式を含むレポートの例

図-5は、年のデータを合計する式の使用例を示しています。

図-5 年のデータを合計する式


年のデータを合計する式です。

この式の結果のレポートには、次が含まれます。

  • "Product"ディメンションの月次合計

  • すべての月の合計。Sum関数で計算します

  • 1か月当たりの平均。Avg関数で計算します

Financial Reporting Web Studioを使用してこの例を作成するには:

  1. 行に"Product "があり列に"Year"があるグリッドを作成します。

  2. "Year"をダブルクリックすると、メンバー選択ウィンドウが表示されます。

  3. 選択したペインに12か月すべての月を配置し、"Year"を除去します。

  4. "年間の合計"および"月間の平均"を求める2つの式の列を挿入します。

この例では:

  • "Year"メンバーの月の外側にある最初の式の列には、各月の数値を合計するSum関数が含まれます。すべての月が1つのセルで定義されているので、参照はそのセルの位置になります。

    式を次に示します。

    Sum(Cell[A1])

  • 2番目の式の列は、"Year"メンバーの月の平均を計算します。1年には12か月あるので、Avg関数は月間のすべての合計を足した合計を12で割ります。

    式を次に示します。

    Average(Cell [A,1])

一般に、グリッドでデータを計算する式を指定するには、行や列の式を指定する方法とセルの式を指定する方法の2つがあります。

  • 行/列 - 行または列の各セルに対し、行全体または列全体に1つの式を適用します。

    式を定義するには、式の行または列ヘッダーを選択して行全体または列全体をハイライトし、式バーに式を入力します。行/列の式を適用すると、パフォーマンスが向上します。

  • セル: 式の行または式の列のセルのみに1つの式を適用します。

    式を定義するには、セルを選択し、「セルのプロパティ」の「カスタム式を使用」を選択し、式バーに式を入力します。

    セルが式の行および式の列と交差する場合、セルの式として行の式または列の式を使用できます。詳細は、セル・レベルでの計算を参照してください。

行または列の各セルで式が繰り返される場合は、"行/列"の式を使用します。各セルで異なる式が実行される場合は、"セル"の式を使用します。