リンク付きオブジェクトとローカル・オブジェクトの使用方法

レポート・オブジェクトをリポジトリに保存した場合は、他のレポートのリソースとしてそのオブジェクトを使用できます。レポート・オブジェクトは、リンク付きオブジェクトまたはローカル(リンクなし)オブジェクトとして他のレポートに挿入し、"そのまま"、または"カスタマイズして"使用できます。

リンク付きオブジェクトは、現在のレポートおよびリポジトリに保存できます。レポート内のオブジェクトをリポジトリ内のソース・オブジェクトにリンクすると、ソース・オブジェクトに加えた変更をレポート内に存在するオブジェクトに反映できます。ソース・オブジェクトを更新すると、レポートのソース・オブジェクトおよび他のレポートでそのオブジェクトにリンクされているすべてのオブジェクトに変更が適用されます。

レポート・オブジェクトをリンクするかどうかは、次の操作を行うときに定義します。

  • レポート・オブジェクトをリポジトリに保存

  • オブジェクトをリポジトリからレポートに挿入

    注:

    保存されたオブジェクトをリンク付きオブジェクトとしてリポジトリから挿入した場合、レポートにコピーした後にリンクをクリアできますが、このアクションを元に戻すことはできません。

リポジトリ・オブジェクトをソース・オブジェクトにリンクしないでレポートに保存すると、ローカル・オブジェクト(現在のレポートのオブジェクト)はリポジトリに保存済のオブジェクトとリンクされません。ローカル・オブジェクトに加えられた変更はリポジトリに保存されているオブジェクトに影響せず、リポジトリのオブジェクトに加えられた変更もレポートのローカル・オブジェクトに影響しません。

リポジトリ・オブジェクトをローカル・オブジェクトとして保存すると、レポートに挿入したレポート・オブジェクトのコピーを個々の要件に合せてカスタマイズできます。

図-1に、レポートにあるリンク付きオブジェクトとローカル・オブジェクトの動作を示します。

図-1 リンク付きレポート・オブジェクトとローカル・レポート・オブジェクト


リンク付きレポート・オブジェクトとローカル・レポート・オブジェクト

Report Aでは、Report Object 1はローカル・オブジェクトとしてリポジトリからコピーされています。ローカル・レポート・オブジェクトに加えられた変更はソース・オブジェクトに反映されません。Report Object 3はリポジトリ内のソース・オブジェクトにリンクされています。Report Object 3に加えられた変更は、保存時にソース・オブジェクトおよびReport BのReport Object 3など、そのソース・オブジェクトにリンクされている他のレポートに反映されます。