットをグリッド内のセルに適用するには、条件付きフォーマットを使用します。たとえば、"current cell value = 0"を定義してから、この条件に一致した場合にセル・フォントの色を青に変更するフォーマットを定義します。セルに戻された値が0の場合、フォントの色が青に変わります。
条件付きフォーマットは、他のすべてのフォーマットより優先され、グリッド、行または列、セルのレベルで事前に設定されていたフォーマットを置換します。たとえば、セルの色を変更する条件付きフォーマットを使用する場合に、小数点以下の桁数の標準フォーマットを維持するには、セルの色の変更と小数点以下の桁数の両方を条件付きフォーマットを使用して指定する必要があります。
条件付きフォーマットを適用するとレポートを改善できます。たとえば、1000より大きいすべての値に下線を適用できます。また、より複雑な条件付きフォーマットを設定することもできます。たとえば、勘定科目の種別が費用の場合に、現在の値が1000より大きなセルに太字を適用できます。また、製品セルの値が1000より小さい場合に、セルの背景色を緑色に設定することもできます。
レポートのサイズによっては、条件付きフォーマットの使用がパフォーマンスに多大な影響を及ぼすことがあります。パフォーマンスは、使用される基準や使用頻度にも影響されます。これらの要因すべてがパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。データ値、メンバー名、メンバーの別名や説明などの基準はメタデータまたはデータ問合せの一部であるため、高速で実行できます。データ値の比較は、最も高速で実行できます。世代、レベル、計勘定科目の種別、属性値などは、基準として使用することをできるかぎり回避することをお薦めします。これらの基準は、標準のメタデータまたはデータ問合せの一部ではないためパフォーマンスの低下の原因となります。