関連コンテンツについて

設計者は関連コンテンツを使用して、Financial ReportingドキュメントへのリンクおよびカスタムURLリンクを設定できます。エクスプローラ・リポジトリでレポートをHTMLで表示している場合、ユーザーは関連コンテンツ・リンクへドリルして、リンクされたレポートまたはURLを実行できます。関連コンテンツは、動的およびスナップショットのレポートやブックでサポートされています。

関連コンテンツを適用する際には、次の点に注意してください。

  • エクスプローラ・リポジトリでレポートを実行すると、HTMLビューアで関連コンテンツ・セルが下線付きで表示されます。リンクをクリックすると、起動する目的のターゲット・オブジェクトを選択できる「関連コンテンツ」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  • 関連コンテンツは、グリッド・オブジェクト(データ・セル、テキスト・セル、式のセル、見出しセル)、テキスト・オブジェクト、イメージ・オブジェクトまたはチャート・オブジェクト内の任意のセルに指定できます。関連コンテンツがテキスト・セル以外のセルである場合、関連コンテンツ・リンクに含まれる視点(POV)は、そのセルの明白なメンバーに制限されます。グリッド内の関連コンテンツの結果の例については、グリッド・セルに指定されている場合の関連コンテンツの結果の例を参照してください。

  • 「条件付きフォーマット」ダイアログ・ボックスで、任意のグリッド・オブジェクト・セルの関連コンテンツを条件付きで指定できます。「セルのフォーマット」ダイアログ・ボックスの「置換」タブで、関連コンテンツ・リンクを指定できます。たとえば、次のような条件を入力できます: if Market member name is "East", link to ReportABC; if Market member name is "West", link to ReportXYZ。条件付きフォーマットの適用を参照してください。

  • イメージ、チャートおよびテキスト・オブジェクトに関連コンテンツを指定できます。リンクはオブジェクト全体に適用されます。関連コンテンツのあるチャートおよびイメージ・オブジェクトをクリックして、関連コンテンツ・リンクをポイントできます。関連コンテンツのあるテキスト・オブジェクトの場合は、テキスト・コンテンツ全体がハイパーリンクとしてマークされます。クリックすると、関連コンテンツ・リンクに移動します。

  • セル・ドキュメントが原因でデータ・セルに関連コンテンツ・リンクがあり、そのセルが<<GetCell()>>または<<CellText()>>関数を介して参照されている場合、<<GetCell()>>または<<CellText()>>の値にも関連コンテンツ・リンクが含まれます。セル・ドキュメントにおける関連コンテンツ・リンクの動作は、Financial Reportingレポートに設定されている関連コンテンツ・リンクと同じです。<<CellText()>>の詳細は、CellTextを参照してください。

  • テキスト・オブジェクトおよびグリッド・オブジェクトのテキスト・セル内のURL文字列は、[Link]という、そのURLへのハイパーリンクで置き換えられます。URLが変換されるためには、URLがhttp、httpsまたはftpで開始されている必要があります。たとえば、"This is a link to Google http://www.google.com"と入力した場合、結果は"This is a link to Google [Link]"になります。

    テキスト・オブジェクトおよびグリッド・オブジェクトのテキスト・セルは、<<CellText()>>および<<Annotation()>>関数の評価後に評価されます。そのため、セル・テキストまたは注釈関数にURLが含まれる場合、そのURLは必要に応じてハイパーリンクに処理されます。

  • グリッドの関連コンテンツを選択したら、その関連コンテンツ・リンクのディメンションの説明も指定できます。テキスト情報は、ブックの目次およびナビゲーション・パス(ブレッドクラム)に表示されます。説明は、「関連コンテンツの追加」ダイアログ・ボックスの<<Value()>>関数を使用して定義します。関連コンテンツのプロパティの変更を参照してください。

  • レポートで関連コンテンツを使用すると、レポートの視点(POV)が選択したセルの視点に設定されます。たとえば、Canada列のGross Margin行を選択した場合、リンク・レポートが表示される前に、勘定項目のPOVがGross Marginに設定され、エンティティのPOVがCanadaに設定されます。関連コンテンツでブックにリンクする場合は、POVのコンテキストは渡されません。

  • 行または列内のデータ・セルの関連コンテンツを定義できます。セルのグループに対して同じレポートを指定するには、グリッドで目的のセルを選択し、関連コンテンツを定義します。選択した関連コンテンツのタイプに基づいて、ラベル、URL、デフォルトの表示オプションなどのプロパティを変更できます。

  • 関連コンテンツを選択すると、オブジェクト・レベルのセキュリティが適用されません。これにより、各リポジトリのコンテンツ全体で任意のレポートを選択できるようになります。ただし、レポートの表示をリクエストすると、オブジェクト・レベルのセキュリティが適用されます。