MemberOverrideを使用したCellText

MemberOverrideは、1つ以上のディメンションで構成されます。フォーマットは、次のとおりです。

DimensionName = MemberName, DimensionName = MemberName

ここで:

DimensionNameは、オーバーライドするディメンションの名前です。

MemberNameは、ディメンションのオーバーライドするメンバーの名前です。

次に、メンバーのオーバーライドを指定する場合のガイドラインを説明します。

  • 複数のメンバーのオーバーライドを指定する場合は、次の例のように、各メンバーとディメンションを二重引用符(" ")で囲み、ディメンションとメンバーの対をカンマ(,)またはセミコロン(;)で区切ります。

    "Entity"="Acme","Period"="Q1"

  • 1つのメンバーのオーバーライドを指定する場合、区切り文字は必要ありません。

  • ディメンション名とメンバー名に; , = ( ) < >などの文字が使用されている場合は、名前全体を二重引用符(" ")で囲みます。

  • 1つのメンバーのオーバーライドで、パラメータを二重引用符(" ")で囲むこともできます。たとえば、メンバーをオーバーライドする次の文で使用するとCellTextが適切に評価されます。

    "Scenario=Budget"

表-13 MemberOverrideを使用したCellTextの例

説明
<<CellText(cur, cur, A, cur)>>

ディメンションのオーバーライドのない元の構文

<<CellText(cur, cur, A, cur, Scenario=Budget)>>

1つのディメンションをオーバーライドする新しい構文

<<CellText("Grid Name", 1, A, current, Value = "Entity Currency")>>

メンバー名を二重引用符で囲んで、1つのディメンションのオーバーライド

<<CellText("Grid Name", 1, A, cur, Value = Entity Currency)>>

スペースを含むメンバー名に二重引用符を使用しない

<<CellText("Grid Name", 1, A, cur, "Value=$USD" = Entity Currency)>>

等号を含むディメンション名を二重引用符で囲む

<<CellText(Grid1, 1, cur, cur, Value = Entity Currency, Scenario=Actual)>>

カンマ区切りによる、2つのディメンションのオーバーライド

<<CellText(Grid1, 1, cur, cur, Value = Entity Currency; Scenario=Actual)>>

セミコロン区切りによる、2つのディメンションのオーバーライド

<<CellText("Current", 34, BB, cur, "Value"= Entity Currency, Scenario=Actual; Period = Qtr3)>>

カンマおよびセミコロン区切りによる、3つのディメンションのオーバーライド

<<CellText(cur, 1(3), A(B), cur, 300 = ABC , "Americas, Value=(in $USD);" = "Entity Currency (USD)" , Scenario=Actual)>>

4つのディメンションのオーバーライド