フォームのセルは、セル・レベル・セキュリティ定義に従って保護されます。
適用対象: Planning、Planningモジュール、Tax Reporting
セル・レベル・セキュリティにより、サービス管理者は、標準的なセキュリティによってユーザーが通常アクセスできるセルに対する読取りまたは書込みアクセスを削除するルールを定義することで、アプリケーションのデータを表示できるユーザーを制限できます。
セル・レベル・セキュリティは、既存のメンバー・セキュリティの例外として定義されます。たとえば、部門マネージャは、自分の部門のすべての勘定科目にアクセスする必要があり、他のすべての部門については特定の勘定科目にのみアクセスする必要があります。通常のメタデータ・セキュリティでは、マネージャはすべての部門のすべての勘定科目にアクセスできます。セル・レベル・セキュリティを使用すると、サービス管理者は、マネージャの部門のすべての勘定科目と、その他すべての部門の特定の勘定科目のみの交差を制御できます。
セル・レベル・セキュリティは、有効な交差ルールと同様のルールを使用して、セルが表示されている場所(たとえば、フォーム、実行時プロンプト、アド・ホック・レポート、ダッシュボードなど)で特定のセル交差を表示しているユーザーに対する読取りまたは書込みアクセスを拒否します。セル・レベル・セキュリティ・ルールが適用されている場合、読取りアクセス権を持つユーザーは、セルのデータ値を表示できますが、セルを編集することはできません。ユーザーがセルへの読取りアクセスを拒否されている場合、セルに表示される値は#noaccessです。
セル・レベル・セキュリティは、最小レベルのディメンション粒度でユーザー・セキュリティを制限または削除する機能を提供します。これにより、メタデータ・セキュリティのみを使用するよりも柔軟性およびアクセス制御が向上します。この機能により、ディメンション間のセキュリティが考慮されます。つまり、1つのディメンションの同じディメンション・メンバーが、他のディメンション・メンバーの組合せに基づいて異なるアクセス権を持つ可能性があります。
Oracle Smart View for Officeでセル・レベル・セキュリティを使用する場合は、次の点に注意してください:
セルに対するアクセス権がユーザーにない場合、セルのスタイルは、コメントと添付のセルには適用されません。一方、これらのスタイルはWebで同じフォームまたはグリッドを使用する場合に適用されます。
セル・レベル・セキュリティでセルに#NoAccessが含まれることになった場合でも、Smart Viewのリボンのコマンド、右クリック・メニューのコマンドおよびフローティング・ツールバーのコマンドは引き続き有効です。たとえば、セルに#NoAccessが含まれている場合、ユーザーは、サポート詳細、添付、セル履歴、セル・コメントなど、セル・レベルのコマンドを実行できますが、これらのコマンドは#NoAccessには有効ではありません。
サービス管理者は、Webアプリケーションでセル・レベル・セキュリティを定義します。詳細は、Planningの管理のセル・レベル・セキュリティの定義に関する項を参照してください。