Smart ViewのEPMブック拡張機能を使用すると、EPM Cloudブックをリフレッシュ可能な形式でExcelにインポートできます。
データ・ソース・タイプ: Planning、Planningモジュール、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting、Narrative Reporting
Oracle Enterprise Performance Management Cloudでは、ブックは単一のPDFまたはExcel出力に生成される1つ以上のレポート、ブックおよびその他のドキュメントのコレクションです(Excel出力に関する注意事項については、次のノートを参照)。
Oracle Smart View for OfficeのEPMブック拡張機能を使用すると、ブックをMicrosoft Excelにインポートし、POV値を変更してリフレッシュすることでブックを操作できます。WebアプリケーションからExcel形式でダウンロードされたブックを開いて操作することもできます。
Note:
Smart Viewで開かれた、またはインポートされたExcelブックにはレポートのみが含まれます。他のドキュメント(Wordファイル、PDFファイル、挿入されたブックなど)は、Smart Viewへのインポート時に省かれます。
Smart Viewのブック・パネルから、ブックのプロパティを表示したり、ブックをExcelにインポートできます。
インポートする各ブックは「ジョブ」です。ジョブのステータスは、ブック・パネルの「ジョブ・コンソール」で確認します。Smart Viewのパネルまたは他の場所で別のジョブを呼び出したり、他の操作を実行するために、ジョブの完了を待機する必要はありません。「ジョブ・コンソール」で、ジョブ・ステータスのリフレッシュ、選択したジョブの削除、すべての完了ジョブの削除を実行できます。EPM Cloud環境内のブックを格納している他のサーバーで実行されているジョブのステータスを表示することもできます。
Figure 11-1 「EPMブック」パネルの例
「ジョブ・コンソール」から、ブックをExcelにダウンロードします。ダウンロードされたブックでは、各レポートが個別のワークシートに配置されます。ワークブック内の個々のレポー・トシートへのリンクを含む目次シートが生成されます。ワークシート名は、Webアプリケーションのブックデザイナの「プロパティ」パネルで定義された目次見出しに基づいています。
Figure 11-2 Excelにインポートされたブックの目次シートとワークシート・タブの例
ブックをSmart Viewにインポートすると、「ブック」リボンがExcelに表示されます:
Figure 11-3 Smart Viewの「ブック」リボン
「ブック」リボンを使用すると、ブック内のレポートのPOVを変更したり、ブックのコンテンツをリフレッシュすることができます。「検査」ボタンを使用して、ブックのプロパティ(POVなど)を表示することもできます。
Smart Viewでのブックの操作のガイドライン
POVの変更: 23.08以降、ディメンションのブックPOVオプションがすべてのメンバーを許可するように設定されている場合は、Excelの「POVの選択」ダイアログでのメンバー選択がサポートされます。ドロップダウン・リストの下部に「選択」オプションが表示され、「メンバー選択」ダイアログが起動します。
ディメンションのブックPOVオプションが、選択した値を表示するように設定されている場合は、選択可能なメンバーのリストが各ディメンションのドロップダウン・リストに表示され、Excelでのリフレッシュ時にPOVの変更が適切に反映されます。
ネストされたブックはExcelではサポートされていません。たとえば、ブック内にブックが格納されている場合、内部のブックは抑制されます。結果のExcelワークブックには、ネストされた内部のブックに関連するコンテンツは格納されません。
ブックの一部として挿入されたPDFおよびWordドキュメントはサポートされていません。ブックにPDFまやWordタイプの他のドキュメントが含まれている場合、それらはExcelワークブックから省略されます。